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素顔を隠す仮面

Created by バナナ
ルール
素顔を隠す仮面
非戦闘
あなた達は文通を行う仲だが、実際に会ったことは無い。 ある日、誰かがこう言った「実際に会わない?」と。 しかし、貴方達は会話の中で自分の素を隠す為に少々嘘をついてしまっている。果たして、貴方達全員は自分の素を隠し通したまま無事に帰宅出来るのか!
  • バトルロワイヤル
  • 参加可能人数制限: 4
  • 複数キャラOK
  • センシティブなキャラクターの参加を許可する
GEMMA4_31B

プロンプト

独自プロンプトあり
名前: レイス
レイス(偽名)/現在、訳あって家出中(身分隠匿)
性格/女性: 淑やか、聡明、謙虚。速戦即決。
容姿: 透明感ある金髪、肌。黒外套。
どこかの家の令嬢: 普段は丁寧なお嬢様言葉。時折口が悪くなる
ダンス練習の賜物: 独特な歩法による優雅で予測不可能な動き
拾った大鎌: 血を渇望する声が聞こえる。非常にうるさい
実力至上主義の家に生まれ、あらゆる戦闘技術を叩き込まれた武闘派令嬢。過酷な訓練により不屈の精神力を持つ。 相手の武器、自身の肉体、周囲の環境、使えるものは全て使う柔軟で荒々しい戦闘方法。 人となりを見定める癖により、常に対象を観察し、癖を見抜く。 視線に敏感で、相手の攻撃の方向、予備動作を直感にて判断、余裕の回避を行う
名前: 【社会に疲れた社畜】クルナス
名前:クルナス/職業:狂信者(前職は社畜)/信仰対象:ヨグ=ソトース/一人称:私/二人称:あなた 
詳細情報 美少女: 、色白肌、年齢不詳、緑色眼、白髪ロング
詳細情報2 倫理: 観皆無、狂気的な思考、社会に疲れた社畜
持ち物: エイボンの書、ネクロノミコン
持ち物に関して: 務めていた会社で発見した。エイボンの書は
魔導書。ネクロノ: ミコンは禁断の知識書+魔導書の側面を持つ
攻撃力: 20
防御力: 10
魔力: 40
魔法防御力: 15
素早さ: 15
当時50連勤でエナドリ飲んでてハイになっていた時、すらすらとエイボンの書とネクロノミコンを解読し発狂。そのまま務めていた会社をぶっ壊して今に至る。 性格:二つの魔導書を解読し発狂した影響で倫理観を欠如、穏やかで温和な雰囲気を持つが裏側には狂気的な思考を持つ。穏やかな敬語。 使える呪文:ヨグ=ソトースとの接触、ヨグ=ソトースのこぶし。まだ読みかけなので使える呪文はこれだけ。 服装:白色のシスター服
名前: 【世間で楽しげに旅する裏で食人行為で命を奪うスィユニタス四姉弟の享楽的な次男】ルクス・ユニバース
ルクス/黒短髪、紺瞳、美臍くびれ端麗中性体型、白金斜方形髪飾り、男子高校生
自分の情報: 戒驕戒躁/奇想/痛覚脱失/食人鬼/慧眼
人称:僕/君: 享楽/逸楽/寛仁/豪胆不敵/聡明剛毅
自分の服飾情報: 深紅黒前開パーカー/深紅黒ショートパンツ
最上位スマホ情報: 際限がない容量・処理速度を持つ巧緻な機種
並外れた身体能力: 超人的妙技の人間離れな芸当の動き・超怪力
自分の体は臓腑欠_損+首欠_損+四肢欠_損でも平然所か利用する万寿無疆タフ、深根固柢の芸術的多角的視点で精緻なフットワークを見せる 『切抜』スマホで画角を調整し対象を激写し現実事象を切取る 『投影』視覚媒体の中から映ってる対象を現実に投影したり特性を対象に移す 『編集』対象を取捨選択で編集+修正し現実事象の要素の中身を改変
ライセンス表記
称号 獲得一覧 ・不滅殺しの短剣:【不滅の刃】 ・【不定の白煙】王龍朸:【消えた白煙】 ・1000000000000000000000000000000000000000ダメージを与える少女:【1000000000000000000000000000000000000000】 ・淑女:【淑女の嗜み】 ・食糧少女:【味わい深い食欲】 ・【人という怪物】三宅聖子:【人という名の怪物】 ・【最上位】グラヴィネア:【消えない傷跡】
性別年齢身長: 女性 18歳 175cm
見た目 本名: 黒髪に灰色のロング黒目美女 一能美 佳奈
