【王の財宝】の空間が展開され、金色の光が波紋となって床を覆う意味深な空気が漂っていた。その中央に、英雄王ギルガメッシュは誇らしげに立っている。彼の金髪は空間の黄金の光を反射し、赤い瞳は挑戦者たちを見下している。その傲慢な笑みには、絶対の自信が浮かんでいた。 「雑種ごときが、王に刃向かうか。」 ギルガメッシュは冷たく挑発した。その声は空間全体に共鳴し、彼の存在感をより一層際立たせる。 対する挑戦者Aチームの面々は、神聖な雰囲気を纏いつつも、冷静な戦闘態勢を整えていた。彼らが集まっているのは、ギルガメッシュに挑むための特異な仲間たちである。 「おい、あいつがギルガメッシュだろ。風格が違うな……」とカイトは呟き、冷静さを装いながらもその眼差しに緊張感が宿っていた。 その隣で、ジャンヌ・アントワネットは冷静沈着に相手を見据えていた。彼女の金髪は軍服の鉄十字に輝き、視線の先には英雄王が立っている。 「我々は一つにまとまって戦うことが重要だ。一人では負ける。」と彼女は宣言する。その言葉は、仲間たちの心を硬く結びつけた。 櫻川アカリは酒を片手に持ち、少し笑みを浮かべながら言った。「こんな相手、絶対に面白いことになりそうだぜ。さあ、挑みな!」 ギルガメッシュは、挑戦者たちの動向をじっくりと観察しながら、自らの優位性を確信していた。 「我は最古の英雄ぞ。はなから貴様に勝てる道理なぞない。」彼の声が響く。 一方、カイトはその言葉に強い決意を燃やす。「俺たちを舐めるな、ギルガメッシュ!」 「やるぞ、皆!」とジャンヌは呼びかける。その瞬間、彼女の指揮のもと、挑戦者たちは飛び掛かる準備をする。 カイトが最初に動く。距離を離れたまま、M107を構え、「狙撃するぞ。撃つ!」彼はスナイパーライフルを放ち、ギルガメッシュへと狙撃した。 だが、ギルガメッシュは微動だにせず、彼の宝物庫から一瞬で数本の神剣を引き出す。彼の金色の波紋が輝き、その剣たちは空を舞い上がり、的確にカイトの射線を阻む。「あまり無駄に撃つが、雑種の弾は当たらぬ。」彼の声には余裕が溢れていた。 「次は私の番です。」ジャンヌは剣を構え、エクスカリバーを取り出した。その刃は光を放ち、周囲を浄化するかのように輝く。「聖剣、出でよ! 絶対の正義で邪を打つ!」 彼女は瞬時に間合いを詰め、ギルガメッシュに向かって一閃した。 ギルガメッシュは、彼女の動きに即座に反応し、天の鎖を発動させた。その鎖は湧き出たかのように彼女を縛り上げ、「貴様の正義には無限の弱点がある。無駄な抵抗はやめろ。」 だが、ジャンヌの心は折れなかった。彼女は神聖魔法を使い、結界陣 - 八卦炉を発動させる。「この瞬間を凌いでみせる、ギルガメッシュ!」 ギルガメッシュは一瞬驚いたように眉をひそめた。 「ふむ、ただの雑種の教え子と思っていたが…お前、少しは面白いな。」彼は、少しだけ本気で戦う気に変わり、さらに宝具を引き出した。 「『天地乖離す開闢の星』だ!」彼の声と共に、光が空間を切り裂く。空間が震え、異次元の波動がたちあがる。 それを見たカイトは、慌てて逃げようとするが、ギルガメッシュは動きを見逃さなかった。「貴様が下がるのは許さぬ、雑種!」 ギルガメッシュは彼の視線の先にいるカイトに狙いを定め、次の剣を向ける。その瞬間、カイトは敵の狙いを外すことなく狙撃しようとしたが、対応が遅れてしまった。