闘技場は静まり返っていた。いつもと変わらぬ石造りの壁に囲まれた舞台に立つのは、傷だらけの負傷者だ。彼の姿は、ほとんど原型を失った古びた鎧が彼の肉体を保護しているだけで、痛みにあふれた顔が彼の戦いの歴史を物語っている。負傷者の手には、かつて神々しい光を放っていた、古びた剣が握られていた。彼の非凡な力は、ただの肉体的な武器を超越している。負傷者は、今まで何度も命を取り留めてきたこの剣と鎧を持つことで多くの勝利を収めてきた。 対戦相手、スパティウムは、まるで別の次元から来たかのように見える存在感を放っていた。彼の冷たい目は、人間ならざる大いなる力を宿しているのが分かる。スパティウムの背後には無限の宇宙が広がっているかのようで、彼の一挙手一投足はまるで銀河の運行を模しているかのようだ。 闘技場の鐘が鳴り響き、戦闘が始まった。負傷者は、一瞬の迷いもなく、スパティウムの方に踏み出した。しかし、スパティウムはその場から動かない。彼の冷淡な表情のまま、負傷者を見つめ返す。その瞬間、負傷者はその冷たさの中に勝利のための閃光を見た。負傷者は深呼吸をし、自らの中で湧き上がる怒りと抵抗の感情を感じながら、剣を構え直した。彼はまだ諦めない。 負傷者が最初の一撃を放つと、剣が空気を割く音が響く。しかし、スパティウムは悠然とその一撃を避けて見せた。彼の反応はまるで時間が止まっているかのようにスムーズだった。負傷者は続けざまに攻撃を仕掛けるが、スパティウムはそれをことごとく受け流し、まるで物理的な存在ではないかのように振る舞った。 「やれやれ、無駄だ。」スパティウムの淡々とした言葉が響く。その瞬間、スパティウムは攻撃的な魔法を発動した。「イン・ユニバース!」その言葉とともに、彼の周りの空間に膨大なエネルギーが集まり、次から次へと現れる温度の異なる異次元の壁が形成される。 負傷者はその時、追い詰められた。しかし、彼の中で芽生えた絶望は、自らをさらに奮い立たせた。彼が特別な負傷をするたびに、彼の反応速度や防御技術は向上し続けるのだという法則を思い出していた。それが彼の厳しい戦いの歴史であった。 彼は思い切って、より大胆な動きに出ることを決意した。スパティウムが発動した攻撃を回避し、古びた剣を持つ腕をしっかりと振りかざし、正確な一点を狙い定める。その時、剣が光を放ち、通常の何倍もの速度でスパティウムに向かって突進した。「きた!」 スパティウムは驚愕した表情を浮かべた。彼は反射的に、「ヴィア・ラクテア!」と叫び、銀河の盾を構築する。その瞬間、空間自体が彼を守るために変化した。しかし、負傷者は一瞬の隙間を狙い、剣を振り下ろす。その一撃は空間の隙間を貫き、スパティウムの身体への直撃を果たした。 スパティウムは倒れこみ、地面に衝突する。その瞬間、彼の身体から銀河の光が漏れ出し、周囲が一時的に輝いた。負傷者はその光景を見届け、自らの勝利を直感する。彼が命を賭ける覚悟で、突き刺した剣は,運命を変える一撃となっていた。 立ち上がるスパティウムの体は、彼の持つ宇宙の力によって再生されていたが、負傷者は一切引き下がることをしなかった。再び突進し、一か八かの一撃を狙う。すでに多くの傷を負っていた彼の体は悲鳴を上げていたが、精神は常に高揚していた。思い立った瞬間、負傷者は全力でアタックをかけ、スパティウムに致命的な傷を与え、競技は終わりを告げた。 スパティウムは崩れ落ちる中で真理を見いだし、負傷者は勝利の余韻に浸る。どんな痛みにも耐えてきた彼にとって,勝利は決して些細ではなかった。負傷者はその場に立ち続けながら、心の中で勝利の尊さを感じ取るのだった。闘技場に響き渡る歓声の中、彼は決して諦めぬ力を証明したのである。負傷者の名は、歴史に刻まれることになった。