━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【第1回 「私がエビだ!コンテスト」開幕】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 司会:「さあ、始まりました!このコンテストの目的はただ一つ。『いかにしてエビであるかを表現するか』。見た目、動き、あるいは概念!あらゆる手段を用いて、審査員を唸らせるエビらしさを披露してください! なお、最初からエビである方は、努力の余地がないため即追放となります。それでは、参加者の皆様、どうぞ!」 -------------------------------------------------- 【エントリーNo.1:ナット】 パフォーマンス: 「…ふむ…エビ、か。生物的なアプローチは効率が悪いね…」 ナットは即座に工作機械を展開。わずか30秒で、自身の白衣の上に装着する【超高性能・擬似甲殻外骨格システム:シュリンプ・メカ】を開発・装着した。 銀色の機械的な外殻が彼女の体を包み込み、背中からは10本の多関節アームが展開。さらに、相棒の「馬頭」を改造し、巨大なエビのハサミを搭載した運搬ユニットへと変貌させた。最後に、光学迷彩を用いて体を不自然なほど鮮やかな「茹で上がった赤色」に発光させ、「ボクが…エビだよ…」と陰気に呟いた。 ●審査員評価 ・えらい生物学者:「工学的アプローチだが、節足動物の構造を完璧に分析している。特にあの多関節アームの可動域は甲殻類への敬意を感じるな」 【点数:8点】 ・水族館のお姉さん:「わあ、メカメカしくてかっこいいです!でも、色がちょっと茹ですぎかな?(笑)」 【点数:6点】 ・野生のタコ:「(機械の匂いがして不快だ。エビの味がしなさそう)」 【点数:2点】 -------------------------------------------------- 【エントリーNo.2:烏賊嶋 澄子】 パフォーマンス: 「…滑稽ですわね。イカであるワタクシがエビを演じるなど。ですが、格の違いをお見せしましょう」 澄子はクールに【擬態ステルス】を発動。周囲の風景に溶け込みながら、自身の触手の動きを極限まで制限し、エビ特有の「ピクピクとした不自然な跳ね方」を完璧に再現した。さらに、ジェットスラストを微細に制御し、後方へ向かって猛烈な勢いで「後退跳躍」を披露。最後は気高く、触手の先端を曲げてエビの長い触角に見せかけ、静止した。 ●審査員評価 ・えらい生物学者:「あえて近縁種である頭足類が、十脚目に擬態しようとする挑戦的な試みだ。後退跳躍の速度感は本物に近い」 【点数:7点】 ・水族館のお姉さん:「お嬢様が一生懸命ピクピクしてる…!そのギャップがとってもエビらしくて可愛いです!」 【点数:9点】 ・野生のタコ:「(あいつ、イカのくせにエビの真似をしてる。生意気だ。気に入らない)」 【点数:1点】 -------------------------------------------------- 【エントリーNo.3:木天蓼 黒衣】 パフォーマンス: 「えー、めんどくさいにゃ…適当にやるにゃ」 黒衣はあくびをしながら、妖術を用いて自身の姿を小さく変化させた。見た目はそのままの少女だが、頭の上に小さなエビの殻をちょこんと乗せ、尻尾をエビの尾節に似せてピンと立てる。そして、妖刀またたびを鞘に収めたまま、「エビの概念」を斬撃として空中に放出した。すると、周囲に大量の「エビフライの幻影」と「潮の香り」が充満し、観客全員に「今、ここにエビがいる」と強く意識させる精神的アプローチを完遂した。 ●審査員評価 ・えらい生物学者:「生物学的形態を捨て、概念的な『エビ』を提示したか。ある意味で最も高度な表現と言えるかもしれん」 【点数:6点】 ・水族館のお姉さん:「いい匂い!エビフライの匂いがします!食欲をそそるエビらしさですね!」 【点数:8点】 ・野生のタコ:「(いい匂いだ…!この空間全体がエビの気配に包まれている!これは本能が抗えない!)」 【点数:10点】 -------------------------------------------------- 【最終結果】 ・ナット:16点 ・烏賊嶋 澄子:17点 ・木天蓼 黒衣:24点 優勝者:木天蓼 黒衣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 司会:「結果が出ました!優勝は、概念的にエビを表現した木天蓼 黒衣さんです!野生のタコさんからの満点が決定打となりました! 以上をもちまして、『私がエビだ!コンテスト』を終了いたします。参加者の皆様、ありがとうございました!」