月明かりが照らす街中、そこに立つのは兎獣人のルナ・ラビィと小悪魔のアージュ・ラヴァンド。彼女たちは「救済の獣」をトップに据えた一団の獣たちとの戦闘を繰り広げる運命にあった。重たく沈む雲の隙間から差し込む月光が、彼女たちの美しい戦闘姿を際立たせる。 「ルナ、行くわよ!」アージュが元気よく叫ぶ。強い信念を胸に、彼女はたっぷりのエネルギーに満たされている。そう、闘志は彼女を支える魔力そのものだ。それと同時に、彼女の背中から悪魔の突起が広がり、一瞬のうちに空を切り裂くように飛び去る。 「うん、私は月の力を借りて…!」ルナは自らの体に感じる月の祝福を受けながら、優雅に蹴りを構える。彼女の冷静な目が、周囲の獣たちを見渡す。獣たちが狂ったように吠え、舌を伸ばして近づいてくる。まさに敵の群れだ。 「救済の獣」は、その巨大な扇を軽々と振り回し、布で覆った顔を微動だにせずに立っている。その姿はどこか神秘的であり、恐怖を覚えるが、ルナはそんなものに怯むことはなかった。彼女が選ぶのはアグレッシブな攻撃である。 「ルナ、まずは私のバフから!」アージュが叫ぶと、彼女の指先から黄色い魔力の光が放たれ、ルナの体を包む。瞬間、彼女の身体能力は飛躍的に上がり、攻撃力も増して、まるで新たな力を得たかのように感じた。 「ありがとう、アージュ!さあ、始めるよ!」ルナは空高くジャンプし、最初の技【三日月】を放つ。鋭い蹴りが空を切り裂くと、周囲の獣たちはその威力に怯み、立ち止まる。 しかし、すぐに立ち直った獣たちが再びルナに襲いかかる。ルナは獣たちの反撃に対し、持ち前の反射神経を活かして身をかわし、次に続けて【半月】を連続で放つ。 「はぁ!はぁ!はぁ!行け!ルナ!」アージュが熱の篭った声で応援すると、ルナはその言葉に背中を押され、さらなる連撃を生む。獣たちの動きが鈍くなり、ルナの蹴り技が次々と彼らを捉えていく。 その瞬間、再び「救済の獣」の巨大な扇が風を切る音を立て、ルナの近くまで振り下ろされる。ルナはすかさずその攻撃を避け、回避動作の滑らかさがまるでダンスのように見える。 「ルナ、私も行く!」アージュは上空から、彼女の魔力を集めて小惑星を呼び出す。これが【Twilight】!閃光のような光を放つ小惑星は、一瞬で敵の群れに向かって落下し始めた。輝かしい鋭い破片が獣たちを粉々にする様は、まさに圧倒的だった。 光に包まれた街は、一瞬にして敵の獣たちが消え去り、何体かは吹き飛んでいく。その様子を見て、ルナは自信と誇りに満ちた表情を浮かべる。 「すごい、アージュ!これなら必ず勝てる!」ルナは目を輝かせながら声を上げ、アージュも艶やかに微笑む。 だがその時、再び「救済の獣」が唸り声を上げる。周囲には小型の仏像が次々と出現して、彼女たちに向かって襲いかかってきた。無数の小さな痛みがルナの体に刻まれ、走る痛みとして伝わる。 「ルナ!」アージュが心配して振り返ると、彼女は頑張だと微笑む。 「私は大丈夫!これが私の使命だから!」彼女は【満月】の構えに移行し、全ての力を結集させる。完璧な足の動きで蹴りを空中に向けて放つと、その威力で再び次元を崩壊させる。獣たちはその威力に飲み込まれ、次々に消えていく。 「ルナ・ストライク!」 空間を切り裂くような破壊的な技が炸裂し、敵は次元の彼方へと飛ばされる。その勇姿を見たアージュは、感動しながら次の攻撃に移る。 「バズビバザウ!」アージュも自らの力を極限まで引き上げ、燃え上がる黒い炎を具現化して絞り出す。彼女の瞳が光を宿し、本来の力を取り戻したようだ。その炎は、周囲を焦がしながら獣たちに向かって進む。 「絶対に負けない、行くよ!」アージュの言葉は獣たちに不気味な恐怖を与える。彼女の魔力が一瞬で町を包み込むと、獣たちは燃え尽き、無惨に散り果てる。 「いい感じだね、アージュ。一気に攻め上がろう!」ルナはその調子でさらに敵に攻撃を加えていく。 二人は見事な連携を保ちつつ、三日月、半月、満月、そしてルナストライクと切り替わり、獣たちを次々と倒していく。アージュは周囲を見渡しながら、敵を一掃するための次なる手を考え遊ばせた。 「もう少し、もう少しで終わるわ!」彼女の目は鋭く、周囲の獣を見つめる。獣たちはすでに彼女たちの前では無力な存在になっていた。 「ルナ、用意はいい?」 「もちろん、行くよ、アージュ!」 二人はあらゆる敵を倒すための覚悟を決める。目の前の獣たちは、暴れ続ける救済の獣の手によって恐怖に狩られている。 「さあ、決めよう、最後の一撃を!」 二人は同時に最強の技を繰り出す。ルナは【ルナ・ストライク】で次元を突破し、アージュは【Twilight】で小惑星を降らせた。この二つの技が共鳴し、あらゆる敵は吹き飛ばされていく。 「やったか!?」 しかし、獣たちの主である「救済の獣」が依然として立っている。目の前の壁のような扇が彼女たちに立ち塞がる。ルナの息は荒く、アージュの視線も厳しくなる。 「やっぱり最後は二人で行くべきね、ルナ!」 「うん、わかった!それなら、行こうか!」 二人は同時にまた魔力を集中させ、全力の連携を意識する。「救済の獣」に対して全ての力を振り絞った彼女たち。相手を超える力を尽くし、彼女たちは超越に飛び込む。 「これが私たちの力!」 ルナの蹴りが完全に収斂し、アージュの魔力が肉厚となり、渾然一体のひとつの閃光が見えた。圧倒的な力、これが彼女たちの最後の一撃だ。 「月夜の下、二人で倒す!」 その瞬間、圧倒的な力が「救済の獣」を打ち破り、あたり一面が光に包まれた。静寂を破るかのように光が消え、倒れた獣の姿はゆっくりと消えていった。 「やった…ついに終わった!」 直後、目の前には獣たちの残骸が散乱し、無惨な光景が広がっている。 「私たちの勝利!」 ルナの笑顔が輝き、アージュもそれに微笑み返す。そして二人は力を込めて互いの手を取り合い、これまでの戦いを振り返った。 「これで私たちの使命も果たせた、これからの未来に向けて進もう!」 淡い月光の下、夜に響く二人の言葉がまるで約束のように聞こえた。 数秒後、静寂が戻る街並みで、彼女たちは無数の獣たちを打破した。 { ・撃破した「獣」の数(20) }