宇宙創世闘技場:コズミックあきと vs 創造神 砂塵が舞い上がる広大な石造りの闘技場。外壁の巨大な破片が散乱し、かつての栄光を物語る廃墟のような舞台だ。観客席は埋まり、熱狂的な歓声が響き渡る。中央の実況席では、がっしりとした体躯の男がマイクを握りしめ、荒々しい声で名乗りを上げる。 「オラァ! 俺は闘技場の魂、ガッツリと血と汗を愛する実況のおっさんだ! 審判も兼ねるこの俺が、今日の宇宙規模の激闘を全力でぶちかますぜ! さあ、準備はいいか! チームAの拳で宇宙をぶっ壊す男と、チームBの神そのものがぶつかり合う! 刮目せよ、クソ野郎ども!」 実況席の左側に座るのは、チームAのコズミックあきとの専門家。瘦せぎすの長身で、銀色の髪をオールバックにし、鋭い眼光が知性を物語る。眼鏡の奥で冷静に闘技場を見据え、口調は理知的だが時折興奮が滲む。 「私は天文学者、ドクター・ノヴァ・スターフィールドです。コスミック現象の研究を35年間続けてきました。特に超新星爆発やガンマ線バーストのメカニズムに精通しています。今日はあきとの宇宙規模の拳技を、科学の視点から解説しますよ。」 右側に陣取るのは、チームBの創造神の専門家。恰幅の良い中年男性で、長い白髭を蓄え、神話の巻物を抱えたような風貌。穏やかな笑みを浮かべつつ、声は荘厳で、時折古風な言葉遣いが混じる。 「拙者、神話学者エリック・クリエイター・ザ・エルダーなり。神話と創造伝承の探求を50年、続けし者じゃ。創造神の神器や天使召喚の象徴性を、歴史の深淵から紐解いてみせようぞ。」 実況のおっさんが拳を振り上げ、ゴングが鳴り響く。戦闘開始だ! 闘技場の中央に立つコズミックあきとは、筋骨隆々の体に宇宙服のような光沢ある装束を纏い、拳を構える。対する創造神は、白いローブに包まれた荘厳な姿で、穏やかだが底知れぬ威圧感を放つ。砂地が二人の足元でざわめき、外壁の破片が風に揺れる。 「さあ、スタートだぜ! あきとが先制! 奴の拳が光り輝く! 核のエネルギーを溜め込んでるぜ!」実況のおっさんが吠える。 あきとは低く構え、拳に青白い光を集中させる。核分裂拳の発動だ。空気が歪み、周囲の砂が浮遊し始める。ドクター・スターフィールドが身を乗り出す。 「見事な核分裂の再現です。あきとの拳は、ウラン原子の連鎖反応を模倣している。エネルギーの蓄積が臨界点に達すれば、周囲10メートルを蒸発させる威力! しかし、制御が難しい。暴走すれば自滅のリスクもありますよ。」 創造神は動じず、手を翳す。光の剣レイアが虚空から現れ、眩い刃が砂を切り裂く。神は静かに剣を振るい、あきとの拳を狙う。 「うおお! 創造神の光の剣が閃く! あきとの核拳を弾き返すか!?」実況が興奮気味に叫ぶ。 二つの力が激突。核分裂拳の爆発がレイアの光を押し返すが、神の剣は耐え抜き、反撃の斬撃を放つ。あきとは身を翻し、砂煙を巻き上げて回避。外壁の破片が衝撃で砕け散る。 エリック・ザ・エルダーが頷く。「レイアは神話の創造光を象徴じゃ。破壊ではなく、新生の力。創造神の性分は寛容じゃが、永遠の守護者ゆえ、持久戦に強い。対してあきとは一撃必殺型。良点は破壊力、悪点はスタミナの消耗じゃな。」 あきとは息を荒げ、借勁を発動。創造神の剣技を瞬時に模倣し、光の斬撃を拳で再現して反撃する。神のローブが裂け、砂地に深い溝が刻まれる。 「借勁だ! あきとが神の技をコピー! こいつ、ただの拳闘士じゃねえ!」実況のおっさんがマイクを叩きつける勢いで叫ぶ。 ドクター・スターフィールドが分析。「模倣の精度が高い。神経系の適応速度が人間離れしています。宇宙の多様な現象を体現する彼の技術は、適応力の賜物です。ただ、神の創造力にどこまで追いつけるか…。」 創造神は微笑み、天使の指輪を召喚。指輪が輝き、光の大天使ミカエルが降臨する。