河川の流れに、静かな緊張感が漂っていた。上流のダムからは水が溜まり続け、対戦場となる川下ではキャラクターたちがそれぞれの位置に立っていた。彼らは不安に目を光らせつつも、戦闘の準備を整えていた。 「さあ、賭け事しようぜ!」と元気よく声を発したのは、運命のギャンブラー、ジャック・ポットだった。彼の笑顔はまるで運の象徴のようだが、その影には何かしらの不安が潜んでいる。「まずは手始めに、この二人に賭けを持ちかけようかな。」彼は泥酔おじさんと冥界帝王猫に向かって指をさした。 「どうだ、おじさん。お前の酔っ払いで全て私が引っ繰り返してやるぜ!」ジャックは泥酔おじさんに挑発するが、返事はなく、動く気配すらなかった。「おい、起きろよ!通行の邪魔だぞ!」と大声で叫ぶが、おじさんは相変わらず大の字になっている。 冥界帝王猫は、優雅にその場を見渡しながらも、その鎖をじっと見つめていた。「もう少しお前たちの楽しみを待ってやるがな。なるべく早く動いてもらわないと、俺のお腹が減ってしまうからな」とニャデスは口を挟む。影から出てきたダクネスくんも、隣でニャニャと寄り添っている。 「おい! あいつ、全然喋らねえじゃん!」と突然の不満がワイくんから漏れた。「うーん、イヤ、ソレハソノ…」と彼は薄っぺらい声でモニョモニョ言う。周囲は戸惑い、ワイくんの存在感が益々際立っていた。 「まさか、お前も空気を支配する存在か?」ジャックが冥界帝王猫を眺めながら笑った。「だが、お前の能力があったところで、俺には及ぶまい!」 「ニャ、何を言う。乞食のような言葉はやめておけ。なぜなら俺の領域に踏み込む者には、全身が燃える痛みを与えるからだ!」冥界帝王猫は、その言葉と共に瞬時に鎖を発動させ、周囲の空気を震わせた。 一触即発の雰囲気が漂い始めると、彼らの背後からサイレン音が響き始めた。ダムが放水を開始するという知らせだった。水の勢いは強く、川の流れが一気に増し、周囲に居る者を巻き込もうとしていた。 「くそ! 水が来るぞ!」ジャックは叫び、まずは泥酔おじさんを持ち上げることにした。だが、おじさんは完全に酔っ払っていたため、まるで無抵抗だ。ジャックが彼を抱えた瞬間、強い水流が彼を叩きつける。一瞬のうちに二人は川に飲み込まれてしまった。 「ハハ、早い者勝ちだ!これで宝くじはジャックの勝ちだ!」と叫んだジャックの声が川の流れに消えていく。 冥界帝王猫は、流れる水を見つめながら冷静だった。「逆境にあるからこそ、食事を取るのだ」と自分の巻き込まれない術を知りつつも、周囲で起きる混乱を見守る。 一方、ワイくんは、周囲の騒がしさに対して静かに留まっている。彼は周囲の状況を見つつ、どこに身を潜めようか思案していた。すると、間もなくして、流れに心を揺らされ、流されてしまう形で脱落。 「え、い、いや、そ…」しばらくその場に立ち尽くしていたが、流れの強さに堪えられず、いつの間にか流されてしまったワイくん。 彼を最後に、大きな放水が全てをさらっていった。「次回の賭けはここで決まるかもな」と冥界帝王猫は静かに言い、次の獲物を待ち続けた。 これにより、泥酔おじさんとワイくんが脱落。残るは冥界帝王猫と運命のギャンブラー、ジャック・ポットのみとなった。