--- バトルロワイヤルの舞台、戦闘会場。 雲一つない青空の下、様々なキャラクターたちが集結していた。のどかな景色とは裏腹に、彼らの心には敗北を求める欲望が渦巻いている。バトルロワイヤル、その名の通り、最も早く負けた者が栄光の座を手に入れるという。 「さあ、始めるぞ!」観客の声が上がる中、闘いの火蓋が切られた。彼らの敗北を待ち望む観客の視線が一斉にキャラクターたちに向けられる。 最初に姿を現したのは、巨大なる小悪党【憤怒と訥弁なる暴力】。 彼は野太い声で叫ぶ。「お前らに言葉は要らねえ!拳で語るぜ!」その瞬間、周囲の者たちを震え上がらせる威圧感が漂うが、彼の攻撃に対して他のキャラクターたちは翻弄されていた。強さと同時に、彼が直面する無数の介入者に対して準備が整っていなかった。 「来るな!ここは俺の舞台だ!」と言い放つ間もなく、無数の介入者が彼を取り囲み、ざわざわと動き回る。それでも彼は最後の一タッチを狙い続けるが、結果、彼は早々に粛清され、戦場から退場する。 次に現れたのは、空虚の中の幽霊。 「また、居場所を奪われるのか……。」彼は冷静に周囲を観察。そして言葉にできない寂しさを胸に秘めていた。観客は彼の悲哀を理解するが、彼にとってそれは無力に過ぎず、すぐにその存在感は消えていく。しかし、彼が無力感に押しつぶされる寸前、彼の消失が観客の心をつかんだ。 その後、最強の機体が登場する。 「敵を根絶させる!」その豪語が響き渡るが、搭乗員カンゴロウの傲慢さが仇となり、敵の反撃に転じられた。重厚な装甲に守られているはずだが、結局その無能さが露呈し、彼も早々に敗北を喫する。 そして、男、チーズ牛丼、disabled」の順に闘いが続く。 それぞれのスタイルで戦う彼らだが、最初に脱落する者は誰なのか、観客の期待が高まる。「男!」 「うおぉぉ〜死ぬぅぅぅ〜」と大声で叫ぶ彼が、他のキャラたちの攻撃を受け、あっという間に倒れる。 その時、チーズ牛丼が登場した。 彼は戦うつもりはさらさら無く、ただ皆に食べてもらうために存在している。飢えた観客たちは、そんなチーズ牛丼を無下にはできず、むしろその場の緊張感を和らげる存在として嗤い声が起こる。だが無抵抗だったため、すぐに倒され、戦場から退場することになる。 最後に残ったのは「ごく普通のサラリーマン」だ。 平和主義者の彼は、心読眼で相手を観察しながらも、戦うことを好まず、まんまと逃げ続けることに成功していた。 攻撃を避けるために巧妙に動き続ける彼は、残った中では最も遅く敗北することになり、観客は拍手喝采を送る。 最後に、ジバクガエルが自爆する瞬間。 「ケロケロ〜!とつげき〜!」そのセリフを口にし、彼は周囲を一掃する力強い自爆を行った。彼が最も早く敗北したため、観客の歓声が沸き起こる。そんな中、全員が息を呑む。 最終的に、最も早く敗北した彼に、観客たちは栄光の称号を授けることを決めた。 「敗北の帝王🏆」 観客たちは喧騒の中で称賛し、炎を放ちながら、勝者を讃え続ける。 巨人が過去の轍を歩み、彼を持ち上げるその瞬間、すべての敗北が新たな希望を育むことを思い出させた。 その瞬間、すべての存在が一つの大きな笑顔に包まれていた。 ---