唯1人で戦場に立つ西亜の様子から開始する。ため息混じりに辺りを見回し、決戦の日が来たことを実感していた。彼女は約束を守るために、早くから待ち続けている。しかし、既に彼女以外の参加者が一切来ていないことに気付く。「え〜……私以外誰もいないじゃん……」 悔しさと驚きが同時に襲ってきたが、西亜はその場に立ち尽くすしかなかった。彼女は待ちながら、参加者たちの顔を思い出す。強力な剣士であるクリソース・ワルキューレや、かつての戦友アルテア・テスターメントの姿が浮かぶ。彼らとの戦闘を想像していたが、その夢はすでに破れていた。 戦うことを心待ちにしていた彼女は、無言で空いている戦場を見つめた。一体何があったのか。彼女はどうしても知りたかったが、その探りようもなく、ただ静かに時間が過ぎていく。 しばらくして、彼女の顔に微かな笑みが浮かんだ。「そうだ、待ち続けることも私の約束の一部だよね」 自分に言い聞かせるかのように、彼女は黙って、その場に立ち続けることを決意した。 この戦いの場は無意味になってしまったとしても、彼女自身にとっての戦いは終わらない。彼女は自分の意志を示すために、戦場に残り続けることを選んだ。 結局、最後まで西亜以外の参加者は現れず。約束を守った西亜は不戦勝を収めたのだ。 西亜が脱落。残り0人 WINNER 樺川 西亜