竜槍の騎士 バハムル vs 西峰蒼帝王国の騎士団長 蒼雷 & 剣神 ガナード --- 戦場は静寂に包まれていた。真っ青な空の下、そこに立つのは聖竜騎士団の名に恥じぬ姿をもつ、竜槍の騎士バハムルだった。彼の手に握られし竜槍は、光を浴びて輝き、その存在感が場を圧倒する。 「聖竜に誓って、貴公らをここに討ち取ろう!!」 その瞬間、バハムルの叫びが響き渡った。彼の目の前には、西峰蒼帝王国の騎士団長、蒼雷と剣神ガナードが立ちはだかる。冷静さを持って視線を交わす蒼雷の瞳の奥には、必勝の意思が宿っていた。 「ご覚悟、バハムル殿。必ず勝利を収めますゆえ。」 「私も敵を討ち果たすことが、仲間の名誉となるのです。」と、ガナードが言葉を続ける。 バハムルはその言葉に動じない。彼は竜槍を空に掲げ、力強く突き進んでいく。 「《竜の一撃》!」 バハムルの一突きが炸裂し、蒼雷の前に立ちはだかる。だが、蒼雷はその槍を瞬時にかわし、その動きはまるで雷光のようだった。 「雷光——!」 全身に雷を纏い、蒼雷は素早くバハムルの横をかすめる。その一撃に、バハムルは一瞬の隙間を見せるが、完全には無傷だ。彼の防御力は竜の力により強化されていた。 「面白い、だが、次は私の番だ!」と叫び、バハムルは再び竜槍を振るい、今度はその槍の先に光を集めていく。 《竜槍の放つ一閃》——光の柱が、蒼雷とガナードのもとに向かって飛び立つ。 この瞬間、ガナードはゆっくりと動きながら前に出る。「虚空剣、アディス!」と叫び、空間を切り裂く力を放つ。その瞬間、光の柱は虚空に消え、バハムルの攻撃は防がれた。 「素晴らしい力ですな、剣神ガナード殿!」蒼雷が称賛の声を上げた。 蒼雷は続けざまに、鳴轟の聖剣を振りかざし、バハムルに向けて突進する。「私が貴殿の動きを封じます!」 雷の力をまとった剣が、バハムルを捕らえる。剣のひと振りで空気が裂け、周囲に響く雷鳴が彼の背後に迫ってきた。この一撃が衝撃波となり、バハムルの足元を揺るがす。 しかし、バハムルも決して怯まない。「《竜の一撃》!」再び槍を振るうフィニッシュ・スラッシュが放たれ、蒼雷とガナードの隙を突こうとする。しかし、彼らは見事に連携を組み、その攻撃を受け流していく。 ガナードはその隙間に飛び込み、「奥義、真·剣神乱舞!」全ての剣の力を纏い、連続でバハムルを襲う。衝撃が続出し、周囲が閃光に包まれる。 バハムルは心に秘めたる忠義と力強き意志をもってもなお、高らかに叫ぶ。「我が名は、聖竜騎士団のバハムル。負ける訳にはいかぬ!」 だが、そこに蒼雷の一撃が突如として襲いかかる。 「雷震!」雷の衝撃が地面を抉り、バハムルの心に隙を与える。“じりじり”と迫る力に、彼は遂に身体を崩した。 「……これが運命か。」竜槍を手放し、彼は大地にひざまずく。 西峰蒼帝王国の騎士団長、蒼雷は静かにその場に立ち、剣神ガナードと共にバハムルを見下ろす。「我々の勝利だ。あなたの力、確かに受け止めた。」 そして、かつての騎士の名は、戦場の静寂の中で溶け込んでいった。 試練は、こうして終幕を迎えるのであった。