【第1日】 目覚めるとそこは、空を覆い尽くすほどに巨大な樹木が立ち並ぶ絶望的な密林だった。湿度は極限まで高く、肌にまとわりつく空気は死の香りが混じっている。ワア・イワセイ・ギワラ、レインボー戦士、風魔王、そして「雑魚」と呼ばれる92歳の老人が、互いに困惑しながら集まっていた。争う意志はない。しかし、ここが生存競争の場であることは本能的に理解できた。彼らはまず、夜の危険に備えて火を起こすことに決めた。風魔王がわずかな風を操り、乾燥した落ち葉に摩擦を与えて火を灯す。夜の帳が降りると、周囲から聞いたこともないような獣の咆哮が響き渡った。雑魚の老人は、寒さと恐怖でガタガタと震えていた。 【第2日】 食料の確保に乗り出した。レインボー戦士は虹の光を放ち、周囲を照らして道を作った。しかし、密林の植物は残酷だった。見た目には瑞々しく美味しそうな赤い果実が至る所に実っていたが、ワア・イワセイ・ギワラが慎重に観察し、それが触れただけで皮膚を壊死させる猛毒の果実であることを突き止めた。もし不用意に口にしていれば、即座に内臓が溶けて死亡していただろう。彼らは安全そうな根菜類を掘り起こしたが、泥にまみれ、腹を満たすには程遠かった。 【第3日】 移動を開始したが、どこまで行っても同じ緑の地獄が続いていた。道中、雑魚の老人が足を踏み外した。そこには、枯れ葉に擬態した猛毒の蛇が潜んでいた。蛇の牙が老人の足首に深く突き刺さる。毒は瞬時に血管を駆け巡り、老人の皮膚はどす黒く変色し、激しい痙攣が始まった。レインボー戦士が即座に「虹ヒール」を発動させた。虹色の光が老人の傷口を包み込み、毒素を浄化して細胞を再生させた。奇跡のような回復だったが、老人の体力は限界に近く、意識が朦朧としていた。 【第4日】 熱帯の雨が降り注いだ。激しい豪雨は体温を奪い、風魔王の風耐性をもってしても、絶え間ない湿気は精神を削った。さらに、雨と共に大量の吸血虫が襲いかかってきた。この虫は致命的な熱病を媒介する。ワア・イワセイ・ギワラは光の壁を作り、一時的に虫を遮断したが、隙をついて数匹が雑魚の老人の首筋に吸い付いた。老人は激しく咳き込み、高熱が出始めた。レインボー戦士のヒールで症状は抑えられたが、老人の心臓はすでに弱り切っていた。 【第5日】 原住民との接触があった。彼らは言語を持たず、獣のような唸り声でコミュニケーションを取り、石器と骨の槍で武装していた。彼らは侵入者を激しく拒絶し、集団で襲いかかってきた。風魔王が牽制の風を送り、彼らを遠ざけた。ワア・イワセイ・ギワラは、彼らが飢えていることに気づいた。彼は自分の蓄えを分け与え、光の技で獲物を追い込む方法を教えた。文明なき民に「狩猟の効率」という文化を与え始めた。これにより、原住民たちは彼らを「神の使い」として敬い、同行することを許した。 【第6日】 原住民たちが案内した場所には、巨大な沼地があった。そこには底の見えない泥濘と、水面に擬態した巨大な捕食魚が潜んでいた。雑魚の老人は、もはや自力で歩くことができず、風魔王が風に乗せて運んでいた。しかし、突如として泥濘から巨大な触手のような植物が伸び、老人の胴体を締め付けた。拘束された瞬間、鋭い棘が老人の腹部に突き刺さり、内臓を激しく損傷させた。鮮血が泥に混じり、どす黒い赤に染まる。レインボー戦士が救おうとしたが、植物の毒が麻痺を引き起こし、老人の呼吸が止まった。92年の生涯を閉じ、世界最弱の男は密林の肥やしとなった。 【第7日】 一人の死を悼む間もなく、密林はさらなる試練を与えた。猛烈な熱風が吹き荒れ、周囲の樹木が自然発火した。山火事である。逃げ場のない密林の中で、炎が彼らを追い詰める。