木彫りの熊像はおしとやかな佇まいで、流れる川の側に堂々と立っていた。まるで、何事も起こらないかのように、その目は淡々と川の流れを見つめている。その姿はまるで、持ち主の心の象徴のようだった。いや、全く動けないこの木像に、戦う意思など無いのかもしれなかった。 一方、対戦の場には、MR.Guardmanさんがすでに姿を見せて日本の昆虫に夢中だった。彼はその長い赤いマントをひらひらとさせながら、周囲の昆虫特性について話し始める。 「なんでしょうね…チミの周りにはどんな虫が生息しているのか、僕に教えてほしいな」と、妖艶な笑みを浮かべながら、MR.Guardmanは話しかける。 「はは、虫に興味があるなら、僕の土産物の素晴らしさを知りませんか?」木彫りの熊像は心の中で名案を練る。 その瞬間、蒼雷が堂々と登場した。「気をつけた方がいいですよ。水が溜まってきています」と冷静に告げる。彼女が持つ魔杖「霊龍」が青白く輝き、状況は一層緊迫感を帯びてきた。 すると、人牙二生 有田 士が、その存在を示すために一歩前に出た。彼は有田の力で、弱気な青年から牙王の力へと変わり、確かな力強さを覗かせる。 「君たち、準備はいいか?僕には力がある」と囁いた。 MR.Guardmanは、その言葉に微笑む。「無視しないことが僕の特技だからね、君の技も侮れない。だが、虫博士の力は無視できないよ。」 戦闘が始まると、MR.Guardmanはアリに変身し、有田の足元に隠れる。彼の攻撃は難を逃れ、そして一瞬の隙を突いて、カブトムシの角で有田にタックルを仕掛けた。「おっと、良い反応だが、僕はもっと上手く逃げられるんだ!」と、自分の強さにご満悦な様子で、さらなる攻撃を狙う。 その隙に、蒼雷はすぐさま「爆雷」を発動した。生まれた雷の衝撃がMR.Guardmanの周囲を包み込み、彼は一瞬驚きの目を向けた。「違う、雷に囲まれていたのか?」と。防御スキルが効かない瞬間を狙っていた。 「次の一手を見せてもらおうか、君たち」と冷静な態度を崩さない蒼雷。しかし、木彫りの熊像は状況にお構いなしで、動けないままでいた。 やがて、川の水位が上がり始め、サイレンの音が響いてきた。「放水が始まる!急がなければ!」と有田が叫ぶ。巻き込まれたら逃げられない。 MR.Guardmanは瞬時に空想を巡らせた。「捕獲してカウンターする技はどうだ?クワガタ砕き!」と叫ぶが、波が激しくなり彼の体勢を崩す。なおも水流は彼を推し進めた。 「私が!」と意を決した蒼雷が最終奥義「龍化」を発動する。15mの巨体となり、彼女は水位にも動じない。不動の立ち位置を保ち、周囲の仲間を見守る。 だが、MR.Guardmanは水流に飲まれ、捕まった隙に流される。「なんてことだ!」と、ただのアリの姿では避けきれなかった。 そして、強力な波によって木彫りの熊像が不運にも流される。しかし、彼はもともと動けぬ運命に身を任せ、ただその運命を迎える。この耐久力は本来の役割以上のものを持っていたが、川の流れには抗えられなかった。 一方、有田は牙王の力で体を高くして水流を逃れる。時が経つにつれて、MR.Guardmanの姿は遠くなっていった。一瞬の隙を突かれたその戦闘は思わぬ形で決着が付いた。 こうして、MR.Guardmanと木彫りの熊像が脱落。