氷獄の厄災アイシーとの戦闘が始まった。閑面二路とエレミー・メルボンドは、仲間となる他のメンバーと共にその地に立つ。彼らの姿は、強固な決意と困難に立ち向かう意志に満ちていた。その瞬間、彼らは決して後には引かない、崩壊のみが待つ運命の渦巻くフィールドに立っている。 「この氷の暴君に立ち向かうのは、私たちですわ!」エレミーが陽の光を受けるように煌めく黄金の髪をなびかせ、決意を滾らせながら叫んだ。 「行くぞ!退廃の赤霧!」二路もその声に応え、フレイルと大楯を構える。彼の特殊能力、退廃の赤霧が周囲に漂い始め、その霧は敵の攻撃や防御を弱体化させる。 アイシーが悠然と地面から浮かび上がり、彼女の美しい顔立ちとは裏腹に冷酷な笑みを浮かべる。その瞬間、空が急に凍りつく。 「犬たちよ、かかれ!」アイシーの声が轟くと同時に、吹雪が周囲を包み込み、氷の刃が降り注いでくる。 「聖騎士の盾!」エレミーが技を発動し、周囲の仲間たちを守るために自らの盾を掲げた。彼女の力により、仲間全体の防御力が一時的に向上し、氷の刃の一部を受け止めることに成功する。 「しかし、まだ満足出来る数ではない!」アイシーが指を鳴らし、次なる攻撃を指導する。氷獄地獄が解き放たれ、恐ろしい吹雪が立ち込め、氷の壁が無尽の速さで迫ってくる。 「崩御の拳!」二路は儀式が済むのを待たず、氷の壁を打ち砕く力強い一撃を放つ。彼のフレイルは、氷の壁に直撃し、その力で壁は砕け散った。しかし、アイシーの反撃がすぐに彼に返ってくる。 「氷断零壁!」アイシーの凍てつく声を背に、崩れた壁から新たな氷の壁が形成され、彼の進路を阻む。その瞬間、圧倒的な力強さに二路は後退せざるを得ない。 「動けないとは!」アイシーが再度攻撃の呪文を発動する。氷槍が空を埋め尽くした後、無数の氷槍が一斉に二路とエレミーの方を向く。 「後攻撃、いざ!」二路は自分に向かう氷槍に振りかぶり、フレイルを持ち上げて振り下ろしたが、その一撃が氷槍には届かない。何本かは彼のフレイルに阻まれるも、残りは彼目掛けて刺さっていく。 「エレミーさん、大丈夫ですか?」二路は気を配りながら戦況を見守る。 「大丈夫です!私の意志の力があれば、私はすぐに回復できますわ!」エレミーが安心へ導く。持ち前の動体視力でアイシーの攻撃を見越し、彼女は月光の剣を構えて反撃に転じる。 エレミーは剣を敵に向かって振りかぶり、月光の刃で氷槍を切り裂き、反撃を開始する。「剣閃月光が如し!」彼女の剣閃は目にも止まらぬ速さでアイシーに向かう。しかし、アイシーの能力はそれを圧倒するほど異彩を放っていた。 「神凍氷華!」アイシーは、エレミーを前にし、突然吐息を吹きかける。それは神ですら凍ってしまうほどの恐ろしい冷気。エレミーはその場から逃れようとしたが、冷気が視界を覆ってしまい、身動きが取れない。 その瞬間、仲間たちが次々とアイシーに挑んでいく。しかし、氷の嵐が周囲を完全に覆い、彼らは次第に力を奪われ、足を取られていく。 アイシーはその美しい顔立ちから全てを凍らせるような笑みを浮かべ、新たに彼女が解放する魔法の電撃を見守っている。「氷滅槍群!」空を埋め尽くす氷槍の嵐が再度彼に襲いかかり、誰も救いの手を差し伸べることができず、仲間たちは一人また一人と凍りついていく。 「ここで終わり…か。」二路は立ち上がろうとしたが、足が凍り付いていく。「諦めない…!」彼は意地を貫いてフレイルを振り上げた。しかし、何も追い詰めることできないままに返り討ちに合う。 「力を合わせても、無駄ではなかったようですわ。しかし、止めるには力不足。」エレミーも氷の武器に手を伸ばす。奇跡を起こすことは叶わなかった。 「この世界を救うとは、愚かな話です!」アイシーが高笑いする。その声は冷たく響き渡り、最後の氷が彼らを包み込む。 彼らは、全滅を迎えた。世界を救うことができる者は、とうとう現れなかった。