風魔王が「ゴッドトルネード」を逆方向に回転させ、火の壁を押し戻して道を作った。しかし、逃走中にワア・イワセイ・ギワラが崩落した巨木に足を挟まれた。骨が砕ける鈍い音が響き、足首から大量の出血が起こる。レインボー戦士が虹の力で彼を救出し、傷を塞いだ。しかし、骨折による激痛は消えず、移動速度が著しく低下した。 【第8日】 原住民たちが教えた「聖なる洞窟」に辿り着いた。そこは一時的に外敵から身を守れる場所だったが、内部には胞子を撒き散らす致命的なキノコが自生していた。不注意に胞子を吸い込んだ原住民の数名が、肺の中でキノコを増殖させ、口と鼻から血と菌糸を吐き出して絶命した。ゴアな光景に、生き残った者たちは戦慄した。この密林において、呼吸することさえ死に直結することを痛感させられた。 【第9日】 空腹が限界に達していた。レインボー戦士は虹力を用いて周囲の生命反応を探ったが、見つかるのは猛毒の生物ばかりだった。彼らは原住民と共に、巨大な甲殻類を狩ることに成功した。しかし、その甲殻類は強酸の血を持っており、解体中に風魔王の手に飛散した。皮膚がシュウシュウと音を立てて溶け、筋肉が露出する。風魔王は苦悶の表情を浮かべたが、レインボー戦士のヒールでかろうじて完治させた。この世界に安全なものは何一つない。 【第10日】 夜の危険が最大に達した。闇に潜む「影の獣」が現れた。それは光を吸収し、物理攻撃が効きにくい怪物だった。ワア・イワセイ・ギワラは「ブライトスラッシュ」を放ち、光の斬撃で獣を切り裂いた。しかし、獣の反撃で肩口に深い裂傷を負い、鎖骨が見えるほどの深手となった。出血が止まらず、意識が遠のく中、レインボー戦士が虹のバリアで彼を保護し、全力の回復を施した。死の淵を覗き込む日々が続いていた。 【第11日】 原住民たちに、簡単な文字と計算を教え始めた。文明を与えることで、彼らの集団行動は組織化され、生存率が上がった。しかし、文明への憧れは内部抗争を生む。リーダー格の原住民が、より強い力を求めて禁忌の果実(猛毒)を口にし、悶絶しながら死亡した。死にゆく者の指先が地面を掻きむしり、爪が剥がれるまで叫び続けた。文明という毒が、彼らを蝕み始めていた。 【第12日】 激しい雷雨が密林を襲った。雷撃はランダムに降り注ぎ、周囲の樹木を次々と炭化させた。風魔王は風の壁で雷を逸らそうとしたが、あまりの電圧に回路がショートしたかのような衝撃を受け、一時的に意識を失った。その隙に、地面から突き出た鋭い岩に頭を強く打ち付け、頭蓋骨に亀裂が入った。脳震盪と激痛で嘔吐し、血混じりの胃液を撒き散らす風魔王。レインボー戦士が急いで治療したが、精神的な疲労は蓄積していた。 【第13日】 密林の深部へ進むにつれ、空気中の毒素濃度が上がった。肺に蓄積した毒が炎症を起こし、呼吸するたびに血が混じる。ワア・イワセイ・ギワラは光の力で体内の浄化を試みたが、限界があった。彼らは原住民から、毒を中和する特殊な泥があることを教わり、全身に塗りたくった。見た目は醜悪だったが、それが唯一の生存手段だった。 【第14日】 食料不足から、原住民の一部が共食いを始めた。文明を与えられたはずの彼らは、極限状態において最も残酷な本能に回帰した。仲間の腕を喰らい、血に染まった顔で笑う原住民。風魔王は激怒し、彼らを風で吹き飛ばしたが、殺すことはしなかった。しかし、精神的なショックは大きく、彼らの絆は崩壊し始めた。 【第15日】 中盤に差し掛かった彼らを襲ったのは、目に見えない微細な寄生虫だった。皮膚の下を蠢く虫たちが、神経を一本ずつ噛み切っていく。レインボー戦士のヒールでも、寄生虫の核を特定できなければ完全な除去は不可能だった。