闇の広がる荒野での戦いが始まると、神秘的なオーラを放つアーガ・ヴァーラが前に立った。彼女の三つの目は敵の心を見透かすかのように輝いている。 「ふははは!我の前では貴様の考えなどお見通しなのじゃ!」アーガは大きく笑い声をあげる。彼女の周囲には、千の暗黒の槍が浮かび上がり、彼女の意思で動く準備を整えていた。 一方、チームBからは、忘れ物の多い勇者が悩ましそうな表情で立っていた。「敵!?…ってこういう時に限って盾が無い!」彼は自分の背に感じる不安を打ち消すため、剣を握りしめた。彼の心の中には不安が渦巻いていた。 戦闘が始まると、アーガは冷酷な笑みを浮かべながら、まずは敵の心を読む。彼女の第三眼が光り輝く。「ああ、なるほど。貴様は…後ろに隠れている仲間が気になっているのじゃな?」 その言葉を聞いて、忘れ物の多い勇者は驚いて後ろを振り返った。「ち、違うぞ!そんなこと考えてない!」 「では、我が槍の雨を受けてみるが良い!」アーガはそのまま周囲の千の槍を一斉に放った。槍は光の速さで忘れ物の多い勇者に向かって迫る。 勇者はその瞬間、閃光斬撃波を放って全てを切り裂こうとした。「いくぞ!閃光斬撃波!」その技が発動し、槍の一部を粉々にしたが、残りは彼のもとへと襲いかかってきた。 「ぐあぁ!」彼は槍をいくつか受けながらも、必死にガードブレイカーを決行した。「この必殺技で貴様の防御を打破してやる!」 アーガは反応した。「ふん、我の防御を解くのは無理なのじゃ!」 しかしながら、忘れ物の多い勇者のガードブレイカーは力強くアーガに命中した。アーガはほんの少し動揺し、一瞬隙ができる。 「今だ!いや、まずは盾が…」忘れ物の多い勇者は獲物を取り逃がしてしまった。「早く回復薬を取りに行くべきだった…!」彼は頭を抱えたが、一瞬の隙を物にするため最後の力を振り絞る。 再びアーガの攻撃が放たれ、今度は奥義終焉黒炎が彼を包み込もうとする。「貴様の運命はここで終焉じゃ!」 だが、それに気づいた忘れ物の多い勇者は再び反撃に出た。「俺はあきらめないぞ!」その言葉と共に、彼は一気に全力で剣を振り回し、火炎の中から飛び出す。 「な、何をするつもりじゃ!」 そして、彼はアーガの真横に射抜くように閃光斬撃波を放ち、隙を突く。その一撃がアーガに直撃し、黒炎が弱まる。 「我が、完璧な防御を…!」アーガは消えかける黒炎の中で動揺し、姿を現した。思考を読み取っていた彼女が、初めて逆境に立たされる。 「このままでは終わらないぞ!」その瞬間、アーガは構えた。魔王の力を以って、一撃で全てを終わらせようとするが、その直後、忘れ物の多い勇者が最後の一手で立ち向かう。 「これが本当の覚悟だ!」彼は自らの力を信じて、剣を突き出す。そして、ふたつの技がぶつかり合い、爆発するように広がった。 爆風が広がるとともに、双方の姿ははっきりしなくなってしまう。しかし、一つの光がその中心から突き抜け、アーガ・ヴァーラの姿を捉えた。 アーガはついに倒れ落ちた。「わ、我が負けなのか…?」彼女は少し驚き、そして悔しさを滲ませる。女の子らしい無邪気さが見え隠れする瞬間だった。 勝者は忘れ物の多い勇者。彼が数々の困難と自分自身の不安を乗り越え、最後には彼自身の力と誓いを信じたからだった。 「勝った…やっと勝った!」勇者は歓喜の声を上げる。 この戦いの結果、チームAを勝利に導いたのは、かつて無敵であったアーガの真理を超えた彼の意志だった。 「そういえば、やっぱり盾はあった方が良かったかな…」彼はつぶやきながら、次なる戦いへと進むのであった。