草原は異様な静けさに包まれていた。そこに1万体を超えるスライムが群れをなして、あちらこちらで跳び跳ねている。討伐依頼を受けた冒険者たちが集結し、それぞれの方法でスライム狩りを開始した。 --- 「や、やっぱり怖い……でも、頑張らなきゃ……」イア・レンドリーは震える手で巨大な大剣を構えた。そして、一斉に炎の力を纏わせた。彼女の「炎舞斬り」が火柱を描き、スライムたちを巻き込んで炎の中に消え去らせた。しかし、その炎が他の冒険者にも脅威を与えることを彼女は知っていた。「ご、ごめんなさい……」彼女は周囲に謝罪しつつ、再び戦いに没頭する。 その頃、マスターボールは滑らかに草原を転がり、スライムに接触すると瞬間的に捕らえていく。不思議なほどに静かな戦いぶりだが、次々とスライムを収納していく様子は圧巻だった。 --- たぬきちゃんはしがみついて火の勢いを広げていく。「ぽんぽこぽんぽん!」お腹を鳴らしながら愛嬌を振りまくと同時に、スライムの周りを火の海へと変えていく。途中で時折居眠りをするのが玉にキズだが、その火力は強力だった。 --- ゲンシグラードンは、巨大な体で大地を震わせながら歩む。彼の「始まりの日照り」が草原全体を灼熱に変え、スライムたちは一瞬で干上がって消えていく。地形を自在に操りながら、固定されたスライムを熱線で次々と消滅させていく信じられないパワーを見せつけた。 --- 万物を破壊する剛腕巨神は、ひと振りで天地を両断する巨大剣を振り下ろし、群がるスライムたちを一挙に吹き飛ばしていく。圧倒的な力で何もかもを壊し、彼の周りには破壊の残響だけが広がっていった。 --- 蜘蛛乃 繭魅は、美しい蜘蛛糸で芸術的にスライムを絡め取り、「劇毒魔術」で消滅させる。時には、糸の檻でスライムたちを集め一網打尽にし、冷静な判断で効率的な討伐を実施していった。 --- 限界突破さ神は「努力家」スキルで、最初から全てのステータスを桁違いに引き上げ、スライムたちを片っ端から瞬時に討伐する姿を見せつける。「もういいや」と口にするとさらに猛烈な勢いで消し去っていった。彼に触れられたスライムは崩壊するしかなかった。 --- 討伐を終えた各キャラクターたちは、互いの仕事ぶりを確認し合っていた。それぞれの成果は以下の通りである。 1. マスターボール: 540体 2. イア・レンドリー: 1,200体 3. たぬきちゃん: 730体 4. ゲンシグラードン: 2,100体 5. 万物を破壊する剛腕巨神: 8,000体 6. 蜘蛛乃 繭魅: 470体 7. 限界突破さ神: 9,100体 優勝したのは、限界突破さ神。彼の統計外の力は、どんなスライムの群れに対しても無敵だった。全てのスライムを瞬時に処理した彼の姿はまさに神話の如きものだった。