寂れた次元の裂け目に浮かぶ戦場は異様な空気に包まれていた。二つの存在、虚無の審判者ゼオスと純神、互いに出会うことが運命づけられたかのように、その場に佇んでいた。 ゼオスは緩慢な動きで視線を純神に向け「審判の眼」を発動する。虚無の中にあって、彼の眼光は神聖をも破壊しかねない凄まじいものであり、通常であれば瞬時に相手の心を砕くはずだった。 しかし、純神は微動だにせず、そのまばゆいばかりの御尊顔を向ける。純神の「御尊顔」が放たれた瞬間、ゼオスは一瞬で戦意を喪失し、意識の中で重厚な恐怖に飲み込まれていく。彼が頼りにしていた「無限の終焉」や「存在の消滅」のような絶大な魔力は、その威圧により無力化され、一切反発することができなかった。 「与える者」としての特権を発動し、純神は自分が持つ絶対領域をさらに強固に押し付ける。これには「概念の吸収」すら無効化され、ゼオスの強大な能力が無用のものと化してしまった。彼が感じたのは、理不尽で圧倒的な力の前に自らがただの刈り刃であるという、どうしようもない敗北感だった。 何度も転生を繰り返し、輪廻の中で力を強化してきたゼオスであったが、「不敬罪」によってその全てが打ち砕かれた。純神の権利は絶対であり、ゼオスの存在自体がこの戦いから削除されるに至った。 虚無が崩れ落ち、空間が静寂を取り戻した時、そこに立ち続けるのは純神のみだった。彼の力の絶対性を聞く者誰もいないが、そこには確固たる存在感だけが残されていた。 Winner:チームB