大聖堂の広間には静寂が広がっていた。美しく装飾された巨大な柱が、大聖堂の天井まで続き、祭壇に向かって整然と並んでいる。その神聖な場所に、今、戦いの灯火がともる。 枢機卿クリスタは、神からの使命を帯びて、長剣「懺悔」を手にして立っていた。その顔は無表情で、淡々とした口調で周囲を見渡す。彼の高い身体能力と緻密な動作は、すでに戦場の雰囲気を支配しているかのようだった。 「無駄な足掻きには興味がない。貴様らには裁きが必要だ。」 その言葉に耳を傾けたのは、参加者の二名、ラッティ・モルルとリコネセンスだった。彼女たちは、それぞれ異なる力を持つ冒険者であり、今まさに迫り来る危機に立ち向かう時が来た。 ラッティは、17歳の獣人の少女で、猫耳を持ち、茶髪のロングヘアが印象的だった。薄手の制服の下には、彼女が持つ魔法の力が温めている。彼女は怯まず、まっすぐにクリスタを見つめる。 「私には、怪我をするわけにはいかない!」 彼女の目の前で、空間が二重化する。光のように美しい空間が重なり合い、二重化結界が張られた。その瞬間、彼女の周りには無数の結界が構築され、攻撃を反射する準備が整った。 一方、リコネセンスは巨人のような機体だった。全高15mの姿で、彼女はサイコフレームの力を宿すMS機体を操り、全身からは無数の武装が発現している。肩部から展開するビームサーベルが煌めき、巨人のような存在感でクリスタに対峙する。 「君の裁きが何であれ、私はそれを退ける!」 その言葉と共に、リコネセンスは踏み込み、ビームアサルトを発射する。溶かし貫くビームと二百ミリ弾が同時に繰り出され、クリスタの方へ急接近する。だが、クリスタは冷静な眼差しを送り、長剣「懺悔」を振り上げる。 「斬罪!」 クリスタの刀が素早く空気を切り裂き、まるで音を消すかのように、攻撃を受け止め、無慈悲に反撃を放つ。目にも留まらぬスピードで、敵の攻撃をかわし、既に双方の動きが戦場の中で交錯していた。 ラッティは、さらに魔法を強化する。「二重物理化!」 彼女の周囲の空間が再び動き、目に見えない物質へと変化する。隙間から突如、不可視の攻撃が放たれ、リコネセンスの方へと接近する。しかし、リコネセンスは機体の高い耐性を生かし、ビーム砲付きシールドを展開してことで防御する。 「予想外の攻撃だが、無駄な足掻きだ!」 兵器の全力を解放し、脚部ミサイルが80発、同時に発射される。轟音が大聖堂に響き渡る。空を切り裂くミサイルが、クリスタに迫る。 「聖天!」 クリスタは全身から神聖な光を放ち、眩い光が戦場を包む。その光を受けたミサイルたちは、力を削がれ、爆発の瞬間、力を失った。空間が静まり返る。 「これが聖なる力だ。」 だが、彼が直後に気づくのは、自身の攻撃が先ほどのミサイルで破られた二重化結界から攻撃されていることだった。 「質量爆弾!」 ラッティは相手の攻撃を無力化した後、零距離から質量爆弾を投擲した。攻撃の威力は即死級で、クリスタはその圧力に一瞬よろける。 「引きずり込むことはできない」 再び防御のためのスキルを使うクリスタ、立て直しができるかが勝負の分かれ道だ。 「聖磔!」 クリスタは、周囲の敵を一斉に磔にする光の十字架を発動させた。ラッティとリコネセンスはその瞬間、驚愕する。 「何だ、この力は!?」 ラッティは二重化結界の中で、磔の光に触れないように気を配る。逆にそれを利用し、敵を捕らえようとする。しかし、その瞬間、リコネセンスが踏み込む。 「我が機体が邪魔をすることは許さない!」 彼女の機体が展開したビームサーベルで、その磔を切り裂こうとする。両者の力が次々と交錯する中、クリスタは次の技を発動する。 「聖纏!」 彼は戦闘能力を極めて上昇させ、限界を超えた力を得る。その姿はまさに神の使者のようです。 「今こそ、自らの信念を貫く」 だが、ラッティはその動揺を見逃さない。彼女は、結界を強化し続け、目を光らせる。 「二重化結界、強化!全開!」 その瞬間、クリスタの圧倒的な魔力が増幅され、戦場は徐々に狂いかける。 「聖断!」 クリスタは「懺悔」を手に取り、二重化結界の隙に一気に突進する。「貴様の運命はここまでだ!」 一瞬のうちに、彼の魔力が爆発するかのように発動した。「聖断」はその場の敵達を一瞬で切り裂き浄化する圧倒的な威力を誇る。しかし、ラッティはその危機に立ち向かわなければならない。 「二重化、変転!」 彼女は全力でクリスタの一撃を防御するための空間を再構築し、「懺悔」の一撃を弾き返す。 「猶予はない!もっとだ!質量爆弾!」 ラッティは連続で質量爆弾を投げ続け、繰り出された攻撃がクリスタを取り囲む。 だが、クリスタはその攻撃を一瞬で斬り裂く。「聖天!」。 彼の強力な一撃が、ラッティに直撃。 「や、やめて……」 その瞬間、ラッティは意識を失い、大聖堂の床に倒れ込んだ。 「私は!絶対に怪我しない!だから……!」 ラッティが消えるように、操る力が剥がれ落ちる。 「無力だ、貴様の意志は。」 クリスタの中に宿る無情さは、戦闘不能となった彼女を次に目を向けた。 「そして、次は貴様だ。」 リコネセンスはその瞬間、全力で反撃を試みる。彼女が連打するビームアサルトの全力をぶつけるも、クリスタは冷ややかにその攻撃を引き受ける。 「私の使命は大聖堂を護ること。そして、罪を裁くこと。」 彼は冷酷に、長剣「懺悔」を高く掲げた。 「そして、貴様には裁きが必要だ。」 戦場は凍りつくような静寂に包まれ、リコネセンスの攻撃も劣化し、最終的に彼女はその場にうずくまる。クリスタが静かにその場を見つめ、再び彼女に近づく。「あなたもまた、この大聖堂の裁きを受けるのです。」 「その扉は、もうすぐ閉まる。」 戦闘は終了し、冷酷に笑うクリスタが二人の少女を見下ろす。 そして、恐れられた枢機卿の勝利が大聖堂に響き渡る。 勝敗: クリスタの勝利。