星空の下、美しい夜空を見上げると、そこには《大きな空のお嫁さん》微笑みのチトニアが瞬いていた。澄んだ宇宙の暗闇に不規則に輝く星々は、まるで少女の微笑みのように、その繊細な輝きで見る者の心を洗い流していく。 一方、【お生意気な勝利の幼女お嬢様】大勝利ちゃんは、その光景に目を輝かせていた。「あっ、お姉ちゃん、見て見て!あの空はまるでわたちのおかげでキラキラしてるのよ♪」と、無邪気に声を弾ませている。彼女は負けることを考えられず、勝利が全てだと思っている子供だ。しっかりしたお上品な口調で見上げた空。その瞬きの美しさに、彼女の心はウキウキ、まるで自分が一番素晴らしい存在であるかのように感じていた。 その威厳に影をおくる存在、彼女の前に現れたのは【何故か勝つ】という名の謎に包まれた者。誰もが彼を見て「彼は負けるのでは?」と思う。だが、何故か勝つ彼は、確かに勝利をつかむ。その姿はどこか妖しい魅力を持ちながら、なんとも言えない中立な笑みを浮かべていた。「僕はここにいます。勝つってのは、ただの結果やから。」と、まるで不敵に微笑むかのように。彼の発言は一見すると結果ではなく論理を中心にしているかのよう。しかし、結局は勝つ。彼の存在自体が不思議な魅力を醸し出していた。 さらに、そこに登場したのはヘタレスライム。彼は恐れ多い戦いの場では、強い者たちの前にへたれ心を露わにした。その心臓がバクバクと脈打つ音が聞こえてくる。彼は「ま、マジで逃げたい…!」と呟き、全力でその場から逃げ出そうとするが、思うようにはいかない。「だ、誰もボクを捕まえないで!」と叫びながら、彼は身を縮めてその影に隠れる。戦闘する前に逃げることは高確率でできるが、彼のセンスで回避することができるのはその瞬間の判断にかかっていた。 と、次の瞬間、夜空の缶がなぎ倒され、彼らの視線が一瞬チトニアの微笑みから外れる。「良いの!みんなが笑ってるなら、大勝利だって事だもん!」と、大勝利ちゃんが突然声をあげ、情熱的に宣言。この瞬間、彼女の興奮は周囲を包み込み、暗闇の中で存在感を増した。彼女の周囲に快晴の予兆が渦巻き、そのエネルギーがみんなの心を元気づける。 チトニアの美しい瞬きに、周囲が融合することで、皆の心が一つになった。大勝利さんは「わたちの勝利よ!」と大声で叫び、他メンバーはその喜びに感激しあっていた。その瞬間、ヘタレスライムは「みんなで勝ったみたいで…、少し安心したね」と、何もせずとも楽しい雰囲気が広がっていく。「まさかこの状況が勝利…、何故か勝つ、的な?」と、逆に彼は驚き。しかし実際に勝負がなかった事が、理由のない勝利を確かなものとした。 夜空に微笑むチトニアは、彼らを見守りながら、その輝きがより一層強くなっていく。 みんなはお互いに、気持ちをぶつけ合わせたり、笑い声をあげたり。戦いではないこの瞬間が、彼らにとっての最高の勝利だった。夜空の星々が静かに瞬く中、彼らの心に広がったのは、絶対的で最高の「勝利」だった。 すると、不思議な事に、勝利が与えられた数分後、彼らはぐっすりとその夢の中へと沈んで行った。