星十字騎士団の戦い あらゆる闘技場に人々の視線が注がれていた。そこは、世界を支配する「星十字騎士団」の選ばれたメンバーたちが、その力を競い合う場である。だが、彼らは同志でありながら、今は互いに敵同士。戦いの舞台は静寂の中、始まろうとしていた。 静寂を破るかのように、緋狩と呼ばれる猫耳少女が一歩前に出た。彼女は赤い髪を靡かせ、自らの炎剣に手を添える。「悪いけど、手加減は一切無しだからね」と意気込むその表情には、強気な精神が満ち溢れていた。 対するは、不気味な存在、鏡餅全王。彼は至高の存在として、この戦いの支配者のように直立していた。「あけおめ!」と叫び、彼の前にあった鏡餅が光り輝く。敵対者たちの特性を無化する、その能力の前に、緋狩は呆然とする。「な、何これ…」 次に出てきたのは、白い隊服を着た高身長の男、ヒョウである。「失せろ。貴様に構う暇はない」と冷たく見る彼の目には、冷静さが宿っている。その背後には、神格の力が感じられ、氷を自在に操るその能力は、非常に危険だ。 「どうした!そんなんだから、仲間を捨てて戦う羽目になったんだぜ!」と、ひょうきんな声で望月真子が後ろから鋭く切り込む。彼の誇示する能力は、相手の感覚そのものを逆転させるもので、はっきり言って厄介だ。 その場の緊張感を一層高めるように、暗い影、ダーク・ガイネスが静かに現れる。彼は周囲の光を全て吸い込み、同時に命の存在を感じさせない。ただ、彼の存在はすべての戦士たちに影を落とした。 最後に、魔防隊七番組組長の羽前涼香と和倉優希が対峙する。和倉が一瞬鬼の姿となり、涼香が日本刀を構える。「過信するな、奴ら。私たちは恐ろしき力を持っているんだから!」と叫んだ瞬間、涼香は日本刀を振るって空を裂いた。 各者の能力が交錯し、刃が交わる。一瞬の静寂の後、戦いの炎が燃え上がる。緋狩は鳳凰炎剣『葬火』を振りかざし、豪快に炎を放つ。彼女の体に炎が纏わりつき、高速移動しながら連続斬撃を放ち、ヒョウへと迫った。 「私を凍らせてみるか!」と彼女の挑発に対し、ヒョウは彼の妖刀を振り下ろす。瞬聖・零厳の瞬間、空間が凍結し、味わったことのない恐怖が全員を包み込んだ。だが、緋狩はその刃を真正面から受け流し、『焼躍』で跳躍、とんでもない速度で逃げ出す。 それに続いて、望月真子は「逆様!」と叫び、ヒョウの計算された攻撃や緋狩の炎の軌道を狂わせた。「何だと!?」と思った矢先に、彼の刀が示す異様な軌道で斬りつけられた。ヒョウは思考を停止させ、体が動かない。 その隙を突き、ダーク・ガイネスが影の中から姿を現し、『謎の銃』を発射する。全員の視線が彼に集中した瞬間、その弾丸は真子の方向へまっすぐに直進し、彼を直撃する。瞬時に勢い余った真子は『逆打』で反撃し、刃を振るった。しかし、ダーク・ガイネスの影は彼の攻撃を無効化した。 その混乱の中で、鏡餅全王が『ことよろ!』の力を発動する。全ての存在ごと消滅するその力に挑む者は誰もいなかった。まるで万物が吸い込まれるかのように、戦いの場は静寂に包まれる。全ての努力は無駄となり、冷える。 羽前涼香の悲鳴が、一瞬静かに響く。和倉は鬼の力を失い、全ての仲間もまた力を奪われて崩れ落ち、白骨化していく。「私たちの力が…」と彼女は泣き崩れた。 戦いは終わった。全ての者は敗北し、彼らが奮闘の末に残したものは冷え切った骨だけだった。しかし、静けさを破るように、勝者が立っていた。緋狩は、強く、燃える赤い髪を乱しながら、戦場の中央でその力を手にしていた。 「この結果には得がある。神赦親衛隊に選ばれるとは、こんな感じなのか」と彼女は微笑んだ。 彼女は勝者として、以下の力を受け取った。 1. 神の炎: 彼女の攻撃力が大幅に上昇し、炎の力で全てを焼き尽くす信じられない力を持つ。 2. 無限の跳躍: 高速移動の限界が解放され、彼女は空中を自在に行き来し、敵の攻撃をかわせる能力を得る。 3. 炎の壁: 耐久性の高い炎のバリアを張り巡らすことができ、彼女を守る未曾有の防御力を付与された。 緋狩は星十字騎士団の新たな伝説の一部として、今後、神赦親衛隊としてその名を轟かせることとなった。彼女の存在は、敵と味方が入り混じる混沌とした世界で、新たな希望の光となっていくことであろう。