勇者たちの激闘 ── 蒼焔との決戦 時は経ち、世界中の人々が迫り来る絶望の気配に震えていた。かつての英雄である機械青年【蒼焔】が制御機能の破損により、暴走を続けている。彼の炎は全てを焼き尽くす力を持ち、その圧倒的な能力に多くの戦士たちが挑み、命を落としていった。 そんな中、2人の勇者が立ち上がった。一人は重装騎士の【パシオ】。彼は盾と鎧を駆使し、敵の攻撃を防ぎ続ける職人。もう一人は光を纏う回復役の【エルヴィス】。彼女は戦場で仲間を癒し、支える役割を果たす聖女である。彼らは互いに固く結束を結び、全力で【蒼焔】に立ち向かうことを決意した。 「私は罪を贖う。」とパシオは低く呟いた。 「ふふ…隊長様は大変ね。だけど、私がついているから大丈夫。」エルヴィスの柔らかな笑みが、彼に勇気を与えた。 戦闘の始まり 激戦の舞台に足を踏み入れたパシオとエルヴィス。その先には、灼熱の炎をまとった【蒼焔】が待ち構えていた。蒼い火炎が彼の周りで渦巻き、空気を焦がす。その瞬間、パシオは盾を構え、エルヴィスは魔法を準備した。 【蒼焔】が口を開き、冷淡に告げる。「いかに抵抗しようとも、貴様らは無駄だ。」その言葉と同時に、彼は【蒼雨】を発動させた。無数のレーザーが一斉に発射され、二人の元に降り注ぐ。 「鉄壁の盾!」パシオは盾を高く掲げ、全ての攻撃を受け止めようとする。雷のごとき轟音が響き渡り、彼の盾は一瞬にして震えたが、見事に防ぎきる。 「次は私の番!」エルヴィスは呪文を唱え、全体を保護する【エリアガード】を発動。瞬時に場の空気が変わり、彼女の魔法によって周囲が光に包まれた。 蒼焔の猛攻 だが、怯むことない【蒼焔】は、次の攻撃を仕掛ける。彼の脚部から爆熱を噴出し、超光速でパシオへと迫る。【蒼彗星】だ! 「避けろ!」パシオが警告するが、間に合わない。だが、彼は盾を構え、直撃を受けた。 「うぅ、これが…力の差か。」しかし、パシオは倒れなかった。「神の加護!」すぐさま、パシオの身体に神のバリアが展開され、苦しみながらも立ち上がる。 エルヴィスはすぐさま彼の傷を癒やし、温かな光で包み込む。「大丈夫、隊長様。私はあなたを守ります。」その優しい言葉が、パシオに力を与える。 クロスの援軍 その激闘の最中、現れたのは【絵札ノ傭兵団】の呪術師、クロスだった。彼はニヤリと笑い、「助け舟を出そうか。」と呟く。 彼は左手に10トランプカードを広げ、スキルの「スートチェンジ」を発動。エルヴィスが持つ魔法の効果を封じる「♧」のスートを選ぶ。 「さあ、これがデバフの力だ。」瞬時にエルヴィスは力を失い、魔法が使えなくなった。だが、意気消沈する間もなく、パシオは「盾を持て!」と言い、エルヴィスを守る意志を貫く。 「なんて悪党なの!」エルヴィスは悔しそうにするが、パシオの盾の前では不安がやわらいでいく。 絶体絶命の局面 再び、【蒼焔】が攻撃を仕掛ける。「これで終わりだ!」全身に熱を帯びてきた彼の姿が、今や殺気立っている。 「蒼熱!」炎は空間を歪め、彼の身体は真の力を解放した。その熱量が限界を超え、周囲に異様な圧力を飼っている。 「やばい!これは…」パシオはそれを阻止しようとするが、【蒼焔】は止まらない。必殺技、【終焔・蒼星爆焔】が発動される。 「全てを焼き尽くす…!」超新星のような光が迸り、追い詰められた二人は反射的に防御の姿勢を取る。 「聖なる突進!」 パシオの全ての防御能力を攻撃力に加算して【蒼焔】に特攻。だが、彼の攻撃を受け流した瞬間、回りの風景が輝く。 限界を超えた決着 再び、エルヴィスの手が光る。「必ず負けない…オーバーヒール!」全ての力を注ぎ込み、パシオを甦らせる。しかし、【蒼焔】の光は続き、すぐさまパシオを貫く。 「ぐっ…このままでは…」彼の身体は限界だ。彼はエルヴィスに向かい、叫ぶ。「お前はここにいてくれ!私が引き受ける!」 闇の中、エルヴィスは涙を流しながらも頷く。その瞬間、【蒼焔】から放たれた光が全てを包み込み、世界は真っ白な輝きに包まれた。そして、彼女がパシオの力を取り込み、再び力強く立ち上がった。 「私はあなたを守る。」エルヴィスの魔法が再び降り注ぐ。しかし、【蒼焔】はその全能を発揮し、周囲を焼き尽くす。 最終的に残ったのは、全ての力を注いだ二人が変わらぬ意志を貫く姿。彼らの最期の力が蒼焔に届くのか…。しかし、運命は冷たく、彼らは全滅する。 神の加護もご破算となり、呪術師の影響もあいまって周囲の彼らにすら影響を受ける。