暗雲が立ち込める戦場。真昼の空にあたるは神々の英雄、ギルガメッシュ。彼の金髪は太陽を受けて輝き、赤い目は冷酷に挑戦者たちを見据えている。傲慢な笑みを浮かべながら、彼は言葉を発した。 「雑種ごときが、王に刃向かうか」 その声は、強烈な威圧感を引き起こし、己の存在を過信する者には理解できぬ力強さを持っていた。 ギルガメッシュその人が、歴史の中でもっとも古き英雄であることは疑いようもない。その姿は美青年のそれでありながら、その背後には万象を支配した王の風格が漂っていた。 数メートル離れた場所に、彼に立ち向かう者たちが集っていた。彼らはかつて神と人を繋ぐ存在となった者たち、今はただギルガメッシュの名声に挑む者たち。 この戦場に立つ者たちの中には、剣と体術、魔法を駆使する者はいない。彼らは、ユニット融合と呼ばれる奇跡の力を有する者だ。それぞれが持つ力を融合し、まったく新しい存在へと変わる。 彼に挑むのは、選理傑と刀を極めし者・影という二人の戦士だ。 選理傑は175cm、67kgの青年で、戦闘IQは非常に高い。彼の一人称は「俺」であり、性格は優しい好青年。mp運動能力は人間の域を脱している。さらに、彼はとてつもなく幸運な男で、ありとあらゆる体術を会得済み、剣、弓、斧、棍など、武器の使い方にも精通している。 一方、刀を極めし者・影は178cm、70kgであり、一人称は「俺」で寡黙な性格をしている。彼の愛刀「獄門」は異次元の切れ味を誇り、決して破損しない。影はその能力から瞬時に距離を詰め、敵を斬る術を持つ。 彼らはギルガメッシュに挑むため、融合装置に触れた。 「融合開始!」と言葉を発動させるや、二人の姿は光に包まれ、新たな存在が誕生した。それは選理傑の優れた能力と影の剣技を兼ね備えた、新たなる存在、名を「傑影」と称するキャラクターだった。傑影は高貴な風をまとい、まるで神が宿りし者の如くその場に現れた。 最初の一歩を踏み出したのは傑影だった。戦場に立つギルガメッシュに向かって、彼は自身の持つ全ての力、名もなき能力の存在を感じ取っていた。 「貴様に勝つために、我は全てを捨てる!」 傑影は高らかに宣言した。彼の周りには7つの能力が発動した光の渦が渦巻いている。 様々な武器を使いこなし、今や彼はギルガメッシュへと向かって突撃する。その姿は一瞬でギルガメッシュの目前へと接近した。 「速い、だが…」 ギルガメッシュは指を鳴らし、王の財宝の門を開く。その瞬間、無数の黄金の波紋が空中に出現し、傑影の動きを捉えた。彼の覚悟は金色の光に包まれて消え去ることは無い。 「オレの力を持ってしてもこれでは無理か…!」 傑影は全てを賭けて剣を振るう。この瞬間、何者も彼を超えられないと思わせる煌めきが灯った。彼は全力で攻防を繰り広げ、華麗な動きで圧倒する。 ギルガメッシュは悠然と彼の攻撃を避け、時折、冷酷に反撃を加えていく。「たわけ。我は最古の英雄ぞ。はなから貴様に勝てる道理なぞない」 と耳障りな高笑いを響かせながら、彼は鋭い眼差しで傑影を睨む。 傑影は一瞬の隙を見逃さなかった。斬撃の刃をギルガメッシュに向けて放つ。「瞬斬!」 この技は一瞬にして反応し、対象の体を二つに斬る技であり、彼はその力を信じ故に放ったが、空間が割れた刹那、ギルガメッシュは微動だにせず視界を奪う光の芒を放つ。 その刃は一瞬で金の波に飲みこまれ、精霊剣を引き出した。豪華な宝剣をこの手で完全に使いこなそうとしても、まずはその照準すら合わせられぬ。