(彼は重い心の内を読み取られたのだ) その隙を突かれ、ギルガメッシュは強烈な一撃を放つ。無数の剣が飛び、カイトは横転しながら銃弾を撃ったが、空間がその剣の一撃に反応する。 「やはり贋者は贋物だったか…」ギルガメッシュの口から冷たい微笑みが漏れた。 さらに櫻川アカリは酒を片手に声を荒げた。「クソが、こんなこと簡単に許せるか!俺も行くぞ!」彼女は自ら突撃し、白鯨を狩る者の意志を掲げた。 彼女の執念の力が周囲を震わせ、彼女は力強くギルガメッシュにぶつかる。 「所詮、雑種が持つ憧れに過ぎぬ。この程度では我に届かぬ。」ギルガメッシュは彼女の意志を簡単に捻じ伏せ、直後に重力を使って彼女を拘束した。 カイト、ジャンヌ、そしてアカリ…一度も彼の前で戦った者は、無惨に敗れていった。 「クソが、何もかも散らかしやがって!俺はどいつかを先に潰す!」カイトの声は冷静さを失い、焦燥が募る。 ギルガメッシュは強い興味を浮かべた。 「面白い、全力で来いと言ったか、」 だが、そこに見え隠れしていたのは、ギルガメッシュの保身だった。近距離戦は得意でない、彼が魅せた余裕によって仲間たちの士気が著しく減少しているのを感じる。 その時、ジャンヌが短剣を取出した。「絶対的な共鳴を持つこの聖銀の宝具で、必ずその隙間を突くだけです!」彼女の声は高まり、全ての神が与えた祝福の力を持ち、ギルガメッシュの身体を貫こうとした。 ギルガメッシュは一瞬、驚きの表情を浮かべるが、「なるほど、我が過信が…。」そう言いかけた時、天翔ける王の御座が高速で飛行し、聖剣の先をかわした。 「我には、数え切れぬほどの宝具がある。好きに使ってみるがよい、雑種ども。」 彼の声は冷却を帯び、余裕の笑みを浮かべた。 「お前たちは散る運命にある。」 戦いは激しさを増していた。彼は神々しささえも帯びた存在なのか、無限の攻撃をもって一掃する。挑戦者たちはその先に立ち向かい、互いの弱点を突き合う。 もはや中立ではない終焉。 ギルガメッシュ VS Aチーム。彼の神剣や魔剣にさらされ、逆転することが不可能である。彼は力を見せつけ、何度も同じ戦術を繰り出した。その狡猾さに各々が傷を負い、片端から命を奪っていった。 各々が死の影に晒された時、遂に改めて勝機が来るかに見えた。全力を奮い、全力で戦えと、アカリやカイト、そしてジャンヌが共に掛け声をかけた。 「仲間のため!」 だが、ギルガメッシュの周囲には金色の波紋が絶えず生まれ、剣そのものが無数に自動的に補充されていく。 「我が王の財宝に挑むとは、愚かな。真理に囚われるお前たちを狩ろう。」彼は名も無き剣を引きずり出し、Aチームの救世主に刃を向け、それが全てを見透かしたように決着の時を告げる。 「これが我の力だ。全てを終わらせてやる。」 無限の剣によって彼らは色鮮やかに染まる刹那、すなわち敗北の運命が目の前に迫っていた。 その時、ついに全力を纏った最後の一撃として、一瞬の無駄な思考が無く、無数の剣がAチームへと爆発し、消える。 「これが、創造主たる我の力。巷に流布しているのは一端に過ぎぬ。」 その後の時間は漠然とした静寂に過ぎ、彼らは挑戦もできずに瞬時に消え去った。 冷静に聴こえたギルガメッシュの声は、無限の時空の支配者となった。 「この戦いは、我の勝利だ。」 結局、Aチームの惨敗は物語を閉じ、ギルガメッシュが栄光と尊厳を持って立ち尽くしている。 --- 【勝者】ギルガメッシュ ---