第一章:予兆 静かに漂う巨大な浮島、緑豊かな森と広がる草原がその上に広がっている。その一角に、不吉な影が落ちていた。果てしない力を持つとされる砲天体サジタリウスの姿だ。銀色に光るその巨体は、存在するだけで周囲の空気を震わせ、重々しい雰囲気を漂わせている。彼は何も語らず、何も求めようとはしない。ただ、そこにいるだけで、この世界に及ばない力を示していた。 対峙するAチームのメンバーたちは、彼の圧倒的な存在感を前に一瞬息を呑んだ。だがそれでも、彼らは自らの任務を全うするために、己が力を信じて闘わなければならなかった。 「正直、戦いたくはありませんが……」清宮美花里が周囲を見渡しながら、緊張の中にもどこか穏やかさを漂わせて言った。「仕方ないですね……」 彼女の慈悲深い性格が現れていたが、サジタリウスとの戦いは避けては通れないと、覚悟を決めたようだった。その一方で、【天下御免の傾奇者】戦坂団十郎は、豪華絢爛な大薙刀を掲げて威勢良く叫んでいた。 「暫し待たれい!天下御免の傾奇者、戦坂団十郎の見得を切らせて頂く!」その声は高らかに響き渡り、浮島の上に堂々と自らの存在を示した。 第二章:戦闘開始 空には不穏な雲が垂れ込み、砲天体サジタリウスがその威容を見せると同時に、第一フェーズが開始された。サジタリウスの機械腕が動き始め、背中の機械砲から光速に近い弾が発射される。最初の攻撃は、実験的とも言える速度で清宮美花里に向け放たれた。 しかし彼女は微動だにしない。「混沌防壁」と呟くや否や、目に見えぬ防護幕が出現し、砲撃を一瞬で無効化した。 それを見て、【天才メカニック】ジーニャ・タリスマンは素早く計算を進め、オーバーライドされた専用デバイスを手にした。「支援AI作動」と、無数のドローンを射出し、攻撃の支援と情報収集を同時に遂行し始める。これにより、チーム全体の命中率と回避が大幅に上昇した。 【復讐心を抱く人間と猫の混血】スズもまた危惧するような顔をして周囲を見渡したが、仲間を信じる気持ちを振り切って、自分のスキルであるお菓子を使った攻撃を開始した。スズはお菓子に意思を宿らせ、猛然とした攻撃をサジタリウスに向けた。小柄な体に宿る力が、この場でどれだけの影響を与えるのかはまだ分からない。 第三章:戦局の変化 攻防は続くが、一方でサジタリウスの第二フェーズが静かに展開していた。弾速が光速を超え、ブラックホール並みの質量を持つ砲弾が放たれる。これは、物理を超越した力であり、いかなる攻撃も防御も無効化される。 「これは困りましたね……」美花里は呟くと、何か新しい計算に入ったようだった。彼女の瞳は「平和の瞳」としてサジタリウスの戦意をそぎ落とそうと試みるが、圧倒的な機械的存在にその効果がどこまで通じるかは不明だ。 戦坂団十郎はこの厳しい状況を了承しながらも、己の口上に磨きをかけていた。「まだまだ口上の途中で御座る!我が唱えし言の葉が、貴殿らに与うる力と成り得ん!」 この言葉は、かつての戦で多くの仲間を鼓舞し、戦意を奮い立たせた力を持つ。そして彼の背後では黒子たちが紙吹雪と鳴り物で派手に演出を施していた。 サンタクロースもまたその特異な能力を発揮し始めた。「プレゼント!」と叫び、ランダムでチームメンバーに新たな力を与える。彼の能力は諸刃の剣であり、今回は幸いにも清宮美花里に強力な防御力をさらに高める力を授ける形となった。しかし、サジタリウスへの効果は定かではない。