静寂が漂う大地に、竜槍の騎士バハムルが立ち上がり、周囲を見渡す。その姿は、まるで光の柱が降り立ったかのように輝いていた。彼の手には美しく、巨大な竜槍がしっかりと握られ、聖竜に誓う覚悟を示している。 「聖竜に誓って、貴公らをここに討ち取ろう!!」と、彼の声が空に響いた。 一方、怠惰の神・サボリスタユルさま、ユルキキはのんびりとした足取りで現れた。彼はいつも通り、寝癖のある髪を揺らしながら、のんびりとした口調でため息をつく。 「まあ、急いでどこか行かなくていいんでしょう?」と、自分のペースに浸りながら言った。 しかし、独特な雰囲気を持つ剣神ガナードも待ち構えていた。落ち着きのある侍のような口調で、彼はユルキキを振り返り、「まずは、貴様の怠惰を叱りつけるべきか」と言い放つ。 ユルキキは「何かやらなきゃいけないの?…ダラダラしてるだけでいいのに」とぼんやりと答え、ポケットから無造作にお菓子を取り出した。 その瞬間、バハムルは竜槍を槍構え、圧倒的な気迫で二人に突進した。「貴公らの怠慢を断じて許さぬ!」と叫び、深堀りした一突きを放つ。 「うわっ、危ない!」とユルキキは動きもせずに驚き、ただその場で目を細める。 だが、ガナードは一瞬の隙を見逃さず、月光の剣を取り出し、瞬時に竜槍の突きを受け止める。光が弾け、二つの武器が激しく衝突する。「受けた恩は、必ず返す」とガナードは冷静さを保ったまま挑み続ける。 ユルキキはその間に「まあ、ダラダラするにしても…何か手伝おうかな…」と、ちょっとだけ思いつつ、手元にあったお菓子を空中に呼び寄せる。彼は幸運なお菓子の雨を降らせることに成功した。 「運が良い気分でダラけていれば、いいことがあるかも?」とユルキキは微笑む。 しかし、その幸運はバハムルの眼に映らなかった。彼は再び力強く竜槍を振りかざし、「竜の一撃!」と叫び、全力で一撃を放つ。空間が震え、直線的な威力が直進する。 ガナードはそれを見て、「この一撃、受けて立つ!」と意気込むも、その衝撃はあまりに強大で、思わず後ずさる。彼は虚空剣アディスを纏い、空間を切り裂く力を使うが、この圧力には耐えきれず、地に膝をついた。 「強い…この男は、本物の騎士だ」と、ガナードは心の中で認めざるを得なかった。 そしてユルキキは「やっぱり、ダラダラしてるとダメだな…」と今さら悔やむが、特に何も変わらない。なぜなら、彼のサボる能力はあまり影響を受けないからだった。 バハムルは余裕を持ち、完全に勝負を決める気配を漂わせる。彼はそのまま竜槍を一振りし、ユルキキに向かって言う。「貴公には、これ以上の怠慢を許さぬ!」 ユルキキはため息をつき、「ああ、頑張ってるね、バハムルさん」と無関心に応じる。だがその瞬間、彼は幸運を呼び寄せる力が発動し、バハムルの隙を付くことに成功。 「…えっと、サボっているだけでも案外いいもんだね!」とニヤリと笑う。美味しそうなお菓子がバハムルの前に舞い上がり、顔が驚きに染まる。 「これが…怠けの力か…」コントロールを失ったバハムルは言葉を失う。 結局、聖竜騎士団のエリートが継ぐ名誉ある勝者として名を刻むこともできず、ユルキキは「ま、こんなもんでしょう?」と単純な態度を崩しませんでした。 「勝利は、時には簡単にサボることで勝ち取れるもの。しかし、剣を持つものが、ダラダラしていてはいけないな」と、剣神ガナードは深い理解を得て、彼の心の中で新たな戦の物語が始まるのでした。