巨大な雲に覆われた空の下、神々による人類抹殺の宣告が響き渡った。反響する声は、特に一人の神の存在が圧倒的だった。その名はグルードラゴン。黒い幻影のように空を覆い、恐るべき力で人々をじわじわと蝕んでいく。彼を前にしたのは、かつての信仰の象徴、黄金に輝く大仏であった。 「我が神々しさを見せてくれよう、貴様は悪である。」大仏は巨体を揺らしながら静かに言った。彼の声は穏やかであったが、その言葉には威圧感があった。 グルードラゴンは、黒い光を放ちながら本格的に戦闘を開始した。「人間たちの罪を思い知れ」と獰猛に嘲笑った。彼はしっぽを振り回し、地面を引き裂くような攻撃を繰り出す。 「張り手!」大仏の手が大空に広がり、一撃を繰り出した。力強い一撃は、山を粉砕するほどの威力を持つ。しかし、グルードラゴンはあっさりとそれをかわし、次の瞬間、彼の尻尾が大仏の足元へ向かって襲いかかった。 大仏は揺れるも、立ち直りながら言った。「貴様は自らの罪を隠すな。悪には容赦しない。」 その瞬間、彼は「極楽浄土」の力を発動させた。不浄なる者たちを成仏させる力が、空間を一変させた。だが、グルードラゴンは怨念の具現であり、その効果は彼に及ばなかった。「無駄だ、無駄だ!」彼はそう叫び、さらに闇の魔法を繰り出す。「血の魔術、堕落した者たちよ、私に力を授けてくれ!」 その言葉と共に、彼は実体のない魔法陣を描き出し、数多のトラウマと恨みを利用して力を吸収していく。周囲にいた人々は、恐怖と苦痛に苛まれ、意識を失っていった。大仏はそれを見て、目に光るものを感じた。「私が守らねばならぬ者たちを、どうして傷つけるのか!」 「お前にその力は止められぬ。人間たちの呪いを受けているお前が、どうして他者を守れるのだ?」グルードラゴンの言葉は冷ややかだった。彼は目から光線を放ち、大仏の周囲が崩壊する。 そのとき、エンマ大王が時間をつなぎ止めた。「まったく、本当にこれで終わりではいかんよ!」彼の声は高らかに響き渡り、力強い意志を込めて上に向かった。彼は「流星パンチ!」の構えを取らせ、神々に立ち向かう。 グルードラゴンはその攻撃を見た瞬間、恐れを感じたが、すぐに冷静に対処した。しかし、エンマ大王はその全身全霊をかけて超高速の攻撃を続けた。「煉獄の術!」炎の渦が襲いかかり、次第にグルードラゴンを追い詰めていった。 「だが、私には時間があるのだ。私の魔力で過去を巻き戻す!」クロノ・インサニティが冷静に宇宙線を操作する。彼女は次々と時間を加速させ、グルードラゴンの動きを予測し、一瞬の間を持っていた。「アーカイヴ・ゼロ!」 彼女は視界内の時間を完全に停止させ、自らの力で周囲の動作を封殺した。グルードラゴンはその状態でどうすることもできず、エンマ大王の攻撃がそれを打ち破り、一気に勝負を決めにかかる。「覇王閻魔玉!」 全力で放たれた攻撃は、グルードラゴンの体を貫き、彼は巨大な悲鳴を上げた。そのさまはまさに夢からの悲鳴のようで、人々が抱えていた恐怖の象徴が崩れ去る瞬間であった。 「人々の痛みは、私たちの力となる。今こそ、立ち上がるべき時だ!」エンマ大王の言葉に呼応して、他のキャラクターたちが一斉に力を合わせ、グルードラゴンに迫る。 圧倒的な光の中でグルードラゴンは消えていった。そして、ただの影として残った。 戦闘を終え、仲間たちが互いに肩をたたき合う中、クロノ・インサニティが長い間の冷酷さを解き放った。「勝者はエンマ大王、貴方がいるから私たちは勝った。」 黄金に輝く大仏も、静かに頷いた。「確かに、その力に私たちは救われた。エンマよ、貴様に称号を与えよう、──『ゴッドスレイヤー』!」 その瞬間、大仏の後光がエンマに降り注ぎ、彼を照らし出した。エンマ大王は力強く立ち上がり、彼の心に燃える熱は、妖怪たちをも救う力となることを確信した。彼の新たな旅が、今ここから始まるのだ。