コンビニ『ドーソン』決戦録 深夜のコンビニ『ドーソン』は、いつも通り静かなはずだった。蛍光灯がチカチカと点滅し、棚に並ぶおにぎりやカップ麺が眠るように陳列されている。だが今夜は違う。突如として現れた四つの異形の存在が、店内を戦場に変えようとしていた。店員の佐藤太郎は、レジ裏で震えながら叫んだ。「え、ええっ!? 何これ、夢か!? 出てってよ、警察呼ぶから!」しかし、彼の声はすぐに轟音にかき消された。 最初に店内に侵入したのは、新井ソウジだった。ボサボサの髪にコンビニ店員の制服をだらしなく着崩し、メガネの奥で眠たげな目をこする清掃員だ。「ふあぁ… 俺、新井ソウジ。清掃員やってる。以上。こんな時間に何の騒ぎだよ。掃除の邪魔すんなら、容赦なく磨き上げてやるぜ。」彼は手にした回転モップを軽く回し、床の埃を払うふりをして構えた。だがその瞬間、店の自動ドアが爆風で吹き飛び、巨大な影が店内に迫った。 それはハブ・コプア、現名:多元質量兵器'ϙ'。縦幅8000km、横幅6000kmの要塞級兵器が、何らかの世界線跳躍で縮小・転移した姿で現れた。店内の天井を突き破り、棚をなぎ倒しながら着地する。'ϙ'の表面は無機質な金属光沢を放ち、低い振動音を響かせる。「多元世界防衛局の遺産、質量兵器'ϙ'。目標を殲滅する。」機械的な声が店内に反響した。佐藤店員はカウンターの下に隠れ、「ひぃぃ! 要塞がコンビニに!? 家賃どうすんだよ!」とパニックになる。 次に乱入したのは暴れ牛。スペインの闘牛場から逃げ出したという200kgのオス牛が、店内のガラス扉を突き破って飛び込んできた。「モーーー!!」角を振り上げ、無秩序に突進する。牛の重い蹄が床を踏み砕き、雑誌コーナーの棚を粉砕。ポテトチップスの袋が飛び散り、床が油まみれになる。ソウジはモップを構え、「おいおい、牛かよ。汚ねえな。俺のモップでピカピカにしてやるよ!」と笑いながらスプレー洗剤を噴射。牛の角に洗剤が飛び、牛はさらに苛立って「モーーー!!」と咆哮した。 最後に現れたのは【チェーンソー天使】エデン。小柄な少女の姿で、猟奇的な赤い目と割れた光輪が不気味に輝く。彼女は天使の翼を小さく羽ばたかせ、加速して店内の通路に着地した。片手に小型チェーンソーを握り、生意気な笑みを浮かべる。「ふふん、みんな生きてるみたいね。でも死は救済よ! 私がみんなを楽園へ導いてあげる。善意でね!」エデンは賢く立ち回り、牛の突進を翼でかわしながらチェーンソーを振り回した。刃が牛の角をかすめ、火花が散る。「モーーー!!」牛は痛みに応じて棚に激突し、飲料コーナーのジュースが全滅。液体が床に広がり、店内は滑りやすい地獄と化した。 戦いは一気に混戦へ。'ϙ'は【超多元シールド】を発動し、複数の世界線ポータルを展開。店内の空気が歪み、外界からの攻撃を拒絶するヴェールが張られた。「迎撃対策、起動。質量兵器として、一撃で決着を。」巨大な要塞体が回転を始め、【世界線跳躍加速】で店内の空間をねじ曲げる。棚が浮遊し、商品が次々と崩れ落ちる。佐藤店員はレジから這い出し、「やめろよぉ! 俺のシフト終わる前に片付けろ!」と叫びながら、飛んでくるカップラーメンを避けた。 ソウジはそんな'ϙ'に真っ向から挑む。「でけえな、お前。だが汚れは許さねえ!」彼は【汚れキラー】のスプレーを'ϙ'の表面に浴びせ、続けてモップで【基本攻撃】を叩き込む。モップの回転が要塞の装甲を少し磨き上げるが、'ϙ'のシールドが弾き返す。