その日のコンビニ『ドーソン』は、いつもと変わらない静けさに包まれていた。レジで働く店員は、やっと人が来ない時間帯だと心を和ませていた。だが、そんな静けさは突如として破り取られた。 「今日も良い天気だ!」と叫びながら、デイライトマンが店内に入ってくる。彼は厚い装甲を身にまとい、4本足で堂々と歩いていた。 「みんなー!元気になあれー!」とノエル・スプリングスも続いてやってきた。鮮やかなショートパンツをはいた彼は、まるで春の陽射しそのもの。 「ふっふっふ、ここは私の実験室と改造してもらうぞ!」と突然、天才科学者が現れる。彼は薄暗い影をひそませているが、その目は鋭く光っている。 「何か面白いことをしてやろうか…」その言葉の勢いで、彼はすぐにチョコを呼び寄せた。触手を持つ女子戦士、チョコがこちらに向かって来ると、店内の環境はまさに異様な雰囲気に包まれた。 「みんな、ここは食べるための場所なのよ。だから、いっぱい食べちゃおうね。」チョコの優しい声に合わせて、触手が何本も伸び、彼女の周囲を漂い始めた。 「俺はモンスターではない。周囲の人たちを守るために戦う!」とデイライトマンがヌンチャクを持ち上げて構えるが、扱いが未熟なため、何度も自身に当たってしまう。 「おっと!それは気をつけて!」とノエルが笑いながら言った。「サンシャインパワーでみんなも元気いっぱいにするよ!」彼はその言葉と共に、まるで太陽が訪れたかのように光のエネルギーを放出した。 その瞬間、チョコの触手がデイライトマンに絡みつく。「食欲が倍増した?」彼女は嬉しそうに問いかける。デイライトマンの周囲には食欲を引き立てる匂いが漂い、どんどん無防備になっていく。 「そんなことはさせない!」と天才科学者は、デイライトマンを狙った超巨大ミサイルを発射しようと試みる。しかし、その前に、チョコが彼の触手を使ってミサイルを強引に引き寄せた。それは一瞬にして食べ物に見立てられ、周囲の人々もそれに影響され始めた。一瞬、みんながいっせいに商品の誘惑に引かれ、人気のスイーツコーナーに集まる。 「やめて!」デイライトマンは叫ぶも、自身も引き寄せられまいと足をもがいていた。 「そのまま楽しむのもいいよ!食べるものはいっぱいあるから!」とノエルは、周囲の状態を見て叫ぶ。しかし、もう手遅れだった。 破壊が静かに進む中、デイライトマンはわずかな意識で駅や店内の商品を見つめ、何とか周囲の人を守ろうと奮闘する。しかし、味覚を刺激された人々は、次々と商品棚を襲い、全てを消費する方向に転がり込んだ。 数分後、惨劇が訪れた。 「おい、何が起こっているんだ!」と嘆きの声が響き渡る。店内はすっかり混乱し、通路は人であふれかえり、商品は荒らされていく。 ついに、デイライトマンは最後の力を振り絞り、充電を果たしたレーザーを撃ったが、周囲は今や収まりきらないほどの騒乱に見舞われている。 「これじゃ勝てない……」彼は無念に呟き、視界は薄れてゆく。 やがて、店内は惨たらしい姿に崩れ落ちた。