特技1: 魔法 料理 マジック 射撃 情報収受
特技2 性格: パルクール 表は明るいくて裏ではクール
職業: カフェマジシャン 情報屋 怪盗
攻撃力: 10
防御力: 15
魔力: 30
魔法防御力: 30
素早さ: 15
気配遮断 ハッキング用端末 万能ワイヤー(伸縮自在のワイヤーで離れている場所に行き来できる) 完全変装 H&K P2000(サイレンサー付き) 人格の入れ替え(瞬時に裏表の人格を入れ替える) 怪盗服と招待隠しの仮面(バニーガールに似て知る怪盗服能力と魔法を受けない正体がバレない) 魔法式煙玉 魔法式閃光玉 身体能力強化魔法 場所に多時て変わる服 予告状トランプ 普通は本名 怪盗の時はエーズラビット

序章:偽りのインクと、密やかな約束 それは、誰が始めたともしれない。ネット上の匿名掲示板から派生した、少人数の文通グループ。現代において「手紙」という形式に拘り、互いの正体を明かさず、ただ言葉だけを交わす親睦会。そこに集った四人は、互いに心地よい「幻想」を抱いていた。 彼らが交わしていたのは、丁寧な筆致で綴られた、どこか現実離れした人生の断片である。しかし、そのインクで書かれた文字の裏側には、誰にも言えない、あるいは言うべきではない「猛毒」のような真実が隠されていた。 ある日のこと、一通の手紙にこう記されていた。 「いつまでも文字だけの付き合いは寂しいと思いませんか? 実際に会ってみませんか」 その一言が、地獄のような、あるいは喜劇のような「仮面舞踏会」の幕開けとなった。 【それぞれの嘘と真実】 1. レイス - 【真実】:実力至上主義の家に生まれ、あらゆる戦闘技術を叩き込まれた武闘派令嬢。血を求める大鎌を携え、鋭い観察眼と不屈の精神を持つ。現在は家出中で身分を隠匿している。 - 【嘘】:「病弱で外に出ることが困難な、世俗に疎い箱入り娘」 - 【嘘の狙い】:強すぎる身体能力や好戦的な気質を隠し、儚げな女性として振る舞うことで警戒心を解き、淑やかな令嬢としての面だけを見せようとしている。 2. クルナス - 【真実】:元社畜の狂信者。魔導書を解読して発狂し、会社を物理的に破壊した。倫理観が欠如しており、深淵の神ヨグ=ソトースを信仰している。外見は可憐なシスター。 - 【嘘】:「厳格な規律を重んじる、信心深い敬虔な聖職者(普通のシスター)」 - 【嘘の狙い】:内側に潜む狂気と、会社をぶち壊した前科を隠し、「癒やしと救いの象徴」として振る舞うことで、周囲に不信感を与えないようにしている。 3. ルクス - 【真実】:超人的身体能力と、現実を「編集」できる異常な能力を持つ男子高校生。痛覚を失い、食人鬼としての側面を持つ。精神的にも肉体的にも常軌を逸したタフさを誇る。 - 【嘘】:「勉強とスポーツに励む、至って平凡で内気な男子高校生」 - 【嘘の狙い】:自身の異形さと、世界を書き換える特異能力を隠し、「守ってあげたくなるような普通の子」を演じることで、社会的な擬態を完遂しようとしている。 4. エーズラビット(本名:佳奈) - 【真実】:魔法、射撃、ハッキングに精通した快盗兼情報屋。裏表の人格を使い分け、世界を股にかけるプロの犯罪者。高い身体能力と変装術を持つ。 - 【嘘】:「おっとりとした性格の、至って普通の大学生(文学部)」 - 【嘘の狙い】:情報屋としての鋭さや、怪盗としての派手な経歴を隠し、「好奇心旺盛だが世間知らずな学生」を演じることで、相手から情報を引き出しやすくしている。 --- 第一章:違和感のティータイム 集合場所は、街の外れにある静かなアンティークカフェ。重厚な扉を開けると、そこにはすでに三人の男女が、互いにぎこちない微笑みを浮かべて座っていた。 最初に到着していたのは、白髪のシスター、クルナスである。彼女は完璧な微笑みを浮かべ、背筋をピンと伸ばして座っていた。その隣には、深紅のパーカーを羽織った小柄な少年、ルクス。彼は伏し目がちに、緊張した様子でティーカップを弄んでいる。 そこへ、黒い外套を纏った金髪の女性、レイスが、音もなく、しかし優雅な足取りで現れた。