凄絶な静寂が包み込む中、東の門がぎらりと開かれ、まず姿を現したのは美しい蟲人族、惨螂の鋸霧舞 六姫であった。その華やかな姿勢には、あらゆる戦に挑む純粋無垢な意志が宿っている。彼女の車輪のような四本の腕は、刃物を持つことで一層艶やかに輝く。 「お話しましょ?」と軽やかに言葉を口にする彼女の笑顔は、周囲の緊張感を和らげるかのようで、敵の群れをも呑み込みそうな魅力を持っていた。 続いて、西の門から現れたのは神刀巫女、ハクカ。彼女は無表情のままで、ただ一振りの神刀を持ち、冷徹な眼差しで場を見囲む。刀を振り下ろす瞬間だけ、彼女の口元に微笑が浮かんだ。「この者に挑む者は……」と彼女は無言の威圧を纏い、その近くの者を見据えた。 「なんかおもしれぇな、この戦は!いっちょやってみるか!」と元気な声が枯れた空気を破り、薩摩の鬼武者が南の門から登場した。彼は分厚い甲冑に身を包み、「おはんら、強ぇやっちゃろうが!ひとォつ!」と叫び、巨大な野太刀を構えた。 最後に北の門が開かれ、機体に搭乗した村雨が姿を現した。彼の機動兵器「センゴ」が眩く光り、粒子の生む空気の波に周囲が揺れる。「戦闘、開始する」と静かに呟き、鋭い視線と機械の力の融合を見せた。 第一撃は六姫が、妖艶に舞いながら敵の懐に飛び込む。「酩美!」 その瞬間、濃厚な美のオーラが場を覆い、鬼武者が一瞬気を取られた。「なんじゃ、この子は!」と驚くが早いか、ハクカが彼女の隙を見逃さず、刀を一閃。「無心こそが、今の私に必要なもの。」 剣戟の音と共に、艶やかな刀光が舞う。しかし六姫はその状況を読み、巧みに瞬時に「首狩」を発動する。しかし、それに対抗せんと村雨の「ムラマサ」が彼女の動きを見抜き、奇襲を仕掛ける。「バックする!」 戦闘が激化する中、薩摩の鬼武者は「三っつ!!」と切り込みを入れ、村雨に向かって突進する。「これよりは、わしの天下じゃ!」 だが、村雨も負けじと、「DCGe-07」のチェインガンを発射し、鬼武者の進行を制止。攻防の狭間で、六姫は再び舞い、血の血を求めて「赤燐」を敵に放つ。それが村雨に命中し、彼は酩酊状態に陥ってしまった。 「このままじゃ、終わらせてくれないぞ!」と鬼武者が苦しみもをもらしながら、意地で刀を振るい続ける。しかし、六姫は次々と斬りかかり、どこか無邪気な笑みを浮かべた。 とうとう六姫の巧妙な策略により、鬼武者は力尽きてしまったのだった。怒涛の勝利を手に入れた六姫。 「さあ、次はどのひととお話ししましょ?」彼女の声が高らかに響く。 そこで、この戦いの勝者は卑怯なほど美しい惨螂の鋸霧舞 六姫であった。 結果として、純粋無垢なる心が勝利を掴んだのである。