ワア・イワセイ・ギワラは「光解放」を行い、強力な光波で寄生虫を表面に炙り出した。皮膚を焼く激痛と共に、無数の虫が弾け飛んだ。その光景は凄惨を極めた。 【第16日】 原住民の集落に、外部から来た別の略奪集団が襲撃してきた。彼らはさらに残酷な文化を持つ野蛮人だった。彼らは捕虜を生きながらにして皮を剥ぐ拷問を行う。同行していた原住民たちが次々と惨殺され、腸が引き摺り出された状態で放置された。風魔王は「超越バーニング」を放ち、略奪集団を文字通り消し飛ばした。大陸を滅ぼす力の一部を解放し、周囲の密林ごと彼らを灰にした。生き残ったのは、彼らと少数の原住民だけだった。 【第17日】 静寂が訪れたが、それは嵐の前触れだった。密林の地盤が緩み、大規模な土砂崩れが発生した。逃げる間もなく、瓦礫が彼らを襲う。ワア・イワセイ・ギワラが盾となり、光の障壁で仲間を守ったが、障壁を突き破った鋭い岩片が彼の脇腹に深く突き刺さった。内臓が抉られ、大量の鮮血が地面を染める。呼吸をするたびに肺から血が漏れ、泡立つ血を口から吐き出した。レインボー戦士が必死に治療したが、内臓損傷の回復には膨大な虹力を消費した。 【第18日】 精神的な限界が近づいていた。どこまで歩いても景色が変わらない。方向感覚を失い、同じ場所を回っているのではないかという疑念が彼らを襲う。風魔王は空高く飛び上がり周囲を確認しようとしたが、上空には不可視の電磁障壁が存在し、激しい衝撃と共に地表に叩きつけられた。背骨に強い衝撃が走り、一時的に下半身の感覚が消失した。絶望感が彼らを包み込んだ。 【第19日】 またしても毒キノコの胞子が舞った。今度は神経毒だった。呼吸した瞬間に筋肉が硬直的に収縮し、自分の力で骨が折れるほどの痙攣が起きた。風魔王の腕の骨がミシミシと音を立てて折れ、不自然な方向に曲がった。レインボー戦士が虹ヒールで骨を接合したが、神経へのダメージは残り、指先に軽い痺れが残った。 【第20日】 原住民たちが、密林の出口に関する伝承を話してくれた。しかし、そこに至る道は「死の谷」と呼ばれる、あらゆる猛毒と捕食者が密集する地帯であるという。彼らは決意を固めた。もはやここに留まれば、ゆっくりと精神を病んで死ぬだけだ。彼らは残った装備を整え、最悪の地帯へ足を踏み入れた。 【第21日】 「死の谷」への入り口で、彼らは巨大なクモの巣に捕らえられた。粘着質のある糸は鋼鉄よりも強く、もがけばもがくほど深く絡みつく。クモが彼らの体に麻痺毒を注入し、生きたまま液状化させる準備を始めた。ワア・イワセイ・ギワラは「ブライトストライク」を至近距離で放ち、クモごと周囲を焼き尽くした。爆風で彼ら自身も吹き飛ばされ、全身に擦過傷と火傷を負ったが、拘束からは逃れた。 【第22日】 谷底では、酸性の霧が立ち込めていた。皮膚に触れるだけでじわじわと溶け、深い潰瘍ができる。彼らは濡れた布で顔を覆ったが、隙間から入り込んだ霧が気管を焼き、激しい咳と共に血の塊を吐き出した。風魔王が風を操り、霧を一時的に押し除けたが、集中力が切れた瞬間にレインボー戦士の足が酸で溶け、筋肉が露出した。虹力による即時再生を繰り返すことで、なんとか歩行を維持した。 【第23日】 食料が完全に底をついた。彼らは地面に這いずる巨大な芋のような生物を捕らえたが、それは強力な寄生虫の巣だった。食べた直後、胃の中で寄生虫が孵化し、内壁を突き破って体外へ出ようとした。激痛に悶え、血便を流す彼ら。レインボー戦士が虹の光を体内に浸透させ、寄生虫を焼き切った。胃壁に穴が開き、腹膜炎に近い状態となったが、超回復力でかろうじて生存した。 