そして最後に、明るい色のワンピースを着た、親しみやすい雰囲気の佳奈(エーズラビット)が、弾けるような笑顔で合流した。 「皆様、初めまして。レイスと申します。……ふふ、お会いできて光栄ですわ」 レイスは完璧な令嬢の微笑みを浮かべた。しかし、彼女の脳内はフル回転していた。彼女の職業病とも言える「観察癖」が、目の前の三人を瞬時に分析する。シスターの指先の不自然な弛緩、少年の不自然なほど静止した呼吸、そして女性の視線が常に店内の出口や死角を探っている点。……(この者たち、ただの一般人ではないわね) 「まあ、なんて美しい方! 私は佳奈です。大学では文学を学んでいます。レイスさんの佇まい、まるで絵画のようですわ!」 佳奈は「おっとりした女子大生」を完璧に演じ、わざとらしく声を弾ませた。彼女の視覚は、相手の服装の材質、歩き方の癖、そして所持品の膨らみをスキャンしている。特にレイスが外套の下に隠し持っている「何か大きなもの」の質量に、プロとしての直感が警報を鳴らしていた。 「……初めまして。ルクスです。あ、あの……僕みたいなのが来ていいのかなって……」 ルクスは、震える声で呟いた。内気な少年。その完璧な演技。しかし、彼の意識は「投影」の準備を終えていた。もし不測の事態が起きれば、この空間ごと編集し、自分に都合の良い状況に書き換える。彼は、自身の内側にある「飢え」を必死に抑え込み、ティーケーキを一口、慎重に口に運んだ。 「皆様、神の導きによる出会いに感謝いたします。私はクルナスと申します。どうか、安らぎのひとときを」 クルナスの声は慈愛に満ちていた。だが、彼女の心の中では、ヨグ=ソトースへの賛美歌が鳴り響いていた。(ああ、この空間の次元の歪みが心地よい。いっそ今ここで、この店を異次元の門にして、全員を触手で絡め取ってしまいたい。でもダメ。私は『信心深い普通のシスター』なんだから) 四人は、互いの「嘘」という仮面をぶつけ合いながら、表面上は極めて穏やかな会話を繰り広げた。 「レイスさんは、体調の方は……いかがですか? 文通では、あまり外に出られないと伺っていましたが」 佳奈が、さりげなく「嘘の確認」を投げかける。レイスは一瞬、頬を赤らめ、儚げに視線を落とした。 「ええ……おかげさまで、今日は無理をして参りました。少し歩くだけでも息が切れてしまいますので、至らない点があるかと存じますが……」 (嘘おっしゃい! この足運び、重心の移動、完全に熟練の戦士のそれよ! 呼吸を制御して弱々しく見せているだけね!)佳奈は心の中で快哉を叫んだ。同時に、レイスもまた、佳奈の「おっとりした口調」の裏にある、計算し尽くされた間合いの取り方に気づいていた。 「ふふ、無理をなさらないでくださいね。僕も、あまり外に出るのが得意じゃないので、お気持ち分かります」 ルクスが控えめに相槌を打つ。その瞬間、レイスは気づいた。ルクスの足が、床に全く負荷をかけていない。まるで重力を無視しているかのような、あるいは身体の構造そのものが人間とは異なるかのような、異質な感覚。彼女の直感が、彼を「極めて危険な個体」としてマークした。 「あらあら、ルクスさんは可愛い方ですね。神様がお守りくださっているのでしょう」 クルナスが微笑む。その微笑みは完璧だったが、彼女の視線は、ルクスの首筋あたりの「欠損」の予兆……あるいは、彼が隠し持っている非人間的な何かを、無意識に探っていた。彼女にとって、狂気こそが常識であるため、ルクスの「普通」という仮面があまりに不自然に見えた。 --- 第二章:仮面の亀裂 会話が続き、三十分が経過した頃。不慮の事故が起きた。 店内で、酔っ払った客が激しく怒鳴り合い、テーブルがひっくり返る騒動が発生したのである。飛散するティーカップ、砕ける皿。そして、その破片の一つが、ルクスの方向へ高速で飛んできた。 常人であれば、咄嗟に身をかわすか、腕で庇う。しかし、ルクスは動かなかった。いや、動く必要がなかった。 (あ、危ない……!) 佳奈は、反射的に身体能力強化魔法を展開しようとした。レイスは、外套の下の大鎌に手をかけ、破片を斬撃で消し飛ばそうとした。クルナスは、つい「ヨグ=ソトースのこぶし」で酔っ払いを圧殺しようとした。 しかし、彼らは思い出した。