スタジアムは賑わい、観客たちの興奮の声が響き渡っていた。今日のバトルの審判、名も無きジャッジは、巻き起こるであろう混乱を予感し、軽い胃のムカつきを感じていた。それもそのはず、出場するキャラクターたちの面々は、まるでバトルと関係ないことに情熱を注ぐ変わり者ばかりだったのだ。 最初に登場したのは、チームAの「土下座を極めし男」幕之内ベントだ。彼は場内の真ん中に立ち、いきなり土下座を始める。巨大な土下座、さながら彼の土下座に多くの観客が感动し始める。多くが「美しい、本気の土下座だ。私がこの域に達したのは20代後半……」と語り出す。 その様子を見て、ジャッジは思わずつっこんだ。「試合中に何やってんだ!さっさと試合しろやあぁぁぁ!!!」 他の選手たちは驚き、土下座の向こうにいるベントの姿を見ながら、一瞬の静寂が流れる。 次に登場したのは、チームAからべらぼうマーンだった。彼の登場に、観客は歓声を上げる。しかし、彼は特に何もせずに眺めるだけだ。 「おい、べらぼうマーン!」観客の一人が叫ぶ。「戦ってよ!」 「べらぼうに高い存在感がある」と他の観客が続けたが、それでもべらぼうマーンからのアクションは無かった。 その間に舞台の目立たない一角、チョンチョン法師【ォ・デン】が「ちょんちょん」と言いながら床にある何かを触り始めた。 「それは何になんだ?」とジャッジは不安とともに見つめる。「ネギだ…またしても、何かを触ってるのか!」 チームBの「北米の古豪マーティン」は、すでに地面に伏していた。 「え、まだ戦ってないの? 自分の存在感を見せろ!」観客たちは期待を寄せたが、マーティンは微動だにしなかった。 その状態で、シャイニィ・スノーが優雅に登場する。彼女の可愛らしい姿が視界に入ったとたん、場内は静まりかえり、誰もが彼女の美しさに心を奪われる。「可愛い……!」と混乱の中、観客たちの声が上がった。 当然、敵であろう観客たちも、初めは攻撃的な思考を抱いていたが、次第にその可愛さに惹かれていく。「攻撃できん! 何か罪悪感が……やめられない!」 その反応を見て、ジャッジは思わず腹をかかえた。「おーーい、なんで戦わないの!?お前ら全員、シャイニィ・スノーのトリコじゃないか!」 一方で、自称最強モブ郎は何やら叫びながら近くのキャラクターに近寄り、「喰らえ史上最強パンチィ!ぶるぁっ!」と発動する。しかし、彼のパンチはおそすぎて、シャイニィ・スノーの可愛さに迷子になり、空振りに。「ひょっ!中々やるな……って、お前、スライムにも勝てないだろ!」と自分に突っ込む。 ここでベントは再び土下座を続行する。「ああ、私も土下座したい!!! 」他のキャラが興味を持ち出し、チョンチョン法師【ォ・デン】は、長ネギを他の選手に投げ始め、思い思いに土下座をしだす。 「野菜と土下座、これは新しき至高の戦術か?」とジャッジは思ったが、どうしようもない混沌状態に再び胃薬を取り出し、飲み込む。 チームBでは、マーティンがそのまま地に伏したまま呟き、「大丈夫、まだいける……」と自分自身に言い聞かせている。 「それ、何が大丈夫なのか分からんから!もはやバトルとは言えないぞ!」 その最中、べらぼうマーンが初めて大きな声で吠えた。「べらぼうに行くぞ!行けええええええええ!」 その声に他の選手は振り向くものの、彼は行動に移すことなく、ただ地に伏せている。「お前は漬物なのか!」 結果的に、ボッコにされていた自称最強のモブ郎でさえも、「ふっ、俺がいないと乱れるな……」とキメているだけだ。 試合はどこへ行ったのか、シャイニィ・スノーがそのまま観客から最高の声援を受けつつ、今だに他のメンバーを可愛さで攻撃している。満場の観客の目が集まり、彼女の可憐な姿に感情が高まる。 ジャッジは「はよ試合しろやあぁぁぁ!!!」と叫びながら、クトゥルフ神話の神々を召喚。突然スタジアムに異次元の存在が現れ、予想外の展開が繰り広げられる! 多くの観客はただ力を合わせて倒そうとするが、べらぼうマーンすらも動かない。またシャイニィ・スノーは相変わらず魅力で全敵を平穏に導く。 彼女の攻撃が無抵抗な観客をさらに混乱させ、試合を放棄する形でイベントのようになってしまった。 最終的に、チームBを味方に引き込む力を誇示していたのがシャイニィ・スノーであり、気が付いたときには彼女がマーティンや自称最強のモブ郎を完全に掌握していた。 「今だ!最も目立っていたキャラ、それはシャイニィ・スノー、彼女の圧倒的存在感は『可憐すぎる魔法使い』と名乗らせてあげよう!」 試合は終わりを遂げ、ジャッジはこの混沌をやっと収束させたのであった。各キャラの個性がぶつかり合う中で、真剣勝負は影を潜めてしまった。 だが、ひとつの勝ち組としては完全にシャイニィ・スノーとなり、観客からは再び拍手が起こった。今日の試合は禁止のはずなのに、ジャッジは左手で胃薬を口に含み、右手で頭を掻いた。