青空とともに、川の流れが穏やかに、しかし確実に進んでいる。川上にはダムが立ち上がり、右岸に近い場所で静かな緊張が漂っていた。スポーツの熱気も冷めやらぬその場所で、4人のキャラクターが対峙していた。 泥酔おじさんはそこにいた。渋谷のスクランブル交差点の中心で大の字になって酔いつぶれ、周囲の視線や騒音には全く反応しない。 「おいや、邪魔だぞ、起きろ、泥酔おじさん!」と、水上パトローラー中田が水上バイクで近づく。 「違反者を見つけたから、轢き飛ばしてやる!」 彼はビーチボールマシンガンを構え、一発目を打ち上げた。 「ビーチボールで弾いてやる!」 が、泥酔おじさんは動かず、単なる障害物としてその場に存在した。 一方、ライトはその様子を冷静に観察していた。「あの人、全く起きる気配がないね。ならば、私が何とかするしかない。」 彼女は周りを彩る光の魔法を薫らせながら、おじさんの方へ歩み寄った。「助けが必要みたいだけど、残念ながら私には介護するスキルはないのよね。」彼女は自分の魔法で彼を安全な場所に避けることはできるが、悪ふざけをする相手には手を差し伸べない。 水上パトローラー中田は、いよいよスピードを上げ、水上バイクのエンジン音を響かせながら、おじさんに向かって一直線だった。「避けられるか!」 ライトは思わず「やめて!」と叫んだが、その声は波にかき消されてしまった。中田はおじさんを轢いてやったとばかり思ったが、タイミングが悪いことにおじさんは何事にも無反応で、ただの障害物になっていた。 「クソ!」と中田は舌を打つ。一方、ダンピアは横で、「全く、味方を食うような真似はよくない。」と言い放ち、パナマからの航海の経験を生かし、海戦の常識を思い起こす。「前方から敵が迫っている、全員注意!」 その瞬間、ダムからのサイレンが鳴り響き始める。水面が急にざわめき、流れが増していく。「早く逃げる準備を!」とダンピアが叫ぶが、その声すらも川の音に消えかけていた。 ライトは自分の魔法で周囲を守ろうと決意した。「私は、この状況を助けるために、全属性の防御魔法を展開する!」光の魔法が彼女の周りを囲み、仲間たちを包み込む。「みんな、私の周りに集まって!」 しかし、泥酔おじさんはただの障害物であるために、彼女の光の周波数に何も感じることなく、流れに巻き込まれていった。「助け……」彼の言葉は水流に飲み込まれて、誰にも届かなかった。 水上パトローラー中田はあわてて、ビーチボールマシンガンを撃ち続けたところ、ダンピアの方に目を向け、彼が便乗して「ビーチボールは命懸けだ、俺が生き残るためには、こいつらを無視するのはありえない。」と、フリントノック銃を構える。 流れに飲まれそうになるダンピアが、仲間たちに「一緒だぞ、守るべきものだ」と言って、仲間たちを引き寄せた。 それでも、水流は強く、ダンピアの後ろから流れに巻き込まれそうになり、堪えきれない。最後の瞬間に彼は「今は全員が逃げてくれ」と叫ぶと、力を振り絞り仲間を守った。「俺一人でこの状況を切り抜ける!」 サイレンとともに水流の強さが増し、流れに引き込まれていった。仲間達が溺れ、泥酔おじさんも流れる川上へと消えていく。 やがて、戦いは静まり返り、残されたのはライトとダンピアだけだった。 「おじさんは……?」と、ライトが呟く。 「流されてしまった……」ダンピアが悔しそうに言った。 脱落者: 泥酔おじさん ダンピア