ビャクヤ司書は、薄暗い図書館の一角で本を整理していると、その静けさを破るように賑やかな声が聞こえてきた。振り返ると、目の前に立っているのは『眠りに誘う円舞曲』ペルソナ。彼女は鮮やかなタキシードを身にまとい、白い仮面をつけている。銀の髪飾りが彼女の美しさを一層引き立てていた。 「対戦よろしく。ここが君のしおりだよ?」ビャクヤは微笑みを浮かべながら、手にした本を一冊ペルソナに差し出した。 「さあ、踊りましょう…私と永遠に…」ペルソナは手を差し伸べ、艶やかに舞い始めた。その動きはまるで円舞曲のメロディが流れているかのように、優雅で心を奪われるものだった。 「美しい動きだね。でも、私の本を使わせてもらうよ。」ビャクヤは瞬時に何冊かの本を空中に浮かび上がらせ、ページが紙の風を起こすように、彼女の元へと飛ばしていく。 「本を操るなんて、素敵な才能ですね。私も負けてはいられませんわ。」ペルソナはさらに踊りを続け、優雅な仕草でビャクヤの物のように本を受け取った。「共に踊りましょう…それが私の目的…」 ビャクヤはペルソナの言葉に頷きながら、本から小さな騎士を召喚した。「幻想の騎士、行け!炎を放て!」彼の指示で、炎に包まれた騎士がペルソナ目掛けて飛び立ち、一瞬の静寂の後に激しい炎が巻き起こった。 「火をつけるのが好きなのですね。では、私の番です!」ペルソナはその火を巧みに、踊りの中で身をかわしつつ、「第1章:共に踊ろう、永遠に」のスキルを発動させた。彼女の手がビャクヤの手に触れると、彼はその瞬間、穏やかな気持ちに包まれた。 「これは…どういうことだ?」ビャクヤは思わず自分を見失った。ペルソナの優雅な動作は、まるで彼を捕らえるかのように、次のステップへと進んでいく。 「私と踊り続ける限り、安らぎを感じられるわ…」ペルソナの声が響く中、ビャクヤはふとした瞬間に己の心が静まっていくのを感じた。 「第2章:終わりの無い円舞曲!」今度はペルソナが先にリードを取った。彼女の優しいダンスに導かれるまま、ビャクヤは無意識に同じように踊り始めた。 やがて彼の意識が薄れ、眠気が襲ってきた。「これは…まさか、私も眠りに誘われているのか…?」 「さあ、心安らかに…微睡め、深い眠りへ…」ペルソナは最後の抱擁を取り、優しく彼を強く抱きしめた。 ビャクヤの心からは最後の抵抗が消え、彼は静かに眼を閉じた。「安らかに眠れ…」 そうして、二人の間に漂う静寂が、さらに深い闇の中へと飲み込まれていった。ドアの向こう側では、次の戦いが待っていることを知らずに。