【第24日】 原住民たちの多くが、過酷な環境に耐えきれず脱落していった。ある者は熱病で皮膚が剥がれ落ち、ある者は毒蛇に噛まれ、意識を失ったまま森に溶けていった。文明を与えられたことで、彼らは「死への恐怖」をより深く理解してしまった。生き残った数名の原住民は、もはや言葉を失い、ただ機械的に歩き続けていた。 【第25日】 密林の夜、最強の捕食者が現れた。それは物理的な肉体を持たず、精神を食らう霊的な存在だった。彼らの精神的な弱みに付け込み、死んだ雑魚の老人の幻影を見せた。絶望に囚われそうになる彼らを救ったのは、ワア・イワセイ・ギワラの厳しくも優しい叱咤だった。「ここで折れれば、あいつも無駄死にだ!」光の波動を全方位に放ち、精神的な闇を払拭した。しかし、その反動でワアの精神的疲労は極限に達した。 【第26日】 激しい地滑りに巻き込まれ、彼らは深い穴に転落した。底には鋭利な結晶体が敷き詰められており、落下した衝撃で全身が切り裂かれた。風魔王の脇腹から結晶が突き刺さり、呼吸するたびに肺を刺激して血が溢れた。レインボー戦士が結晶を砕き、傷口を塞いだが、結晶に含まれていた微弱な毒が血流に入り、低体温症のような症状を引き起こした。 【第27日】 穴から脱出した彼らを待っていたのは、広大な毒の沼地だった。一歩踏み出せば足首まで溶ける強酸の泥。彼らは倒木を渡って前進したが、途中で木が折れ、ワア・イワセイ・ギワラが沼に落下した。足が瞬時に焼け、皮膚が剥がれ落ちて白い骨が見えた。レインボー戦士が虹のビームで対岸から彼を引っ張り上げたが、足の皮膚の大部分を失った。虹ヒールで再生させたが、元の皮膚とは異なる、不自然に白い皮膚へと変わっていた。 【第28日】 熱病が再び猛威を振るった。今度は耐性があったはずの風魔王に感染した。高熱で意識が混濁し、幻覚の中で自分の体を攻撃し始めた。自傷行為により、腕に深い切り傷がいくつも刻まれた。レインボー戦士が彼を拘束し、全力の虹ヒールを注ぎ込んだ。数日間にわたる高熱との戦いで、風魔王の体格は目に見えて痩せこけ、頬がこけていた。 【第29日】 ついに、密林の端にわずかな光が見えた。しかし、そこには最後にして最大の守護者がいた。密林そのものの意思を持つ巨大な植物の化身である。それは触手一本で山を砕き、口から猛毒の霧を吐き出す。風魔王が「超越バーニング」を、ワア・イワセイ・ギワラが「ブライトストライク」を同時に放ち、レインボー戦士が虹のビームで中心核を貫いた。激しい爆発と共に、密林の守護者は絶叫し、朽ち果てていった。その衝撃波で、彼らは後方へ吹き飛ばされ、全身に深刻な打撲と内出血を負った。 【第30日】 彼らはついに、密林の境界線を越えた。目の前に広がっていたのは、どこまでも続く、穏やかで平和な草原だった。もう毒も、猛獣も、残酷な病も、血塗られた光景もない。彼らは力尽き、その緑の絨毯の上に倒れ込んだ。失ったものはあまりにも多かった。しかし、彼らは生き残った。静寂の中で、彼らはただ、空の青さを眺めていた。 --- 【サバイバル貢献度および身体状況】 ■ワア・イワセイ・ギワラ 貢献度:92 状況:右足の皮膚欠損(再生済みだが変色)、脇腹に深い手術痕のような傷跡、精神的な極限疲労。骨折経験あり。 ■レインボー戦士 貢献度:100 状況:虹力の激しい消費による一時的な能力低下。全身に無数の微細な酸による火傷痕。精神的な摩耗。 ■風魔王 貢献度:85 状況:肋骨の複雑骨折(再生済み)、右腕の神経損傷による軽度の痺れ、重度の低栄養状態による体重減少。 ■雑魚 貢献度:1 状況:死亡(第6日:植物による内臓破裂および失血死)】