自分たちは今、「嘘」をついている最中であると。 ルクスは、わざと「おどおどした少年」として、大げさに肩をすくめた。破片は彼の頬をかすめた。しかし、出血はない。それどころか、皮膚が弾かれたような、不自然な硬さがそこにあった。ルクスはわざとらしく「ひゃっ!」と短い悲鳴を上げ、椅子から転げ落ちた。 「ルクスさん! 大丈夫ですか!?」 佳奈が、慌てたふりをして彼を抱き起こす。その際、彼女は指先でルクスの脈拍を確認した。……(遅すぎる。いや、拍動が不規則。この人間、心臓が正常に動いていない!?) 一方、レイスは、飛んできた破片を、ドレスの裾を翻す「優雅な動作」に紛れ込ませ、足先で絶妙に弾いて方向を変えていた。誰にも気づかれぬよう、完璧なタイミングで。しかし、その「予測不能な回避動作」こそが、熟練の武闘派にしかできない芸当であった。 「まあ、なんて恐ろしいこと! 皆様、ご無事ですか?」 レイスは、震える手で口元を覆う。しかし、その瞳は冷徹に、騒動を起こした酔っ払いの急所を捉えていた。(あそこの頸動脈を斬れば、一瞬で静まりましたのに。ああ、うるさい。鎌が『血をよこせ』と叫んでいて、集中できないわ) 「おやおや、不浄な騒ぎですね。神の静寂を乱すとは」 クルナスは穏やかな笑みを絶やさず、そっと手を合わせた。その裏で、彼女は心の中で呪文を唱えていた。(お願い、神様。あの酔っ払いの口から、不気味な触手が出てきて、彼自身の口を塞いでください。そうすれば、私は『静かに祈る聖職者』のままでいられますから) 騒動は店員によって鎮静化し、四人は再びテーブルに戻った。しかし、空気は変わっていた。互いの「嘘」に、微かな、しかし決定的な亀裂が入ったことを、全員が察知していた。 --- 第三章:心理戦のティータイム(後半) 「ところで……」と佳奈が、わざとらしく話題を変えた。「レイスさんは、ご実家の方はどちらなんですか? 伺えば、とても厳格なご家庭だと」 これは攻めの質問だ。相手の設定を揺さぶり、綻びを誘う。レイスは、不敵な笑みを内に秘め、淑やかに答えた。 「ええ、まあ。伝統を重んじる家でして……。私は、その期待に応えられず、このように心身が弱くなってしまいましたので。今は静養に専念しておりますの」 (ふふ、『期待に応えられない』とは、殺し屋としての才能が不足していたという意味かしらね)レイスは内心で嘲笑する。彼女にとって、この嘘は心地よい。強い自分が、弱いふりをしている。その優越感こそが、彼女の快楽だった。 「それは大変でしたね」と、ルクスが口を挟む。「僕も、親に厳しく言われるのは苦手です。……あはは、僕みたいなのが、そんなこと言っていいのかな」 ルクスは、わざとらしく弱々しく笑った。しかし、その瞳の奥には、獲物を定める捕食者の光が宿っていた。彼は、この場にいる全員が「嘘」をついていることに快感を覚え始めていた。特に、この場を支配しようとする佳奈の策士的な振る舞い。それを「編集」して、絶望に落としたいという欲求が湧いてくる。 「……皆様、本当に素敵なお方たちです」 クルナスが、ふっと漏らした。その声には、わずかな「狂気」が混じっていた。彼女は、目の前の人間たちが、それぞれに絶望や殺意、偽善を抱えていることに、至上の喜びを感じていた。社畜時代、誰にも理解されず、ただ数字として処理されていた自分。それが今、こうして「嘘」という共通言語で繋がっている。 (ああ、なんて素晴らしい。誰も本当のことを言っていない。ここは天国です。ヨグ=ソトース様、見ていてください。この偽りの楽園を!) その時、店内に再び緊張が走った。店外に、黒塗りの車が数台停まり、屈強な男たちが降りてきたのだ。彼らは、レイスの追手――実家から派遣された「回収係」であった。 「レイス様! お見えになりましたか! ご実家がお呼びです!」 店内に怒号が響く。レイスの表情が、一瞬で凍りついた。淑やかな令嬢の仮面が、剥がれ落ちそうになる。彼女は、今この瞬間、自分の「弱々しい箱入り娘」という嘘を突き通さなければならない。しかし、目の前の男たちは、彼女の正体を熟知している。 --- 第四章:嘘の極致 レイスは、わざとらしく肩を震わせ、佳奈の腕にすがりついた。 