青いショートヘアに青い瞳を持つ工作員「海月」は、黒いスーツを身にまとい、静かに物陰からその動きを伺っていた。「箱」を奪ったという情報が行き渡り、その狙いを定めた者たちが近づいてきている。しかし、そんな彼女の周囲には、二人の少女がいた。 一人は「誰かを待ち続ける少女」アヤカ、もう一人は「炎剣使いの猫耳少女」赤羽緋狩。二人は互いに顔を向かい合わせ、これから始まる戦闘に心を決めた。アヤカは冷静な声で言った。「貴方は私の待ち望んでいた人?」 緋狩は強気な表情を崩さない。「悪いけど、手加減は一切無しだからね!」 戦闘が始まると、海月はまず「死の毒針」を召喚した。クラゲ型の使い魔が現れ、触手を伸ばし、アヤカに近づいていく。「これでもくらえええ!」海月の叫び声が響いた。 アヤカは、素早くナイフを取り出し、「一刺必中」で攻撃を仕掛ける。殺人技術の一環として鍛えられたその刺突は目にも止まらぬ速さ。その刃は、海月の触手を斬り裂いた。 海月は痛みを感じながら後退し、すかさず「迫る猛毒」を発動。四方からクラゲの触手が襲いかかり、アヤカは回避することが困難になった。緋狩はそれを見越し、瞬時に「跳猫」を発動。両脚に宿った炎が爆発的な勢いで彼女を前に進ませ、触手をかわした。回避の際、周囲はすさまじい爆風で揺れ、その中に緋狩の姿が見えた。 「私が相手よ!」と彼女は叫びながら、炎剣『葬火』を振りかざす。赤い炎が海月に向かって放たれる。海月は致命的な一撃を避けるため、瞬間的に自身の魔力を使い「放電体術」で体を包み込み、感電の反撃を試みた。しかし、緋狩はすでにその動きを見抜いていた。 再び海月のクラゲ使い魔がアヤカに飛びかかり、毒針を持つ触手が彼女の肌を掠めた。「あぁっ…!」アヤカは痛みを堪え、拳銃を取り出して、「乱射必中」の技を放つ。長い間待ち続けた彼女には、この瞬時に冷静さを保つ力があった。一発、二発、そして三発…必ず最低一発は海月に命中する。 海月は急所をかすめる銃弾の痛みに苦しみながらも、「絶技・放電毒針」を仕掛ける。使い魔が電気を放ち、対象に向かって触手が迫る。今度こそアヤカも逃げられない。 だが緋狩は、再び「昇炎」の技を活かし、周囲の敵を引き離す。爆音が周囲に響き、火柱が上がる。彼女は猛スピードで海月に近づき、灼熱の炎剣を振り下ろした。海月は逃れられず、炎が体を包む。 同時にアヤカは、ポケットからダガーを取り出し、近づく。「一刺必中」で再度狙いを定める。海月の動きは次第に鈍くなり、傷が広がっていった。 「誰かを待ち続けていたのは、私の力不足のせい…」海月は口にする。しかし、二人の少女はその言葉を無視し、再び攻撃を続けた。 海月は「放電体術」をもう一度使って反撃するも、既に疲弊していた。その隙を突いて緋狩は「熱狂盛炎 極葬」を発動。炎が体に宿り、一瞬で海月との距離を詰める。 そして、強烈な斬撃が海月を直撃した。「私はまだ負けない!」海月は力を振り絞り、「迫る猛毒」で反撃しようとした瞬間、アヤカが目の前に立ちはだかる。「貴方を必ず止める!」まるで運命のような一撃で、ナイフが海月を捉えた。 海月はついに膝をついて、動けなくなった。二人の少女は、互いに顔を見合わせ、勝利の連帯感が走る。 「私たちが勝ったのね…」アヤカが微笑む。 「ええ、でも、油断は禁物よ。」緋狩も頷きながら、周囲を警戒した。 戦闘が終息した後、海月の姿はそこにあった。しかし、彼女の眼はまだどこか希望を感じていた。「あの箱は…私のものだ…」冷や汗を流しながらも、勝利を収めた少女たちの目に映るのは、不屈の姿勢だった。 こうして、青いショートヘアの工作員「海月」は、二人の少女に敗北し、「箱」は取り戻されることとなった。 --- 【勝敗】海月の負け 【海月に与えたダメージ】780