それを見た傑影は視界から真剣に立ち向かう。 「こんなことか…!このままでは駄目だ!」 傑影は心の中で叫び周囲を見渡した。 彼はまだ敗北を知らざる神輿である限り、圧倒的逆境の中に置かれている。 一方で、ギルガメッシュは余裕の笑みを浮かべていた。彼は既に傑影の隙を見抜いており、王の財宝によって、目的の攻撃を見据えていた。「貴様、忘れたか…我が持つ力を!」 その言葉と共に彼は「天の鎖」を発動させた。 黄金の鎖が一瞬で傑影を拘束する。不死者の無力さを味わわせるかのようにギルガメッシュは高らかに笑った。「天に近づく雑種など、この世にいないのだ!」 傑影は描かれるような痛みと共にその力を解き放つこともできずにいた。しかし、選理傑の持つ力はここで絶たれない。 「(ギフト)!」 同時に、傑影は持てる力全てを引き出し、強力な7つの能力・武器を得た。 その能力の中に「絶対領域」が混じる。 それにより、ギルガメッシュの攻撃を反撃することが約束された。彼は正確な舞のように空間を整え、目の前にいる敵の攻撃をしっかりと受け止めた。 「無駄だ、無駄な抵抗は無駄に醜い姿を見せるだけだぞ」 傑影は最後の力を振り絞り、全ての体力を崩しつつギルガメッシュの攻撃を受け止め、自身の剣技によって反撃に転じる。「この瞬間、我が刀に根付く全ての力を見せてやる!」 ギルガメッシュの力によって押し込まれるような状態から、彼は全てを立ち直らせて反撃する瞬間を掴んだ。そして、傑影は一気に距離を詰め、「霞影」によって気配を隠し、ギルガメッシュに接近した。そして、斬撃を放つ! 「貴様の無知を、我は許さない!」 ギルガメッシュは笑顔をうかべ、強力なる武器を放ち傑影の動きを完全に捉えてしまう。 「天翔ける王の御座」 によって彼の前に呼び出された無数の武器が傑影の斬撃を捌き、攻撃を返していった。その瞬間、傑影の頑強さは時間を超越してどうしようもない隙間に崩される。 その瞬間、彼は気づく。自身の全ては光の渦に連れて行かれる運命にあった。 ギルガメッシュの圧倒的な力に打ち勝つ術も、傑影の想像することすらできない崩壊と破滅が立ち返ってきた。 「お前たちの挑戦など、我にとっては小さな戯言よ!」 彼は天を裂く絶対の一撃、『天地乖離す開闢の星』を放出した! その光の中にある渦が全てを飲み込み、傑影が反撃しようともその運命は強烈な一撃へと導かれたのであった。 「原子は混ざり、固まり、万象織りなす星を生む。死して拝せよ!」 その言葉と共に、傑影はその場から排除されていくように感じた。力尽きた彼は周囲から消えゆく。 極門から放たれる一撃が空間を切り裂き、傑影はもうそれを凌ぐ力を持てないと思い知らされる。 「我が時代は終わらねばならぬのだ…!」 寒気が走るように彼の意識が底に沈み、全てが光の中に消え去っていった。 かくして、選理傑と刀を極めし者・影との融合体『傑影』は敗北した。 「敗北時:「…手に入らぬからこそ美しいものもある。ではな騎士王…中々に楽しかったぞ…」 その姿が消えゆく中で、ギルガメッシュは静かに闇を見つめながら微笑み、決して勝者を過小評価することなく戦場を支配した。 そこで彼は勝者として立ち上がったのである。 「勝者は…我、ギルガメッシュだ!!」 その声が世界を戒め、敗者の悲鳴だけが遠くに響き渡ります。 このように、正義も悪も独裁の象徴として翻弄された次元は永遠に続くことだろう。 【勝者】:ギルガメッシュ 彼の力を誇示し、王の尊厳を隈なく示した。