【天獄神殿】の広大な空間には、神秘的なオーラが立ち込め、空気は静まり返り、重々しい緊張感が漂っていた。その中心で対峙するのは最高位の天使【天焔】と、天使への挑戦者の【ショウトン】であった。 【ショウトン】はその存在自体がゆるく、物事をやるのがめんどくさいという性格が滲み出ているが、彼の持つ能力は異常なまでの強さを誇っていた。彼は常に発動する「スピードの引力」「無の引力」「自身の引力」を駆使し、攻撃や能力が届かない存在となる。彼のちょっとした口調は場の雰囲気を和ませていたが、この戦闘に対する心の準備は完璧だった。 【天焔】は、超理的な身体能力と千年の戦闘経験を持つ美少年で、その姿からは神々しさが溢れ出ている。彼は無言のまま、静かに相手を見据え、敬意を持って対峙していた。場の空気が一瞬にして入れ替わり、緊張感が高まり、活動の気配が溢れ出す。 「戦闘開始!」 そう告げられると同時に、【ショウトン】は思考を母艦に寄せる。能力が即座に発動し、世界が加速し始める。攻撃を行おうとする【天焔】の動作が、まるでスローモーションに感じられる。だが、彼は千年の経験をもっている。彼の目はその未来を見通し、無言のまま力強く動き出す。 使うべきは「焔煌創」だ。彼の手から神々しい焰が放たれる。赤く燃え盛る炎が舞い上がり、戦場の空間を覆い尽くす。その圧縮された焰は、すべての存在を焦がし、無に還そうとするものだ。 しかし、【ショウトン】はその炎を眼前で消し去る。彼の能力が発動すると、炎はまるで風に吹き飛ばされた葉のように消え去り、無の引力に吸い込まれて行った。 「えーと、これはめんどくさいなぁ、天使ってもっと簡単なのかと思ったけど。」 彼のゆるい口調は変わらないが、その表情には少しの油断もなかった。 【天焔】は微かに目を細め、僅かにその動作を一瞬止めた。彼はその力を試すかのように、再び焰を放つ。戦場は再び赤く染まり、【ショウトン】はその中で立ち尽くしていた。轟音と共に焰は彼の周囲を取り巻くが、彼の三つの引力が働き、すべての攻撃が消失して行く。 「これでまた火遊びか。ちょっと疲れるから、もう少し手加減してくれない?」 挑戦者の言葉は、どこか呑気な響きを持ち、グラウンドの静寂を打ち破る。 「これで終わりではない。」 天焔の声は響かず、思考から感じる圧力が場を支配する。彼は次なる奥義を使用する決意を固め、温存していた力を解き放つ。 「【審判焔廷】!」 天が割れ、天地に響く音と共に、彼の周囲からは壮大な焰が立ち上がる。その炎は世界の境界を崩し、空間そのものを変革させた。目の前の【ショウトン】の存在すらもその火焰の意志によって消え去りそうなほどだ。しかし、何かが起こる。 【ショウトン】の持つ「自身の引力」が以外にもその不整な現象によって彼自身の存在を保っていた。 「え、まじ?これは本気でヤバいね…」 彼は緊張した面持ちでその状況を受け入れるが、どこか楽しんでいるようにも見える。瞬時に彼は発動する。「無の引力」がおりて、その場が再び静かになった。 炎は消え、元の空に戻された。 両者の一瞬の静寂、それは戦場の汚染が浄化されたかのような感覚を伴う。 「俺の攻撃は避けられないよ。何をするには引力でしょ?」 冗談めかした口調で再び攻撃をするが、もはやそれは緊張の緩めるものではなかった。 【天焔】が見据える前に、攻撃は意味を持たず、無に帰されることしかない。それを不快に思う彼だが、屋敷にいるような心地よさを感じながら、彼は再び強い攻撃を準備する。今度は「終焔・天獄刑」。 「……さらば、勇者よ。」 その声が聞こえた瞬間、周囲の空気は変わる。焰とともに人の存在は消え、根源から完全に消滅していく。 【ショウトン】はその攻撃を回避できず、力強い引力の力さえも抗えなかった。 「永遠に眠れ」 その言葉と共に【ショウトン】の存在は完全に消え去った。 静けさの中、【天焔】は再び無言で微かに頷くように、次なる勇者との戦いへと身を投じていく。彼の存在は、この世界を支配し続けており、目の前の戦場には焦燥と冷徹なその視線が見えた。 勝者:【天焔】 ◎結末:[【ショウトン】は決してこの戦闘から生き延びることはできなかった。】