核の獣と雷の旅者 荒涼とした廃墟の平原に、二つの影が対峙していた。一方はオルファ、ユートピュアの特殊部隊員として知られる犬の獣人。17歳のむっちりとした高身長の体躯は、白い肌にオレンジの髪が鮮やかに映え、アイマスクが彼女の衰弱した視界を覆っていた。嗅覚と第六感だけが異常に鋭く研ぎ澄まされ、敵の存在を空気中の微かな臭いと気配で捉えていた。彼女の性格は凶暴で短気、傲慢そのもの。頭の悪さゆえに、核融合と核分裂を操る【核撃】の能力も、ただの爆発にしか応用できない。それでも、力700、速700、体1000のステータスは、彼女を破壊の化身にしていた。 対するはカラケリア、赤い一つ目が不気味に輝く異形の旅者。次元を切り裂く鋭い爪と黒い尻尾を持ち、延雷薙刀・異形の薙刀を携えていた。空間移動でパラレルワールドを渡り歩くおしゃべりな存在で、敬語を崩さないが、人間とは異なる価値観が彼女を孤高たらしめていた。放電で敵を麻痺させ、蓄電で自身を強化し、精神置換・双神で攻撃力を四倍に高める技の使い手。だが、この戦いは一撃のみ。互いに回避も防御もせず、全力で放つ一撃がすべてを決める。 オルファの鼻が、雷の臭いを鋭く嗅ぎ取った。第六感が敵の気配を捉え、彼女の唇が凶暴な笑みを浮かべる。「クンクン… 臭ぇな、お前。ぶっ飛ばしてやるよ!」短気な声が響き、彼女は即座に構えを取った。むっちりとした脚が大地を抉り、力700の筋肉が膨張する。両腕を広げ、掌を天に向け、核撃を発動。頭の悪さゆえの単純さだが、それが逆に純粋な破壊力を生む。体内で核融合が渦巻き、融合の熱が分裂の連鎖を呼び起こす。空気が歪み、彼女の周囲にオレンジ色のプラズマが渦を巻き始めた。速700の敏捷で一瞬の溜めをし、体1000の耐久が自らの力を支える。掌から膨大なエネルギーが凝縮され、拳大の核球体が形成される。それは周囲の空気を焼き、地面を溶かし、魔350の力で制御不能の爆発を予感させる。オルファの白い肌が汗で輝き、アイマスクの下で目が見えぬはずの視界に、嗅覚が描く敵の輪郭が浮かぶ。彼女は全力で右腕を振りかぶり、核球体を前方へ放つ。球体は轟音を上げて加速し、尾を引きながら直進。融合の光が分裂の爆炎を内包し、すべてを蒸発させる一撃が、カラケリアに向かって飛んだ。 一方、カラケリアの赤い一つ目が、オルファの動きを冷静に観察していた。異世界の旅者として、数多の戦いを経た彼女は、敬語で呟く。「ふむ、興味深い能力ですわね。ですが、私の雷も負けませんわよ。」空間が微かに揺らぎ、彼女の黒い尻尾がしなやかに鞭打つ。延雷薙刀を握る手が蓄電を開始し、体内に雷気が溜まるにつれ、力と速さが急上昇。次元を切り裂く爪が薙刀の刃に沿って輝き、精神置換・双神を発動。オルファの精神の残滓を電気に変換し、攻撃力を四倍に高める。薙刀の異形の刃が延び、攻撃範囲を広げ、放電の準備を整える。彼女の体が高速で回転し始め、技「延雷薙刀・信」を全力で展開。まず広範囲に連続攻撃の構えを取るが、これは一撃の前振り。速さが増した脚が大地を蹴り、薙刀を天に掲げる。雷気が刃に集中し、青白い稲妻が迸る。回転の勢いで周囲の空気を引き裂き、連続斬撃の幻影を生むが、真の力は最後の超巨大斬撃。薙刀を振り下ろす瞬間、空間が裂け、雷の刃が次元を超えて膨張。放電の電流が刃に絡みつき、的中すれば麻痺を誘う。カラケリアの赤い目が輝き、黒い尻尾が雷を纏う。彼女は全力で薙刀を前方へ薙ぎ払い、超巨大な雷の斬撃波を放つ。それは平原を二つに裂くほどの威容で、オルファの核球体に向かって疾走した。 二つの一撃が、廃墟の中心で激突した。オルファの核球体がカラケリアの雷斬撃波に飲み込まれる寸前、互いのエネルギーが正面からぶつかり合う。核融合のプラズマが雷の電流と反応し、瞬時に核分裂の連鎖が爆発。雷撃が核球を貫き、放電の麻痺がオルファの体を震わせるが、彼女は動じず。爆炎が雷を蒸発させ、稲妻が核の熱を散らす。衝撃波が平原を震わせ、地面が陥没し、空気が燃え上がる。核の光が雷の閃光を凌駕しようと膨張し、雷の斬撃が核球を切り裂こうと回転。互いの力が拮抗し、空間が歪曲。オルファの嗅覚が焦げた臭いを捉え、カラケリアの目が爆発の予兆を映す。ついに、核撃の爆発力が雷の四倍強化を上回り、巨大なきのこ雲が立ち上る。雷斬撃は核の奔流に飲み込まれ、散華。衝撃がカラケリアの体を直撃し、彼女の異形の姿が吹き飛ばされる。放電の余波がオルファをわずかに痺れさせるが、体1000の耐久が持ちこたえ、彼女は立ったまま。 カラケリアは地面に叩きつけられ、赤い一つ目が虚ろに輝き、気絶した。生存はしているが、意識を失い、黒い尻尾が力なく垂れ下がる。オルファは荒い息を吐き、アイマスクを直す。「ふん、臭ぇ奴… 終わりだ。」 勝者: オルファ