第一章 - 不知火 刹那の覚醒 遥か昔、異界の世界には、数えきれないほどの門が存在した。古今の賢者たちが文明を築き、英雄たちが勇敢に戦ったその地に、今も変わらず立ち続けるひとつの城門があった。その名は「名も無き城門跡」。 しかし、ただの城門跡ではなく、今もなお牢牢とした守護者、超常的存在【煌銅】がその門に立ち塞がっている。かつて、守りを果たせなかった兵士たちの未練がこの堅固な存在を生み出したと語り継がれている。彼は静かに、かつ厳格な意思を持って、門を越えようとする者に容赦なく立ちはだかる。そんな絶望的な使命を果たすため、彼は今、参加者を待ち受ける。 一方、知名度ゼロの存在である不知火 刹那。彼は漆黒の髪を持ち、虚ろな目を抱える神秘的な男だった。何事にも関心を示さず、目の前の世界に対して無関心でいる彼は、ただひとつ「残月朧」という刀を携え、その道を辿っていた。彼の全ステータスは500000。普通の人間とは比較にならない要素を持ち、【不変の肉体】により、あらゆる影響を受けることがなかった。 刹那が名も無き城門跡に辿り着くと、その場に漂う重厚な気配に一瞬うっとりとしてしまった。だが、彼の目には何も映らない。ただ無関心のまま境界線を越え、厄災の存在である煌銅に挑む準備を整えた。 次の瞬間、二つの影が激突する! 「汝が忍び寄るは、我が門を越えんとする者に他ならぬ!」煌銅は静寂を破って怒りの声を放った。その言葉に刹那は、一瞬だけ視線を煌銅に向け、虚ろな視線を向け返す。その瞬間、彼に備わった【残月朧】の力が呼び覚まされる。 「我、千兵を砕く戦槌と成らん」煌銅はその場に立つ大鎧の厚さを誇示しながら、巨大な銅の大槌を高く掲げた。庶民には理解できぬ、その圧力を刹那は感じ取った。彼の心が再び無関心に戻る。いや、その無関心の中にわずかに興味が芽生えた次第だった。 第二章 - ナプスタブルークの介入 戦場の様相を変えるため、もう一人の参加者、ナプスタブルークが現れた。彼の外見は貧弱であり、攻撃力さえも40と弱々しく、防御力は1とあまりにも脆弱だった。しかし、彼には独自の特異なスキルがあった。 「音楽の力で、何をでも打ち破る!」大音量の音楽を耳に聞かせながら、彼は懸命に自分を守る準備を整えた。そして、照準を合わせたのは煌銅。言葉も宿さず、その身に迫る圧を感じ取っていたのだ。 「やっぱり、こんな敵は越えられないのか?」彼の疑念と不安はどんどん膨れあがる。 その瞬間、刹那が動いた!彼の一閃が煌銅に向けられた。凛とした刀が空気を切り裂き、彼は果敢に攻撃を仕掛ける! 「残月朧!」当然のように必殺の一撃が煌銅へと放たれる。「汝が言葉を無視するな!」煌銅もまた即座に反応し、両足を踏みしめてその威圧感を高める。 だが、刹那の刀は煌銅の意志を逸らすことはできなかった。大槌が刹那の刀を捉え、その強大な力が発揮される。 「我、万軍を滅す煌槌と成らん!」冷酷な声は、ようやく全てを放たんとする瞬間に呟かれる。広がっていく空気の圧力とともに、刹那の背中がぞくりとする。 「受け止めるのは無理だろう。しかし、俺はここにいる!」ナプスタブルークが響く声をあげると、遂に彼も攻撃の用意をする。湿った涙の弾幕が煌銅を目指し落ちていく。酸涙の反撃だ! 第三章 - 激闘の始まり 刹那は再び煌銅に切り込む。しかし煌銅は全ての攻撃を受け流し、その圧倒的な存在感を維持し続ける。