荒れた海岸に轟く雷鳴、海は荒れ狂い、白波を立てていた。空には不気味な雲が漂い、太陽の光は完全に遮られている。ここに、【海神】御海とその敵、【死雲影艇】オリオン・サーペントが対峙していた。巨人のような御海は、海の神としての威厳を誇示し、海水の波と共に立ち向かう準備をしていた。 一方、オリオン・サーペントは、船の艦艇と共に巨大な海蛇の姿をしており、その背中には無数の砲台が据えられている。幽霊船と共に現れたその姿は、まるで死神のようであった。彼の存在は、海の呪いが宿る暗い影を海岸に落としていた。 悪しき予感が漂う中、戦闘の火蓋が切られた。オリオンは「全方位砲撃」を発動し、背中の艦艇から火花が散り、数十発の砲弾が御海に向かって飛び出す。御海はその威圧感に押されつつも、冷静に三又の槍『海神之鑓』を構える。神力を宿した槍が、波のように揺れ動き、砲弾を次々と撃ち落とす。 だが、砲撃の嵐は続いており、敵の弾幕をかいくぐるのは容易ではない。御海は一瞬の隙をつかれ、数発の砲弾に触れ、その影響で少しよろめく。だが、直後に口から大波を呼び起こし、攻撃を流し去ることで、冷静さを保つ。 その瞬間、オリオンは「暴流渦」を発動。海中から強力な海流が発生し、御海を取り囲んでしまう。渦の力により、御海はその場から動けず、まるで海に飲まれるかのようだ。しかし、御海は地面を固め、精神的な力でその魔の手から逃れようとする。巨人の姿は不動のままで、神霊の力を発揮する。 「無駄な抵抗だ、海神よ。お前は海の暗黒の力には勝てぬ」とオリオンが吐き捨てる。 すると、海の中から音もなく現れたのは、無数の幽霊船とともに漂う亡霊たちだ。彼らは一斉に御海に襲いかかる。しかし、御海はその姿勢を崩さず、槍を一閃させ、周囲の亡霊たちを切り払い、進路を確保する。 「我が力は海に宿り、全てを浄化するのだ」と御海は冷徹に宣言し、再び『海神之鑓』を掲げる。巨大な槍が微光を放ちながら再び渦巻くように動き、その一撃で無数の亡霊たちを一掃する。 しかし、オリオンも決して黙ってはいなかった。次に彼は「スクリューキャノン」を放つ。渦が螺旋のように舞い上がり、御海に襲いかかる。御海は「海神之子」を使い、深海の魚たちを呼び出し、攻撃を仕掛けてくるが、渦巻く海流がその努力を打ち消してしまう。 再び圧倒された御海は次第に厳しい状況に追い込まれ、オリオンの力に屈しそうになる。だが、彼の心の奥から湧き上がる海の力が全てを変える。 そして、戦況が激化する中、御海は「海神之文明」を使い、周囲の海水を凝縮させて巨大なモノリスを生成する。その圧力が炸裂し、オリオンの攻撃を全てはね返した。その力は圧倒的で、オリオンの意志を打ち消すほどだった。 「お前の力はもうここまでだ」と御海は呟く。 すると、曇り空の中、神秘的な光が差し込み、巨大なモノリスが海を轟かせて周囲を包む。オリオンはその圧力に抵抗を試みたが、自らの力が限界に達したことを理解しなければならなかった。 「強い者は生き残り、混沌の中さえも我がみちびくのだ」御海が言い放ち、最後の一撃として、「海神之庭」を発動し、自身を中心に海水を広げる。 その広がる神秘的な波がオリオンに迫り、彼は最後の力を振り絞って「デス・スクリュー」を発動。海底から沸き上がった渦が空高く舞い上がり、両者の力が激突した。だが、御海はその力を受け止め、オリオンの攻撃は逆に吸収され、拡大した波に飲み込まれていった。 荒れた海岸に静けさが訪れる。勝者は不屈の意志を持つ海の神、御海であった。その神秘的な威厳が海岸を包み込み、再び平和を取り戻したのだった。 勝者: 御海 MVP: 御海