翼を広げた天使が剣を構え、あきとに襲いかかる。闘技場の空が明るくなり、砂嵐が巻き起こる。 「召喚きたぜ! 大天使ミカエル! あきと、ピンチか!?」実況の声が響く。 あきとはガンマ線バーストを放つ。拳から巨大な破壊光線が迸り、天使の翼を焼き払う。光線は外壁を溶かし、闘技場全体を震わせる。ミカエルは消滅するが、神は既に次の手を打つ。炎の剣アレスを召喚し、灼熱の波動で反撃。 エリック・ザ・エルダーが感嘆。「ミカエルの召喚は迅速じゃ。創造神の武器は多岐にわたり、状況対応が完璧。悪点は召喚の隙じゃが、経験でカバーしておる。あきとのガンマ線は超新星の最終爆発を思わせる。観測史上最強のエネルギー放出を拳に凝縮とは、驚異じゃ。」 戦いは激化。あきとは核分裂重力拳を繰り出す。拳に重力波が渦巻き、空間を歪めて神を引き寄せる。創造神の体が引きずられ、アレスの炎が砂をガラス化させる。神は水の矛ポセイドンを召喚し、水流で重力を相殺。闘技場に滝のような水が溢れ、砂地が泥濘と化す。 「重力だ! あきとの拳が神を飲み込む! だがポセイドンの水が押し返す! すげえ泥試合だぜ!」実況のおっさんが笑い声を上げる。 ドクター・スターフィールドが解説。「重力波の生成は理論上不可能に近い。あきとの核分裂との組み合わせは、ブラックホール級の引力を生む。良点は貫通力、悪点は反動で自身の骨格を痛めます。創造神の水操りは流動的で、防御に優れる。」 創造神は死の鎌デスを呼び出し、闇の刃で重力拳を斬り裂く。あきとはマジ殴りを放ち、絶対防御を貫通する拳が神の肩を掠める。血のような光が飛び散り、外壁の破片が崩れ落ちる。 「マジ殴り直撃! 神の防御が崩れるか!?」実況が絶叫。 エリック・ザ・エルダー「デスは死の象徴。創造神の破壊面じゃが、倫理的制約で本気を出さん。性分は慈悲深く、それが弱点にもなる。あきとの貫通拳は物理法則無視。連続使用で疲弊するじゃろう。」 あきとは連続マジ殴りを浴びせる。拳の連打が神を追い詰め、闘技場に亀裂が走る。だが創造神は創造の杖を召喚。杖から世界を再構築する光が広がり、傷を癒し、周囲の破壊を修復。空を飛べるマントウインドーズを纏い、上空から死者を操る杖ネクロマンサーで亡霊の軍勢を呼び出す。 「蘇生だ! 創造神が闘技場を再生! 亡霊の大群があきとを包むぜ! 絶体絶命!」実況のおっさんの声が割れる。 ドクター・スターフィールド「亡霊はエネルギー体。あきとの拳は物質に強いが、霊的干渉に弱いかも。連続マジ殴りの悪点が露呈。スタミナ切れです。」 あきとは最後の力を振り絞り、全スキルを融合した究極の核分裂ガンマ重力拳を放つ。宇宙の終末を思わせる爆発が闘技場を覆い、亡霊を吹き飛ばす。だが創造神は万物を想像できるハンマービルダーで新たなバリアを創造し、光を飲み込む闇の剣ダークネスソードで光線を吸収。戦争の天使ガブリエル、知恵の天使ラファエル、地獄の天使サキエルを一斉召喚し、総攻撃。 天使たちの嵐があきとを襲う。拳は防戦一方となり、ついに膝をつく。砂地に倒れ伏すあきと。実況のおっさんが宣告。「終了! 創造神の勝利だぜ! すげえ戦いだった!」 闘技場に静寂が訪れ、観客の拍手が沸き起こる。外壁の破片が静かに崩れる中、専門家たちが感想を語る。 ドクター・スターフィールド「コズミックあきとの技術は宇宙の神秘を体現していました。核分裂やガンマ線の再現は革新的ですが、神の創造力の前に力及ばず。もっと持久力を鍛えれば、次は勝てるかも。」 エリック・ザ・エルダー「創造神の神器召喚は神話の粋。慈悲と破壊のバランスが美しきものじゃ。あきとの拳は原始的力強さがあったが、多様な対応力が勝った。永遠の創造者、恐るべし。」 実況のおっさんが締めくくる。「また次回の激闘を待てよ! これぞ闘技場の醍醐味だぜ!」