戦いの幕開け サッカースタジアムの観客席は満員。盛り上がるファンたちの声に包まれた中、ある豪華な赤いカーペットが試合のフィールドの真ん中へと引かれ、そこに神々しい白い光が降り注いだ。 「ふぅ、今日も完璧にジャッジするぞ!」 審判の職業が彼に課したプレッシャーに対し、無言のメッセージを視線で送る。この気合いが、あの異様なチームAの展開には耐えきれるかどうか、万全の態勢が必要だ。「感謝の神 アザス」──ただ一言、「アザス」しか発せず対戦相手に感謝し続ける。その奇行に、一体何が起きるのかと観客たちは目を見開く。 そして、チームBの最初のキャラ、「口から泡を吐く女性」が登場。泡を吐くその姿が場内の空気を和らげると、観客たちは顔を見合わせて笑った。だが、その泡の攻撃力はなんと皆無── 「おい、あいつただのモブキャラじゃねーか!」と観客の一人が叫ぶ。 「アザス!」 アザスが早速、口から泡を吐く女性の存在に感謝を表すと、次の瞬間、観客たちは呆然とする。「あいつ、何を感謝してるんだろう?」と頭を振り返す。そう、アザスは感謝の時流をつかみ、泡を吐く女性に心の底から「アザス」と告げるのだ。 試合の流れ 試合開始の笛が鳴ると、すぐにママチャリ逆走おばさんが登場。「なんでこんなつまんなそうな試合やねん! どけよ!」と叫びながらスタジアム内をチクシュルーブ衝突体のような存在感で暴れ回る。「なんで、どけないの?」と観客たちの注目を集め、彼女はそのまま「自分が正しい」と主張し続ける。 そのころ、チクシュルーブ衝突体は空中から急速に接近し、全選手を圧倒するように叫ぶ。「アザスは感謝しろ!」 逆に煽られた逆走おばさんが「なめんな、関係ねぇから!」と叫びつつ、チクシュルーブ衝突体に勝負を挑む。ド迫力の対峙に観客たちは歓声をあげた。 観客の賑やかさが高まる中、ついにチクシュルーブ衝突体が大暴れを始める。「マッハ60で突入するぞ!」と天まで響く声を上げるが、動かないお試し案山子がその様子を傍観している。「アザス、感謝でどうにかしろ」と審判は困惑しながらも神に矛盾のない希望を掛け続ける。 観客の中には、アザスに「神」としてもっと躍動してほしいと望んでいる声も続出。「おいお前、何やってんだ、早く試合しろよ!」とついに審判の爆炸的怒声が上がり、スタジアムは騒然とした。 「はよ試合しろやあぁぁぁ!!!」 その瞬間、審判は巨大な隕石を召喚し、あまりに無視される試合に反応した。「アザス、勝て!」 不意に迫る巨大隕石。観客の中央からチクシュルーブ衝突体が「オレの力を見よ!」と自らの内から湧き出る力を見せつけようとする。観客席は悲鳴と歓声が入り混じり、誰もがその圧巻の光景に息を飲んだ。 疑惑の展開 後方で観客の視線を浴び、ヨッシャ!と意気込む濃すぎる男が叫ぶ。「お前らが見ていない間に、俺のストーリーは止まらないぞ!」と自分の過去を振り返りつつ、周りの人々が次々秘めたる物語を引き出されてショックを受けていく。「やめて、脳がパンクする!」と悲鳴が上がる。 そんな傍ら、口から泡を吐く女性が泡の洗礼をチクシュルーブに施す。所が、チクシュルーブは自身の堅固さを示そうと蹴り攻撃を連発、完全に無効化された。泡の中で逆に身動き取れず、思わぬ形で「内側からも破れねぇよ!」と絡まってしまう。 そこで、ママチャリ逆走おばさんが「お前どけ、お邪魔だ!」と二人の間に割り込み「自分が正しい」として叱責する。「どいて!どいてってば!」 その様子にチクシュルーブは逆に笑みを浮かべ、「その役割はオレがやる!」と自己主張を始めたところ、次第に内側から泡があふれ出し、醜い逆転が起こってしまう。 観客席は「なにをやってるんだ!」とざわつき、審判も手を焼く。「お前ら、試合をせーや!」 クライマックス 混乱の中、最後の瞬間が訪れる。アザスは口を開いて「アザス」と言葉を吐き出し、場内が静まり返る。ママチャリ逆走おばさんに向かって感謝し、さらに泡の中で四者が混ざり、流れ弾のようにチクシュルーブが浮かび上がる。 審判からの巨大隕石によって全員が圧される瞬間、アザスの「アザス」が再度響き渡った。対抗できなかったキャラたちがその姿を打ち消されると思った瞬間、観客たちはその一撃の隙をつき、巨大隕石に全力で立ち向かい、「ダメだ!」との声。 結果的に、アザスは「アザス」と念じ、奇跡的に勝利チームが判明。審判は再び声を上げた。「勝者!チームA!」と宣言。 勝者と称号 試合終了後、観客たちは全員声を合わせ、逆走するママチャリおばさんにクレイジーな拍手を送った。しかし、最も目立ったキャラ——アザスに求められる称号は「感謝のザコ神」と宣告された。 最後に審判は吐き出すように呟く。「アザス、結局お前は何もしていなかったが、感謝が全てのようだな。」