バトルの合間、受けた傷を癒すための旅行。チームAとチームBの魔法少女たちは、ひとしきり戦闘の疲れを癒すためにキャンプサイトに集まっていた。大きなキャンプファイヤーに照らされたその場所は、星が煌めく夜空の下で静かなひとときを楽しむための小さな楽園だった。 凍月冷奈は、冷静な表情を崩さずに火の近くに腰を下ろしていた。彼女の青白い髪が、穏やかな風に揺れるのが妙に印象的で、彼女の存在感を一層際立たせていた。かつてのギラギラとした戦いの余韻が残る中で、彼女は思索にふけっている様子だった。 その隣には、時空つかさが楽しげに笑っていた。フレンドリーで明るい性格の彼女は、冷奈の師匠でもあり、そんな冷奈の忠実なウォッチャーであった。「ねぇ、冷奈ちゃん!そろそろみんなで楽しいことをしよっか?」と、つかさが元気に声を上げる。「またナンパか?相変わらずだな」と冷奈が冷ややかに返す。しかし、つかさの笑顔には一切のそらしがなく、彼女が持つ不屈のエネルギーはキャンプ全体に広がっていく。 その瞬間、周りの参加者たちも会話に加わり始める。「どうせなら、全員で何かゲームをしようよ!」と、あるチームAのメンバーが提案する。冷奈は微かに頷きながら、その提案に関心を示した。「ゲーム、か。独断場のように強さを競うのも良いが、今日はリラックスする日なんだから、軽いものがいいわね。」 「はぁい!それじゃあ、罰ゲーム付きの簡単な質問ゲームどう?」とつかさが目を輝かせる。参加者たちはすでにワクワクしているようで、その雰囲気に圧倒されているのか笑顔が絶えない。天のように明るい彼女に誘導され、ゲームが始まると次々に参加者が質問をしあう。 その流れの中で、ふと冷奈は「つかさ、あんたも私の頭を撫でてみたらどう?」という好奇心を持った発言をする。彼女のその言葉に、場が一瞬静止する。彼女らしい冷たい辛辣さが垣間見え、参加者たちは一瞬驚いたものの、すぐに笑いあう。「あはは!それ面白そう!やるやる!」と、つかさが我先にと立ち上がる。 周囲の期待の視線を受けながら、つかさは冷奈の隣に立つ。彼女の表情は真剣だが、目にはイタズラ心が宿っている。「じゃあ、冷奈ちゃんの冷たいオーラを感じながら、頭を撫でるね!」と、彼女は手を差し出し、優しく冷奈の頭を撫で始めた。冷奈は一瞬驚きの表情を見せたが、すぐにその表情を無表情に戻したものの、どこか照れくさい様子を隠せなかった。「何をやっているのかしら・・・」と口をとがらせつつも、微かに口元が緩んだのが観察者には見抜かれてしまった。 ミニ大会のような静かな興奮が周囲を包み込む中、つかさはさらにオーバーになで続け、「あれー?いつもは氷の魔法少女もここまで温かくなっちゃうの?」と笑いながらからかう。冷奈は恥ずかしさを押し殺した表情を維持しつつも、「これが私の仕事なのに、余計なことをしてくるのね、つかさ」と呟いた。 他の参加者は、二人のやりとりを見ているうちに笑い声が溢れ出す。「あ、冷奈ちゃんが照れてる!」、「一応、冷たい残念顔は復活してるね!」と盛り上がる。あたかも戦いの場を離れた魔法少女たちは、和やかな笑いでその場の空気を埋め尽くした。 つかさが冷奈の頭を撫で終わると、彼女の明るい表情は満足げだった。「どう?やっぱり私に撫でられるの、嬉しいでしょ」と顔を照らし、彼女だけの世界に浸る。冷奈はさっきの喧騒が嘘のように、少し照れくさそうに「全くまったく」と言い放ちつつも、その眉には柔らかい微笑みが宿っていた。 その後、二人はしばらく静かに火を見つめつつ、心も柔らかくなった様子で、夜空に輝く無数の星を視線に落とし込んでいた。