樹海の中央に広がる平原には、異様な静寂が漂っていた。長い木々に囲まれたこの場所は普段はただの森の奥に埋もれているが、今日は何かが起こる予兆があった。\n\nその中心には、「名付け親」無条月が立っていた。彼の古めかしい話し方と幽霊のように薄く薄れている身体は、周囲に緊張感を漂わせている。彼に立ち向かうのは、二体の味方—『ぷにぷに魔女 スラ』と【神の愛し子】アウロラ・プルクラエ。始まりの鐘が鳴り響く。\n\n「ああ、無条月…お前の言霊の力、今日こそ打ち破ってやるぞ!」アウロラが己の神聖なオーラを纏いながら叫ぶ。彼女の側には、スラが仲間として小さくふるふると震えながら応じる。「うん!みんなで頑張ろう!」\n\n無条月は口元を歪ませ、こう言った。「なあ、俺が名付けた名前が、どれほどの力を持つか知っているか?この場で俺の言霊を受け、力を賢く使いこなさねばな。」彼は手をかざし、次の瞬間、その周囲に溢れる霧のような言霊が渦巻き始めた。\n\n『命名』が発動されると、スラの目が光を帯びる。「これが…スラの新しい力だね!」しかし、アウロラはただちに反応した。「スラ、私が守るから、前に出て!」\n\n二体の味方は、それぞれの武器を持って準備を整えた。スラはまんまるの姿から一瞬で分裂し、その数が倍増する。「皆あつまって!」その声に呼応するかのように、スラの家族たちが現れ、瞬時に合体。大きさが大増加していく。\n\n「おお、数が増えたな…だが、それをどうにかしてみせる。」無条月は不敵な笑みを浮かべながら、次の技『業朧』を発動する。スラの分裂体はそれぞれ、小さな魔法の水玉を吹き出しながら攻撃を仕掛ける。\n\n「ぷにぷにアーマー!」スラが叫ぶと、仲間たちをその体内に取り込み、ダメージを肩代わりする。\n\n一方で、アウロラはその美しい姿で倍増したスラの力を増幅させる。「さあ、スラ!一緒に攻めるわよ!」と白の大狼、フィリアが仲間を守るために前に出た。\n\n「命名の力を、俺に貸せ!」無条月は言葉を口にして、その力を膨張させる。その時、彼の技『禁書』が発動し、言霊の圧力が周囲を包み込む。攻撃はスラの方へ向かっていったが、スラの分裂体がその攻撃を一掃する。\n\n「これが私の仲間を守る力だ!」スラは全ての分身と合体し、大きな体を形成する。その姿はまるで巨大な宝石のように輝き、無条月に立ち向かう。\n\n一方、アウロラは各種の精霊の力を引き出そうとしていた。「炎よ、全てを焼き尽くせ!」彼女が放った聖火、「プルクラ・フランマ」が、無条月に向かって一直線に飛んでいく。無条月は瞬時にその技を反射しようとするが、全勢力を持って受け止めたのは彼女の意志の強さだった。\n\n無条月はその強烈な火の反射に驚き、無我夢中で再度道具を呼びかけた。「名を呼ぶことで力を得る…!」\n\nアウロラはすかさずダメージを癒す雨を降らせる。「これで私たちも元気になるわ!」そうして再び彼女は立ち上がる。\n\n戦闘は激化し、無条月は『爛霊』を発動し魂を引き剥がそうとするが、スラの強い意志でそれを打ち消してしまう。\n\n「どんな呪いだって、私たちの絆は揺るがない!」\n\n怒涛の攻撃の後が続く。アウロラの「『神の恩寵』」によって無条月のすべての効果が受け止められ、スラは更にパワーアップ。“巨大な兄妹”のスキルが発動する。 無条月は「これでもか!」と力を振り絞って再び『業朧』を発動。しかし、全ては無駄に終わる。\n スラとアウロラ、互いに力を合わせ、最後の一撃を放った。「一緒に行こう!」 その瞬間、二人の力は合一し、無条月を包み込む。\n 無条月は自らの言霊に翻弄され、ついにその力が反転し、彼は地面に崩れ落ちた。彼の呪いは消え去り、平原には静寂が戻った。\n\n「やった、勝った!」スラが喜びの声を上げ、アウロラも微笑みを見せた。\n この戦いで、無条月は敗れた。\n 勝者:『ぷにぷに魔女 スラ』\nMVP:『神の愛し子』アウロラ・プルクラエ 彼女の神の恩寵が確かに相手の力を無効化し、まさに攻守において彼女の貢献が光ったのだった。これから先、彼女たちの絆はより一層強まるだろう。樹海の中央にまた一つ、新たな伝説が生まれた。