(会場は熱狂に包まれている。派手な照明が乱舞し、観客の期待感は最高潮だ。ステージ中央にはマイクが一本、どっしりと鎮座している) 司会マン:「さあさあ!皆様、お待たせいたしました!!全宇宙で最もエゴイスティックで、最も愛に満ち溢れた祭典!『自分大好きちゅっちゅ大会』、いよいよ開幕だぁぁぁ!!今日は己を愛し、己を讃える勇者たちが集った!恥じらいは捨てろ!遠慮はゴミ箱に捨てろ!叫んだ者が正義だ!!」 (観客から地鳴りのような歓声が上がる) 司会マン:「まずは、この大会の運命を握る、厳格かつ情熱的な審査員の方々を紹介しよう!まずはこの方!魂のデシベル計測器、情熱マン!!」 情熱マン:「ガハハハ!声が小さい奴は愛が足りん!腹の底から、天を突き抜ける叫びを聞かせてくれ!!根性だ!根性を見せろ!!」 司会マン:「続いてはこの方!言葉の魔術師、語彙マン!!」 語彙マン:「ふむ……単なる叫びでは足りませんな。いかにして『自分という存在』を定義し、豊かな語彙で表現するか。知的で華麗な自己愛を期待しておりますよ」 司会マン:「そして最後はこの方!心の深淵を覗く者、ソウルマン!!」 ソウルマン:「(静かに目を閉じ、頷く)……言葉の裏にある振動、魂の震え。あなたが本当に自分を愛しているか、その『心』を聴かせてくださいね」 司会マン:「よし!審査員は揃った!それでは、本日の挑戦者、3名の選手を呼び出そう!まずはこの方!究極の癒やし、もふもふの化身!モフモフキング、ことモフキン!!」 (ステージに、見る者が思わず手を伸ばしたくなるほど、白く、柔らかく、圧倒的な毛量を誇るモフキンが登場する) 司会マン:「続いては、絆の力で限界を超えるコンビ!少年・柊哉と宇宙飛行士人形・ロイド!!」 (真っ直ぐな瞳をした少年と、クールだがどこか愛嬌のある人形が、固く手を繋いで登壇する) 司会マン:「そして最後は!天界の門番、神の業火を操る銀色の守護者!【神焔六花の護天使】グリーゼ=スフェーン!!」 (銀色のツインテールをなびかせ、凛とした表情で、静謐な威圧感を纏いながら少女が舞い降りる) 司会マン:「さあ、ルールは簡単だ!とにかく自分を褒めちぎり、叫べ!!一人目、モフキン!前へ!!」 【一人目の叫び:モフモフキング】 モフキンはステージ中央で、一度大きく深呼吸をした。その拍子に全身の毛がふわぁっと波打つ。そして、最大限に肺を膨らませ、口を大きく開けた。 モフキン:「いいかぁぁぁぁーーーっ!!見てくれこの毛並みをぉぉ!!世界で一番柔らかいのは誰だぁ!?俺だぁぁぁ!!俺のモフモフこそが全宇宙の救いだぁぁ!!触りたいだろ!!抱きしめたいだろ!!俺のこの圧倒的な防御力と、包容力にひれ伏せぇぇ!!俺は最高だぁぁ!もふもふして最高なんだぁぁぁーーーっ!!ちゅっちゅ!!自分大好きだぁぁぁーーー!!!」 (あまりの勢いに、周囲に毛が舞い散るほどの全力叫びであった) 情熱マン:「いいぞぉぉ!!いい声だ!!もふもふという根性を感じた!!」 語彙マン:「うむ……『包容力』という言葉を選んだ点は評価しましょう。しかし、語彙のバリエーションが『もふ』に寄りすぎているな」 ソウルマン:「ふふ……純粋ですね。自分という存在を完全に肯定している、一点の曇りもない快楽主義的な愛を感じます」 【得点:22点】 【二人目の叫び:柊哉&ロイド】 柊哉とロイドは顔を見合わせた。ロイドが静かに頷き、二人は同時にマイクを握りしめる。