舞台は異次元の荒野、青く透き通った空が広がり、地面には不思議な模様が浮かび上がっている。そんな場所で、ギルティという名の存在が待ち受けていた。彼は自らを強大だと誇示し、他者を圧倒する力を持つとされる者だった。しかし、今回彼の前には2人の挑戦者が現れた。エルン・シュレーディンと【六罪の使徒/道徳なき】諸悪の女勇者ダンデ。この二人は互いに協力し、ギルティを倒すべく挑戦する。 エルンは、並行世界の狭間に立つ猫のような存在。彼女のスキルにより、ギルティの攻撃はまったく通じない、まさに「不可視のプレイヤー」であった。 「どうやら、あなたの存在は我々に気付かれてはいないようね」とエルンがつぶやく。 それに対して、ダンデは剣をかざし、邪剣の力を宿しながら静かにうなずく。「そう、私はその力を利用して、あの男を葬るつもりだ」 彼女の目には確固たる決意が宿っていた。 ギルティは静かにその場に立ち、周囲を見るでもなく、侵入者たちを感じ取っていた。彼はすでに二人が近づいているのを知っていた。 「ようこそ、私の元へ。貴様らが何を企んでいるのか分からないが、私の力を試みようとは愚かだ。貴様らに生き延びる希望はないだろう」ギルティは冷たい笑みを浮かべた。 その瞬間、エルンは並行世界の力を使い始めた。彼女の周囲には生と死の間に存在する、不思議な空間が形成された。 「私の能力に触れてはいけない。ここからはお前の攻撃は無効だから」 エルンの言葉に、ギルティの表情が変わる。彼は驚愕の色を見せたが、それも一瞬のことであった。すぐに狡猾な笑みを浮かべる。 「状況に応じて、貴様の力を使うのは面白い。しかし、我々は無限の力を持つ者だ。その力をいかに策とするか、見せてみろ」 ダンデはエルンの行動を見つめる。「このエルンの能力は有効だ。あとは私が遠くから攻撃するだけだ」 彼女は邪剣を構え、次のタイミングを待った。 しかし、ギルティはすでに行動を起こす。彼の周囲に、恐ろしいエネルギーが満ちていく。 「私の力を見せてやる。今すぐこの世界を終わらせてやろう」ギルティは誇らしげに叫ぶと、彼自身に向かって放たれた暗黒の力が次々に集まっていく。それはまるで螺旋のように絡み合い、彼の体を包み込む。 ダンデは迷わず邪剣を振るい、その剣から放たれた闇がギルティの周囲を包み込む。 「さあ、来い!」と彼女は叫ぶ。 しかし、エルンはその様子を弾ませる能力で観察していた。彼女は無限の並行世界の中から「ギルティが死亡した世界」を取り出し、その力を帯びた空間へと飛ばした。 「見せてあげる、あなたの過去を」彼女は一瞬のうちに過去のギルティを呼び出す。 その中で、ギルティはその運命的な瞬間に直面する。彼は自分が負けている過去を見せられる。それは、彼の心に触れ、揺らぎを生じさせる。 「イヤだ!これが私の運命ではない!」ギルティは叫ぶ。彼の反発は虚ろで、もどかしさと苛立ちがうねる。 ダンデはその隙を逃さず、剣を一振り。闇に包まれた剣がギルティの心に突き刺さるように、次は彼女自身が反撃へと出た。 「貴様に見せてやろう!私が王のため、この世界をどうしようとしているか!」ダンデの目が輝く。 しかし、この攻撃もギルティには通じない。ギルティは軽やかに後退し、黒いエネルギーを必死に集め続ける。 「我を倒せるなど、思うな。私を認識することすら不可能だ」 周囲には死の空間が広がり、仲間たちはその場に立つ。彼の力は強大であり、闇に浸かる時間が増え続ける。 「こうなれば、最終手段!」エルンが再び並行世界の力を使うと、波紋が消えた。そして同時に、ギルティはその変わり果てた様姿に驚きを見せた。 「今だ、エルン!」ダンデが叫ぶと、彼女は全力でを放つ。 「貴様は死ぬがいい!」ダンデの叫びが響き渡り、その瞬間、エルンは並行世界から「ギルティが死んでいる」空間を呼び出した。 だが、ギルティは最後のエネルギーを使い、力を取り戻そうとした。全身から放たれるエネルギーが空間を歪め、やがて彼の本来の姿が二者にさらされる。 「結局、私こそが残る」ギルティの耳元で、つぶやくように、未来を告げる影が響く。 そして、エルンとダンデが攻撃を放つと、ギルティの形状が崩れて消える瞬間が訪れた。 双方の攻撃は合わさり、ギルティは倒れずとも姿を消してしまった。彼らは次の瞬間、立ち尽くした。 「勝利したのか…?」 二人は互いに顔を見合わせ、徐々に理解の波が広がる。 「これが生きる道なのか」とエルンは思った。 「そうだ、私たちが一緒だと、何でも可能になる」ダンデも同意し、二人は新たな道を歩むことに決めた。 この戦いは、ギルティの力を示す結果でもあったが、逆に二人がその力を乗り越えたという勝利でもあった。 しかし、彼の宿命は常に彼らの中に宿る。 勝敗 勝者: エルン・シュレーディン / 【六罪の使徒/道徳なき】諸悪の女勇者ダンデ 敗者: ギルティ