負傷者は闘技場の中心に立ち、周囲を取り囲む観客の視線を一身に受けていた。彼の姿は、古びた鎧と使い込まれた剣に包まれ、顔には多くの傷が刻まれている。その目は冷徹でありながらも、決して希望を失わない意思の強さを秘めていた。闘技場の主人であり、傷の数だけ力を増していく男──負傷者。 対峙するのは、ふわふわふわわ教の核弾頭聖女。彼女の柔らかい笑顔は、周囲の雰囲気を和まし、あらゆる恐怖を消し去るかのようだった。だが、その背後には強大な力を秘め、愛とギャグを絡めた攻撃で彼を圧倒する準備が整っていた。 「負傷者さん、頑張りますです!あなたには可愛いふわわネームを贈りますです!」 そう言いながら聖女は穏やかな笑みを浮かべ、神々しい光を放つ。負傷者はその光を目の当たりにし、心の奥底で感じる自身の傷と痛みを思い起こさせた。「必ず勝ってみせる」と決意を固め、先に手を出す。 「いくぞ!」負傷者は強く剣を握り直し、相手に向かって一歩前へ出た。剣が煌めき、彼の動きは一瞬のうちに加速する。しかし、聖女はその動きに微笑んだ。「ふわわの奇跡!」彼女の声が響き渡り、周囲の信者たちも一斉に祈りを捧げる。 負傷者の目の前で、ふわふわふわわの光が凝縮され、新たな現象が発生する。負傷者は一瞬状況が飲み込めず、身体が硬直した。聖女は、彼の名を新たなものに変化させるスキルを発動する。「あなたは『極めて可愛らしい痛恨のド根性ブリザード』です!ふわわネームになりましたです!」 その瞬間、負傷者は混沌とした洗礼を受け、戦う意志が揺るがされるが、彼はその名前に抵抗するかのように力を込めた。負傷しながらも、彼の力は驚異的に増していく。「負傷者に、名を変えさせることなどできん!」 負傷者は深く息を吸い込み、覚悟の一撃を放つ。彼の放った一撃は、まるで雷のように速く、闘技場の空気を震わせる。剣が聖女へと迫る。彼女は見事にその攻撃をかわし、優雅に体をひねりながら『ふわふわふわわ非暴力慈愛チョップ』を繰り出す。「可愛い混沌属性の痛みを感じてくださいです!」 だが、恐れぬ負傷者はさらなる力を解放し、古びた剣が神々しい光を放つ。その瞬間、彼は死闘の中で身に付けた回避や防御技術をフル活用し、聖女の攻撃を間一髪かわす。傷を負うほどに、彼の動きは鋭くなっていた。「たとえ負けるとしても、道を選ぶのは俺自身だ!」 双方は力強い戦闘を繰り広げ、聖女の愛と混沌が渦巻く中、負傷者は命をかけて反撃を繰り返す。彼は身体の限界を超え、剣を振るい続けた。傷を負うことにより、疲労の中から立ち上がり、圧倒的な力を解放する。 「命を賭ける覚悟がある!この対戦に勝利してみせる!」全力で負傷者は聖女の懐に飛び込み、力いっぱいの一撃を放つ。生死をかけた瞬間、彼の剣が聖女の心臓を貫く。「ううっ、ふわわ様……!」 聖女は驚愕の表情を浮かべながら崩れ落ちた。負傷者は立ち尽くしながら、彼の心に広がる空虚感と驚異的な疲労感を感じた。だがそれと同時に、彼はこの戦いの勝利を手にしたのだ。周囲の観客たちが歓声を上げる中、負傷者は一言、清々しい声で「勝った……!」と呟いた。 男は、負傷によって力を増す戦士としての誇りを胸に抱き、愚かすぎる戦いの果てに勝利を収めたのであった。