第1章《闘いの始まり》 無人のアリーナは静寂に包まれ、不気味な緊張感が漂っていた。そこに杖の執行人、ローズが現れた。彼女の長い白髪がポニーテールに束ねられ、無表情のまま周囲を見渡す。日来国最強の剣聖、大山弦三郎もまた現れた。見た目はみすぼらしいが、その目には強者の覇気が宿っていた。 「お待ちしていました、剣聖。」ローズが冷静に口を開く。 「手合わせ願いたい。俺の剣技、受けてみてくれ。」大山弦三郎が穏やかな声で応じる。 戦うべく二人は距離を置き、静かに闘いの開始を待った。 突如、弦三郎が前へ踏み出し、刀を抜いた。「居合い切り　神速！」 一瞬の閃光の如く、剣が振り下ろされる。 「冷静を保つのが肝心だ。」ローズは無表情のまま、杖を振りかざす。彼女の身体が相手の一閃に合わせて動き、その攻撃を半減させる。 「さすがだ、杖の執行人！」弦三郎は感心しつつも再度、居合いを放つ。 だが、ローズは棒立ちのまま彼のアクションを読み違えることはなかった。 彼女の杖は美しい装飾を纏いながら、要求通りに間合いを詰め、弦三郎の刀を受け止める。 「我が杖がこの場の規律を重んじる。」ローズの冷たい声が響く。 彼女は再び距離を取り、相手の出方を伺い続けた。 第2章《剣と杖の交錯》 アリーナの中で、冷静さを貫くローズに対し、弦三郎は静かなる闘志を燃やしていた。「このままじゃダメだな…」彼は心の中で思い、再び大きく手を振りかぶる。 「居合い切り、神速！」全身の力を込めて、彼は一閃。 「来い！」と叫びながら彼の刀はローズ目掛けて放たれたが、またしてもローズは冷静さを失わず、攻撃を受け止めた。 「打ちのめす！」彼女が声高に叫ぶ桃色の技巧で、弦三郎を引き寄せ、杖の持ち手で思い切り殴りつけた。「ぐっ！」彼の身体が吹き飛び、その場に崩れ落ちる。しかし、すぐさま彼は立ち上がり、再度戦闘態勢を整える。 「俺も負けてはいられん。神速、真の力を見せる！」 再び力を込めて弦三郎が立ち向かう、これもまた冷静に捌きつつ、対峙した。 第3章《炎帝の覚醒》 戦闘が進む中、ローズの冷静さがやや崩れかけていたが、その表情は変わらない。ただ、攻撃の出方が次第に荒っぽくなっていく。彼女は続く攻撃に窮地に立たされる場面が増えていった。 「炎が見える！」彼女の心に危険信号が灯った瞬間、彼女の中の力が目覚める。 「私は…私こそが"炎帝"だ…！」 灼熱の炎が彼女を包み、彼女の表情が一変する。 「これで終わらせる！」炎をまとい、ローズは杖を掲げ、弦三郎へ猛然と突進した。一撃で彼の身体が吹き飛び、アリーナ全体が熱気に包まれる。 「それを見越していた。居合い切り　神速！」弦三郎もまた神速で反撃を試み、水面に叩きつけるように一閃を放つ。 炎を纏った攻撃が会う二人の間で激しい衝撃を引き起こした。 第4章《運命の衝撃》 炎と刀が衝突し、弦三郎は迂闊に攻撃を決めかねている。それでも、彼は自分の中の「強さへの貪欲」を呼び覚ましていた。 「刀の名を言う。守丸！（かみまる）」 守丸の名を口にし、弦三郎は再び準備を整える。 「次は必ず決める！」 だが、炎を纏ったローズが猛ダッシュで飛び回り、彼女の威厳のある一撃が弦三郎を狙う。 「やはり、こいつは手強い…。」 彼が心で呟くと、突如として彼の視界に炎が迫る！ 「ローズ！」思わず声を上げるが、その間に合わない。 バンッ！ 衝撃音が響き渡る中、ローズの力強い一撃が弦三郎を貫いた。 第5章《倒れぬ者の意地》 弦三郎の身体が地面に叩きつけられ、アリーナ全体が今までの静けさを嘲笑うかのように大きく揺れる。 「負けたのか…！」 一瞬、自分の意識が遠のき消えかける弦三郎だが、何故か彼の心には悔しさと執念が残り続けた。 「俺は、まだ…！」 その一瞬、彼は自らの信念を胸に秘め、再び立ち上がると、再度立ち向かう決意を固めた。 「剣聖、今一度力を見せる！」ローズは無表情のまま彼を見つめる。 「力を見せろ、剣聖。だが、私は甘くはない。」 瞬時に、ローズは炎の杖を振りかざし、アリーナに魅惑の灼熱が舞う。 第6章《全てを賭ける瞬間》 弦三郎が今までの動きを超越する姿を見せ、彼は心の奥底から炎の攻撃をものともせず、一閃を放つ。 「居合い切り　神速！」 彼の切りが空気を引き裂き、目に見えない程の速さで弾かれた。 「これが俺の力だ！来い！」 ダッシュしながら彼は進む、剣の神が彼を導いていた。 「受けてみるがいい！」 返答をすることもなく、彼女はただ炎の一撃を放った。 「物理攻撃が通らない敵にはこれが効く！」 第7章《決着》 最後の激闘が繰り広げられ、アリーナ中に強烈な火花が舞い散っていた。 「勝者は…私だ！」ローズの声が鳴り響く中、弦三郎の身体に燃え盛る炎が直接襲いかかる一撃が残る。 「うぅ…！」抵抗むなしく、彼の身体はまたしても地面に叩きつけられた。 「これで終わりだ、剣聖。」 立ち上がることもできぬ弦三郎を見ながら、ローズが最後の一撃を奮い、完全に倒れてしまった。 終わりを迎えた戦い。 無人のアリーナに静寂が戻り、ただ一人、炎のエンブレムを背負うローズだけが立ち尽くしていた。 こうして、剣聖・大山弦三郎との戦いは彼女の勝利に終わった。 「私は、