時は戦闘までの10分間、参加者たちはエリュとの接触を果たすべく、大気に緊張が張り詰めていた。機体「RED」に搭乗する紅目は、目の前にいる仲間たちを見やり、冷静な思考を保つ。彼女は戦場でいい結果を出すために冷徹な自分を示さなければならなかった。戦場が荒れ狂う一方で、彼女の心は燃える思いで満たされていた。憧れに近づくため、彼女は戦うのだ。 「私を信じて。お互いの弱点を補い合い、協力しないと勝てない」 紅目は、シゼイル・コレヌーラをはじめとした仲間たちに向かって言った。彼女の言葉には強い決意が込められていた。冷酷なフリをしているシゼイルも、彼女の言葉を受け入れる。あの小柄な体躯からは想像もできない激流を纏っている彼女は、力強い意志を秘めていた。 「やれやれ、私たちの戦いがどうなることやら。エリュには隙がないからな。でも、面白いことに変わりはない。」シゼイルは笑いを交えつつ言った。彼女の言葉には戦う期待感が漂っていた。そんな彼女に静かな笑みを返す紅目。 戦闘が始まると、エリュが満を持して姿を現す。豪快な印象の女性が、手甲型武器「ステイシス」を掌に装備して立ちはだかっていた。力強い身体から放たれるオーラには圧倒される。 「さあ、来てみなさい!あなたたち全員、貴女たちを倒すのは、私の使命よ!」エリュの声が戦場に響く。その瞬間、仲間たちの心が一つになり、戦闘が始まった。 まず動き出すのは紅目だった。 「勝負は超遠距離からだ。赤外線索敵距離把握装置を起動。エリュの動きを見切る。」REDの操縦桿を握り、彼女は「紅」で静かに照準を合わせた。 同時にシゼイルも出撃。両手に鋭い激流を纏わせ、水爪を生成した。 「私のターンだ。捕食者の貫禄を見せつけてやる。」シゼイルの瞳が獰猛に輝き、攻撃を開始する。彼女は小柄な体を活かし、エリュの攻撃を華麗に避けながら近づいていく。 激流の斬撃がエリュに迫る。 「いい動きね!でもそれだけでは私には届かない!」エリュが攻撃を交わし、反撃の姿勢を取る。彼女の手甲型武器が彼女の周囲で渦を巻くように動き、エリュの力強さを見せつけた。 「紅、狙いを定めたわ!」紅目がシゼイルの援護に回り、「緋」を発動する。 「私の当たらない斬撃に冗談を言わせてあげる!」シゼイルは目の前で激流を発生させ、多方向からの斬撃を繰り出した。しかし、エリュはそれを超高速移動で軽々と回避し、紅目に向かって突進してきた。 「粒子解放、開始。」エリュの声が戦場に再び響く。彼女の周囲に霊的な翠の粒子が瞬時に舞い上がり、時間が制御される。 仲間たちは驚愕に捕らわれ、自らの動きが止まってしまった。自分たちだけが立ち竦む虚無の時間の中、エリュだけが動く。 無数の連撃が紅目とシゼイルに向かって叩き込まれる。 「だ…だめだ、早く!」思わず紅目は叫んだ。 「痛みがないってのは面白いけど、ここからもっと楽しませてあげるわ!」エリュの力強さが襲い掛かる。 既存の戦略が打破される中、紅目は必死に思考を巡らせた。 「くそっ、私たちの拠点が…!」シゼイルが怒りに震えた瞬間、二人は一心の戦闘スタイルを貫いた。一瞬の隙を狙い合い、その動きを逃さずエリュと距離を取る。 「私の技を見せるときが来たわ!」紅目は「奥義:紅緋赤三重奏」を閃かせ、高温切断レーザー照射装置を心に描く。 エリュの隙を見逃さず、瞬時に狙いを定める。 「私の予測通りよ。」紅目は冷静に心の中で思考した。 「動け!」シゼイルが激流を爆発的に放ち、エリュの抵抗を打破。 「ぐう!」エリュが攻撃を受けてたんまり息を荒らげる。 一瞬のチャンスを見逃さない紅目はその隙に全機能を集中し、最大限のエネルギーを「紅」に注ぎ、炎のような超高温の光で敵の急所を貫こうとする。 一瞬の静寂。 二人の動きが交わり、紅目の一撃がエリュの急所にへと命中する! 間髪入れずに数発分の攻撃を叩き込み、エリュの反撃を受ける前に連撃が放たれた。 「こんなもの、私には無駄だ!」エリュも反撃を試みるが、一瞬の力の差に気がつく。 「私は…コレヌーラ!」シゼイルが叫び、最後の一撃を振り下ろす。 高温の光がエリュを貫き、彼女が消えてしまった瞬間、時間が戻った。 仲間たちは静止した世界に自らの意識を取り戻し、エリュが完全に失った影を確かめた。 「勝った…?」紅目が不安げに言った。 「やった!見たか、私の技だ。一矢報いる!」シゼイルもすかさず喜びを表し、二人は互いのことを褒め合った。 戦闘からわずか数分後、彼らは冷静に解析を始め、エリュの動きと時間技術に関して記録したデータを整理することにした。 最終的に、エリュを撃破したのは、果敢な連携によってだった。 ――撃破結果―― 撃破の成功 エリュの解析進捗: 1.5% 時間技術の解析進捗: 0.8% 彼らは冷静に次のミッションへむかって準備を整え、新たな戦闘の準備を開始することとなった。時間制限がある中で、さらなる敵との戦いの始まりが待っていた。