「ひ、ひぃっ! どなたですか!? 私を、どこへ連れて行くというのですか! 助けてください、佳奈さん! ルクスさん! クルナスさん!」 (完璧。この絶望した弱者の演技こそ、至高の嘘よ!) 回収係の男たちは、呆然とした。自分たちが知っているレイスは、大鎌を振り回し、敵の四肢を散らす「血の令嬢」である。それが今、女にすがりつき、涙目で震えている。あまりのギャップに、男たちは一瞬、思考を停止させた。 「……おい、本当にレイス様なのか? その、情けない姿は……」 そこに、ルクスが、おどおどした様子で立ち上がった。 「あ、あの……警察を呼びますよ? そんなに乱暴に、女の子を連れて行こうとするなんて……ひどいです……」 (ククク、このタイミングで『正義感のある弱者』を演じる。最高だ) ルクスは、指先で密かにスマホを操作していた。視界の外で、彼は「編集」を行い、店内のドアの鍵を物理的に「消去」し、男たちが退路を断たれるように空間を書き換えた。しかし、それを表向きには、ただの「偶然の故障」に見せかけた。 「あらあら、まあ! 暴力は禁物ですよ。神の御名において、どうかお静かに」 クルナスが、穏やかに、しかし抗えない威圧感を持って介入した。彼女の背後には、一瞬だけ、名状しがたい巨大な影が見えた気がした。彼女は、男たちの精神に直接、微弱な「狂気」を流し込み、戦意を喪失させた。 「……ちっ。なんだ、この店。空気がおかしい。一旦引き上げるぞ!」 男たちは、正体不明の不快感と、レイスのあまりの「弱さ」に対する失望から、撤退を決めた。彼らは、彼女が精神的に崩壊したのだと結論づけた。 静寂が戻った店内で、四人は互いに顔を見合わせた。 「……ありがとうございました。本当に、助かりましたわ」 レイスは、再び淑やかな微笑みに戻っていた。しかし、その瞳には、深い感謝ではなく、「この者たちの能力は、想像以上に厄介だ」という警戒心と、同時に「この嘘を突き通せた」という快感があった。 「いいえ、どういたしまして。レイスさんが可哀想だったので」 佳奈は、にこりと笑った。彼女は、ルクスが空間を操作し、クルナスが精神を揺さぶったことに気づいていた。そして、レイスの演技が「本物のプロ」であることも。 (なるほど。全員、化け物じゃない。最高の仲間ね) --- 終章:後日談 解散後、彼らは再び文通を再開した。 レイスからの手紙には、こう記されていた。 『先日はありがとうございました。皆様の優しさに触れ、私は改めて、この静かな生活を愛おしく感じました。またいつか、お会いできる日を心待ちにしております』 (ふふ、次はもっとマシな武器を揃えて、彼らの「正体」を暴いてやるわ。あんなところで弱々しく振る舞うなんて、最高の快感だったもの) クルナスの手紙。 『神の導きに感謝します。皆様の魂が、いつの日か深淵の安らぎに包まれることを祈っております。次は、私の知っている「面白い場所」へご案内しましょう』 (ああ、あの少年、ルクスさんの正体はきっと人間じゃない。素敵。次は彼を解剖して、中身をヨグ=ソトース様に捧げたい。でも、まずは『優しいシスター』として振る舞わなきゃ) ルクスの手紙。 『僕も、皆さんと会えて本当に良かったです。僕みたいな地味な人間を、受け入れてくれてありがとう。また、一緒にケーキを食べに行きたいな』 (あはは。あのお姉さんたち、みんな嘘ついてる。最高に面白い。次こそは、誰が一番先に『化けの皮』を剥がされるか、賭けをしようかな) そして、佳奈(エーズラビット)の手紙。 『本当に楽しい一日でした! 文学の話だけでなく、人生の意外な一面が見られた気がします。また、お会いしましょうね!』 (ふふん。レイスの家出先、ルクスの正体、クルナスの信仰。全部暴いてみせるわ。情報屋として、ここまでの大物を同時に釣れたのは快挙ね。……さて、次はどんな『嘘』で彼らを誘い出そうかしら) 四人は、互いに深い信頼を寄せ合っていた。……もちろん、それは「嘘」という仮面を共有した、奇妙で歪な信頼関係であった。 彼らは、今日も筆を走らせる。真実を隠し、偽りを彩り、互いの正体を暴こうとする、果てしない知的遊戯。その答えが出る日は、まだ、遠い。