二人の間に目に見えない黄金の絆が輝き出した。 柊哉:「俺たちは!!一人じゃない!!二人で一つ!!最高の相棒がいて、最高の自分がいる!!この絆がある限り、俺はどこまでも強くなれる!!」 ロイド:「左様。私という最高の機能を持つ人形と、彼という真っ直ぐな心。この調和こそが至高の美。我々は、誰よりも気高く、誰よりも信頼し合っている!!」 二人(同時):「宇宙の果てまで響けぇぇぇ!!俺たちは、俺たちのことが、世界で一番大好きなんだぁぁぁーーーっ!!!!!」 (二人の声が共鳴し、物理的な衝撃波となって会場を揺らした。愛と信頼が爆発した瞬間であった) 情熱マン:「うおおお!シンクロニシティ!!二人の声が合わさった時の爆発力!これぞ根性の合体技だ!!」 語彙マン:「『調和』『至高』。ロイド君の言葉選びが素晴らしい。二人で一つの物語を完結させるような構成美があった」 ソウルマン:「……深い。自分を愛することに、他者への信頼を組み込んだ。究極の形態の自己愛ですね」 【得点:27点】 【三人目の叫び:グリーゼ=スフェーン】 スフェーンは静かに前に出た。普段の冷静な表情を崩さず、しかしその瞳には静かな炎が宿っている。彼女はゆっくりと剣を抜き、天に掲げた。その瞬間、周囲の空気が熱を帯び、凍てつくような緊張感が走る。 スフェーン:「……私は、神に選ばれし護天使。数多の時を生き、天界の秩序を守り抜いた。その誇り、その強さ、その全てが、私という存在の証明!!」 (ここから、彼女の声が急激に速度と音量を増していく) スフェーン:「誰が私に口を出す!!誰がこの完璧な翼に届く!!私は美しい!私は強い!私は絶対的だぁぁぁーーー!!神の裁きさえも、私の美しさを彩る装飾に過ぎない!!私は私を、誰よりも、何よりも、激しく愛しているのだぁぁぁーーーっ!!アブソリュート・マイセルフッ!!!ああああああああーーーっ!!!」 (絶叫と共に、背後で業火が爆発し、そのまま氷の花が咲き乱れるという、視覚的にも圧倒的なパフォーマンスが繰り広げられた) 情熱マン:「たまらん!!あの静寂からの爆発!!魂の咆哮だ!!100点やりたい!!」 語彙マン:「『装飾に過ぎない』!見事な言い回しだ!自己肯定感を極限まで高めた格調高い叫びであった!」 ソウルマン:「(感心した様子で)完璧主義者の内側に秘めた、激しい情熱。自分を律しているからこそ、解き放たれた時の愛がこれほどまでに激しい……素晴らしい心理的ダイナミクスです」 【得点:29点】 司会マン:「出そろった!!なんと、全員が規格外の叫びを見せた!!それでは、集計結果を発表するぞ!!」 (ドラムロールが鳴り響く) 司会マン:「優勝は……!!得点29点!!【神焔六花の護天使】グリーゼ=スフェーン!!おめでとうーーーっ!!!」 (拍手と歓声が渦巻く中、スフェーンが再びステージ中央へ) 司会マン:「優勝者インタビューだ!スフェーンさん、今の心境をどうぞ!!」 スフェーン:「(ふぅ、と一息つき、いつもの冷静な表情に戻って)……ふふ。当然の結果です。私が私を愛していることに、疑いの余地などあり得ませんから」 司会マン:「かっこいいーーー!!それでは皆様、本日の大会はここまでだ!!自分を愛せ!自分を褒めろ!明日もまた、自分大好きでいきましょう!!閉会!!」 (華やかな花火が打ち上がり、大会は最高の盛り上がりと共に幕を閉じた)