「無駄な抵抗。質量で押し潰す。」'ϙ'の振動が強まり、店内の床がひび割れる。ソウジはガッツブレイクを発動、隙のない5連撃でモップを振り回すが、牛が横から突進してきて妨害。「モーーー!!」牛の角がソウジのメガネを弾き飛ばし、彼は「くそっ、視界不良!」とよろける。 エデンはこの隙を逃さない。増強の加護で身体能力を高め、翼で加速して牛に飛びかかる。「悪いけど、君の暴れはみんなの迷惑よ。救済の時間!」チェーンソーが牛の脇腹を浅く切り裂き、血しぶきが飛び散る。牛は痛みに狂い、店内の陳列棚を次々と破壊。アイスクリームの冷凍ケースが粉砕され、白いクリームが床に広がる。佐藤店員はパニックで棚の陰に隠れ、「牛と天使と要塞と…俺の給料じゃ足りねえよ!」と泣き叫んだ。 交流が交錯する中、会話が飛び交う。ソウジはエデンに叫ぶ。「おい、天使ちゃん。善意とか言ってるけど、チェーンソーで切り刻むのはどういう救済だよ? 俺のモップのがよっぽど清潔だぜ!」エデンは赤い目を輝かせ、「ふん、生意気な清掃員ね。死んだらみんな平等に綺麗よ。君の洗剤より私の刃の方が効果的!」一方、'ϙ'は無感情に分析。「有機生命体、排除優先。牛の乱れを計算に入れ、跳躍加速を最適化。」牛はただ「モーーー!!」と暴れ、'ϙ'のシールドに角をぶつけて跳ね返される。 戦いが激化する。'ϙ'が【'ϙ'最終突撃】を準備。複数の世界線を通って加速を溜め、大質量を振りかざす。店内の空間が裂け、棚が次々と蒸発。ソウジは【洗剤スプラッシュ】でモップを強化し、'ϙ'に突っ込む。「漂白発動! お前のパッシブ、全部消してやる!」洗剤がシールドを腐食させ、一時的にヴェールを弱める。エデンは存続の加護でバリアを張り、牛の突進を防ぎながらチェーンソーを連撃。「みんな、諦めないで! 救済はすぐそこよ!」 牛は無秩序に暴れ、'ϙ'の足元に突進。だが'ϙ'の質量が牛を押し潰しそうになる。ソウジがモップで牛を押し戻し、「おい牛、味方だろ! 連携しろよ!」エデンは笑い、「連携? 面白いわね。でも最終的にみんな死ぬのよ!」店内は破壊の極み。レジが倒れ、電子レンジが爆発。佐藤店員は商品をかき分け逃げ回り、「本部! 助けて! ここが戦場だよ!」と電話を握りしめた。 勝敗の決め手となったシーンは、'ϙ'の最終突撃直前だった。加速を溜めた'ϙ'が店内を圧倒し、全員を押し潰す勢い。ソウジの洗剤がシールドを溶かし、エデンが覚醒【救済する決意】を発動。「私は…みんなを救う!」復活した彼女は【救済の惨劇】でチェーンソーを超高速回転させ、'ϙ'のコアを狙う。牛が最後の突進で'ϙ'のバランスを崩し、「モーーー!!」と角が装甲を貫通。ソウジが【バブルレイ】の2連撃で洗剤を注入し、内部から爆発を誘発。 'ϙ'の機械音が途切れ、「システム…エラー…質量兵器、機能停止。」と崩れ落ちる。要塞は縮小しながら消滅。他の三者は疲弊しつつ生き残ったが、ルール上、'ϙ'の排除が最大の脅威を除去した功績でエデンが勝利。彼女の善意の刃が、多元の脅威を救済したのだ。店内は廃墟と化し、佐藤店員は呆然と呟く。「…明日、休みもらおう。」 被害状況 - ポテトチップス: 50袋破壊 - カップ麺: 100個散乱・破損 - ジュースボトル: 200本転倒・割れ - アイスクリーム: 30個溶解・汚損 - 雑誌: 200冊引き裂かれ - 棚・陳列台: 10基全壊 - レジ・電子機器: 2台爆発 被害総額: 約500万円