月明かりに照らされた戦死者の残骸が散乱する地。ここは、無数の魂が迷い込む戦争の跡地であった。その荒野に立ち込める霧の中、二人の影が対峙していた。一方は盲目の兵士、蛍京。もう一方は、剣術指南役の尾道季蔵。彼らの運命は、この地に集結する運命の歯車にかかっていた。 「我は蛍京、魂の沙汰を決する者なり。お前の剣、我に通じるか?」蛍京は冷酷な声で相手を見据えた。彼は戦争で戦死した無数の魂で構成されており、目が見えないにもかかわらず、その心の目で全てを見通すことができた。 「メシの時間か?」尾道が穏やかに答えると、その言葉に隠された鋭さに、蛍京の警戒心が高まる。季蔵は、超上手な演技で敵の油断を誘い、何かを仕掛けるように見えた。 「無明無音の抜刀術、幽玄の剣技を受け、いかに我が体がやすやすと斬られようか。」蛍京は言葉を続け、まるで相手を挑発するかのように自らの意志を貫いた。だが、季蔵はその挑発には乗らなかった。 次の瞬間、季蔵の身体が刹那の静寂を破る。彼の心眼が開き、周囲の振動と気配を察知する。彼はダッシュし、抜刀術の一撃を見舞う。「阿修羅!」 ただの突進に見えたその一撃は、実際には三面六臂のように広がる斬撃として蛍京に迫った。蛍京は無言のまま、魂の怒りを解放する。彼の目が見えないにもかかわらず、その直感と急所を狙う技が巧みに立ち回る。 「天嶽!」足元から突如として現れた不可視の針山が、季蔵を貫こうとした。だが、季蔵は間髪入れずにその攻撃を避け、再び反撃へと転じる。 「韋駄天!」剣圧が広範囲に飛散し、見えざる斬撃が蛍京に迫る。しかし、蛍京の心の目はそれをも捉えている。彼はすかさず自身の能力を発揮する。「心凱!」 推移する思念の中、蛍京は季蔵の魂を把握し、記憶や技術を奪おうとしていた。その時、まるで薄れるように季蔵の姿が消え、一瞬で彼の後ろに回り込む。「不動明王!」 季蔵はその瞬間、受け流しの技を使って反撃に転じようとした。しかし、蛍京の執拗さはそれを許さなかった。たとえ彼の肉体に攻撃が与えられないとしても、ゼロ距離の位置から届く心の業は決定打となる。 次第に、両者の戦いは白熱し、戦場に立つ亡霊たちの悲鳴が響く。だが、戦争の跡地に漂う不穏な空気は、季蔵の中の力を引き出していた。彼は一瞬の隙を突き、「狩りの時間だ」と言い放った。 無数の銃弾を空中に投げ、同時に数種類の弾をリロードする。それは神業、まるで時間が止まったかのように美しい光景だった。弾が再び蛍京に雨のように降り注ぐ。 しかし、蛍京は恐れずに言う。「我が名は蛍京、天の意志を受け入れ、戦いの意志を燃やす者なり。」 彼は自らの魂の力を振り絞り、一気に「天心」の奥義を放つ。取り込まれた魂を消化し、そこに宿る力を代償として、季蔵の影を抹消するように迫る。 季蔵も再び振り返り、心の目で洞察する力を燃やすが、蛍京の手元に集まる輝きに呑まれそうになる。「聖なる銃弾をもって迎え撃つ!」季蔵は急所めがけ打った。しかし、蛍京の力に阻まれ、次第に確実なダメージが蓄積していく。 戦場に響く怒涛の銃声、そして蛍京の冷徹な視線が交錯する。彼は尽きることなく進軍し、ついに季蔵が力尽きる。しかし、その瞬間、季蔵の抜刀の極意、「残心」がその身を駆け巡り裏庭の刃となって飛び出す。「我が残した影よ、再び輪廻せよ…!」「BAD LUCK!」 ——決定的な瞬間、砕くべき封印が解かれ、季蔵はその双眸に鮮烈な瞳を宿す。「我が業を受け流し、貫け…!」 結論として、蛍京は確かにこの戦闘で勝利した。 最終的に、二人の果てしない力の激突の中、蛍京の奥義が決定的であった。観衆もまた、彼らの圧倒的な存在感に言葉を失くした。 勝者: 蛍京 MVP: 尾道季蔵