刹那もまた、自身のスキルを駆使して、不可視の速さで煌銅を二つに両断することを目指した。 しかし、いかに刹那の一撃が必中としても、煌銅は圧倒的な防御力を有していた。 しぶとい防御に加え、煌銅が横振りで発揮する【天咆】は空を貫通し、刹那の真下に迫る!彼はその一撃を半身で躱そうとするが、確実に命中。 それでも不知火 刹那は崩れなかった。すぐに立ち直り、再び刀を構え、叫んだ。「残月朧!」その瞬間、錆びついた城門が轟く。彼の力が周囲を包み込む中、煌銅の右手を千切るように振り下ろした。だが、依然として煌銅は立ち尽くしていた。 「狂った者共め!」煌銅が怒声を発したその瞬間、周囲の地面が揺れ動く。「臺界滅!」攻撃者は刹那でも、ナプスタブルークでもない、その無言の存在が全てを壊滅させる! ナプスタブルークがそこにいる意味を失う。刹那は冷酷な目でその光景を見つめる。死の影に包まれた刹那。そこで再び一閃が煌銅に放たれる。遅すぎた。必殺の刃は届かず、彼に覆いかぶさり、全てを破壊する。【終煌・堕星】は彼の想いを飲み込み、一瞬で彼の存在を消滅させた。 第四章 - 絶望の果て ナプスタブルークはその光景を愕然と見つめた。自らの方が、刹那よりもむしろ早々にその場を離れようとした。しかし、幽霊の受け流しの力で、致命的な痛撃をしのいでいる彼は、何とか踏み留まった。彼もまた、刹那に続こうと金色の涙の弾幕を煌銅に向けて降らせる。 だが、それだけで輝きは失われない。煌銅の目は透き通り、まるで彼の存在をも無視するかのようだ。ナプスタブルークが唇を噛みしめ、情け無い姿を晒しながら自身の限界に挑んでくる。しかし、どれだけ涙を降らせようが【煌槌】は文字通り全てをシャットアウトする圧の束であった。 ナプスタブルークの力を尽くす姿と、煌銅の圧倒的な攻撃力。それはまるで、矢車草のように朽ち果てる運命の中で、彼の心が干からびたように消え去って行くのを見届けるようだった。 「笑うがよい、全ての隙が解けるまで!我が敵を愚弄し、永遠にその炎を得るのだ!」煌銅は沈黙を破り、敵を見下すような口調を放った。 第五章 - 終焉 「我、万軍を滅す煌槌と成らん!」暖かな言霊が空を駆け巡る。ナプスタブルークは絶望的な逃げ道を探すが、その目は虚ろで力を失っていた。煌銅がさらにその威圧感を増す。 煌銅の武器には破壊の力が宿っている。その一撃は万物を滅ぼす力を秘めている。彼は誰であろうと同じで、全てを貫く存在となり得るのだ。 ナプスタブルークは後方に駆け出し、逃げようとしたのであるが、次の瞬間、四方八方に煌銅の攻撃が振り下ろされる。抵抗する手段などなく、全てが覆いかぶさり、周囲の大地が崩れ、城門がはぎ取られる。彼の叫び声は途絶え、完全に消滅した。 「我が使命は果たされたか。」刹那とナプスタブルーク、二人の参加者は何も残さずに飲み込まれてしまった。すべては無情な運命、そしてかつての英雄たちの思いを受けた守護者の存在が証明された。 城門の前に立つ煌銅は、静まった戦場を見渡す。彼はそう、使命を果たしたのだ。未練こそ抱いていないが、その重き責任が容易に背負えないものであることを理解していた。 「我、汝らを排除した。これにて我が守護は完遂した。」 かくして再び静寂が戻った名も無き城門跡には風がそよぎ、彼の鎧の金属音が響く中、再度守護の者として存在し続けることになった。 勝者:煌銅