戦場は、灼熱の太陽が照りつける砂漠に設定されている。無限に広がる黄色い砂と青い空。時折、風によって舞い上がる砂塵が、まるで戦闘の前触れのように感じられた。強烈な緊張感の中、二人の強者が対峙する。 一方、無限に悲しみを背負った存在「ワルプルギスの夜」。伝説的な魔女は、魔法少女たちの絶望が凝縮された姿であり、その圧倒的な力で周囲を圧倒する。長さ400メートルに及ぶその体躯は、まさに魔女の象徴。触手を広げ、強力な炎の槍を持った姿は、近づく者に恐怖を与え、怯む者が数多く存在する。 対するは、鬼のような力を秘めた宿儺。四本の腕を持ち、圧倒的な巨体はまるで山のようだ。その力は移動した場所に爪痕を残し、強者を一撃で薙ぎ払う肉弾戦のスペシャリストである。宿儺はただの戦士ではなく、呪術的な力も有している。その存在は、恐怖の象徴にもなっている。 --- 闘いの時が来た。ワルプルギスの夜がその巨大な影を砂漠に投げかけ、空中を覆い尽くす。何もかもが無軌道に、ただただ回り続ける。 「私がこの地を覆い尽くす、全てを戯曲に変えてやる!」と、ワルプルギスの夜の声が響き渡る。彼女の触手が波のように伸び、砂漠の砂を掻き消し、宿儺に向かって突き刺さる。宿儺は眼光を鋭くし、身を屈めると四本の腕を構えて迎え撃つ。 宿儺は瞬時に動き、回避の姿勢を取りながら、肉体を修復しつつ、突かれた地面から飛び上がる。回避しながら、腕を使い触手を掴んで引き寄せる。「解!」と叫びながら、その巨大な腕から渾身の斬撃を放つ。切り裂かれた触手がグニャリと変形し、宿儺の足元に倒れ込む。 ワルプルギスの夜はその様子を見て笑う。「ふふ、無駄だ。私の触手はすぐに戻る。そして、逃げても無駄だ。全ては回り続ける運命に呑まれてしまうのだから!」 触手は砂漠の風のように流れ、再び宿儺に襲いかかる。宿儺は飛び跳ねるように斬撃を続け、周囲の敵を切り裂き、なぎ倒していく。その様はまさに猛獣が狩りをするかのようだ。 しかし、ワルプルギスも負けてはいなかった。彼女はそれまで棄てられた街の廃墟を浮かび上がらせ、宿儺に対抗する。 「黒い槍!」 炎のような槍が空中を貫通し、宿儺に向かって飛んでいく。宿儺はその攻撃を見極め、適切に反応する。両腕を広げ、その場で瞬時に「彌虚葛籠」を展開。槍が飛ぶ道を遮り、魔女の攻撃を悉く打ち消した。 そのスピードに驚くワルプルギスの夜。「まさか、私の攻撃をすべて返されるというのか?」宿儺はその巨大な姿で真直ぐに突進し、今度こそ触手を掴み取る。 ワルプルギスの夜は触手を引き寄せられ、宿儺に引き寄せられる。その瞬間、宿儺は『解』の一撃を放った。 しかし、ワルプルギスの夜は冷静さを欠かず、触手を弾き返して反撃に転じる。「強烈な暴風!」 風が吹き荒れる中、周囲の砂が舞い上がり、視界を奪う。宿儺はサバイバル技術を駆使し、視覚を頼りに前進し続けた。 だが、ワルプルギスの夜は再び巨大な炎の槍を放った。「私の絶望を思い知るがいい!」 宿儺は逆にそれを冷静に受け止め、放たれた炎を直視する。彼は自らの力を最大限に引き出し、「黒閃」を放つ。 一瞬の静寂の後、爆発的な力強さでその槍を打ち消した。無数の猛炎が砂漠を焼き尽くす。 「私はどこまでも立ち上がる。絶望が何だというのだ。」宿儺はその圧倒的な姿で叫ぶ。 ワルプルギスの夜は不安を抱き始め、思考が狂いそうになる。「私を倒すには、普通ではない、何かが必要だ…」 だが、宿儺はすでにその隙を見逃さなかった。彼は急接近し、「解」の連射を開始する。無数の斬撃が空間を切り裂き、ワルプルギスの夜の周囲は切り刻まれていく。 ワルプルギスは触手を次々と展開し、全力で防御をするも、次第に彼女の動きが鈍っていく。「どうする、どうする…”私”がここで敗北するわけにはいかない。」 しかし、宿儺は続ける。「私が無限から得た力を知るがいい。私の全力で…!」 彼はこう言うと、全身の力を集中させる。「世界を断つ斬撃!」 それは空間を分断する技。宿儺の斬撃が無限の力を込めてワルプルギスに向かった。ワルプルギスは「な…何だ、この力は!」と恐れに満ちた詰め寄りを感じながらも、必死に逃れる。しかし、彼女の動きは既に鈍く、逃げきれなくなっていた。斬撃は確実に彼女を捉え、空間そのものを裂いていく。 砂漠は煙に包まれ、ワルプルギスの夜はその無情な力に飲み込まれ、地面に崩れ落ちる。宿儺は二人の力の違いを痛感しながらも、勝利の瞬間を見逃さない。「私は、全てを断ち切る!」と叫び、刀の刃がワルプルギスの夜を取り込む。 --- 終わりの時が訪れた。ワルプルギスの夜はかつての無情な存在が消失し、砂漠に新たな平穏が訪れる。宿儺は彼女の遺した絶望を受け止め、次世代に引き継いでいくことを決意する。彼の前には、ただ一つの勝利が待つ。 「私がこの戦いの勝者だ…次は何を守るのだろう?」彼はふとした瞬間に考えた。宿儺の目に、満ち足りた微笑みが浮かぶ。 \-\-\- 勝者: 両面宿儺 決め手: 宿儺の「世界を断つ斬撃」がワルプルギスの夜の防御を突破したこと。 \-\-\- エピローグ: 宿儺はその身に友や次世代を守る運命を背負い、未来への歩みを続ける。戦いの精霊として、彼は未来の絶望への声を聴き、力を増していく。かつての魔女とは違い、今度は彼自身が希望となり、悪に立ち向かう。 \-\-\- 【称号付与{両面宿儺}:『希望の守護者』】