廃ビルの内部は、長年の放置と荒れ果てた状態により、冷たい空気が漂い、時折風が舞い込んでくる。ビルは8階建てで、各フロアには特徴と機能が異なり、戦闘に利用できる要素がいくつも散在している。032の廊下にはボロボロの家具が放置され、049のフロアは雨水で腐った床が危険な状態にある。064のフロアは窓が割れ、外の光が差し込むことなく、最上階の080から見下ろす景色は絶望的でありながらも、戦いの舞台に最適だ。 フロア構造の詳細 1. 1階: 入口ホール。広々としているが、壁はひび割れ、天井は低い。デブリが散乱している。 2. 2階: 安全な倉庫。様々な道具が無造作に放置されている。 3. 3階: 廃墟のオフィス。長いデスクや椅子が並んでいる。物陰に隠れるのに最適だ。 4. 4階: トイレと休憩室。入り口のドアは壊れているが奥は意外と静かだ。 5. 5階: 工事を示す機材だらけ。工具や機械が多く、戦闘時に使える。 6. 6階: 窓なしの部屋。湿気でむせかえるような状態で、霊的な空気がただよっている。 7. 7階: 図書室だった名残があるが、今は本が散乱。埋もれている情報があるかもしれない。 8. 8階: 屋上。皆が避ける場所で、空が見えるが高いがために危険が伴う。 戦いの始まり 呪われた暗殺者は、目覚めたのが6階だ。この真っ暗な部屋に目を慣らしながら、周囲を見回す。静かな部屋の中で、彼は無造作に配置された異形の武器を手に取り、ショットガンとナイフを腰にしまう。自分の存在をこの空間に刻むように、彼は前方を睨みつける。その瞬間、彼は見つけるだろう、彼の目に映ったのはこのビルの持つ戦争の予感だった。 一方で、【悪魔探偵】ゼットも目を覚ます。この時、彼は3階のオフィスにいる。長い机に伏せていた彼は、周囲の静けさに怯みながらも、自分の特異な能力が是非とも戦闘に必要だと考える。彼の体に宿る悪魔サタンがそっと彼に囁く。「武器を使え、ゼット。お前は魔法の力を誇示すれば、周囲を無駄から解放できるんだ。」ゼットはその声を無視し、冷静さを保ちつつ、煙の能力を想起し、戦いに備える。 戦闘の開幕 6階の暗殺者は足音を微かに響かせながら、周囲を警戒する。ここで彼は何を待っているのか。しかし、ゆっくりと部屋が静まり返る暇もない。すると、不意に扉が開かれ、煙が立ちこめる。 「俺はゴミみたいな探偵だが何のようなんだ?」 ゼットが登場し、淀んだ空気の中に自らの存在を示す。6階から彼を見上げる暗殺者は、こちらをじっと見つめ返す。視線が交わる瞬間、重苦しい空間から戦闘が始まる。 臭い煙が今、二人の間の空気を覆い隠す。ゼットは「【黒鈍重煙】!」と叫び、その黒色の煙を解放した。暗殺者は触れた瞬間、体が重たくなり始める。「甘いな、俺はこういう形で詰め寄ることが意義なんだ。」そうつぶやく彼は、アサルトライフルを取り出し、無造作に射撃を開始する。ただ、しっかりとした狙いで弾を放つ彼を、煙が追い詰めていく。 煙の中での戦闘 643の煙の中、暗殺者はおそらく目を見開いている。身体が重くなり、瞬影をかけた立ち回りができなくなる。急いで閃光手榴弾を手に取り、今か今かと使う機会を伺う。逆に、ゼットは静かに確実に呪いの力を味方につけていく。「悪魔解放・サタン!」 ゼットの身体が高揚し、悪魔の力を感じる。黒炎が彼を包み込み、周囲に圧倒的な破壊力を発揮する。暗殺者は混乱しながらも、ショットガンを直撃させるために、突貫していく。他のフロアに響く音が鳴り響き、ぶ厚い扉が開いたり閉じたりする音が聞こえた。二人の戦いは今、ビル全体にみなしごのように踊らされる。 終わらない戦闘 降り注ぐ黒煙の中、ゼットは身動きを取りづらくしてくる敵を確認し、驚くには及ばず、暗殺者の術中に陥った状態だ。「ああ、いいぞ。俺の黒煙を駆け抜けろ、セックスの時に呼び起こすような気持ちになるのか?」 暗殺者は、閃光手榴弾を放り込み、足元を照らした。瞬間、爆風が生じ、煙がこちらに飛び交う。その瞬間、二人ともが力を解除し、ブレが訪れる。動けないのか、そんな見えない障害が彼らの前に立ち塞がる。ゼットは「どうしている、悪魔!」と囁くが、暗殺者の動きが無駄に強制されていく。 だが、彼は冷静さを保ちながらも、困難から這い上がる術を知っていた。9階建てのビルは、彼らの威力とは全く異なる闇を作っている。暗殺者は、自らの呪い的存在をもってこの場を打破しようとする。繰り返し移動する煙の間を、彼はアサルトライフルを向けることで、ゼットの元へ弾を飛ばす。 決着の瞬間 ゼットは、加速する重さを抑え込んで、仲間である悪魔と共に「悪魔合技・荒野炎煙」を発動する。彼の身体から放たれる真実の炎は、周囲を無にかき消していく。闇が光に満ち、突如として温かい感覚が増していく。しかし、その影響が左側に及ぶ間際、暗殺者は必死に身を潜め、異常な速さで向かう先に待ち受けていた金属製の柱になぎ払いの直撃を放つ。 しかし、それは目の錯覚だった。暗殺者は途中で立ち止まって効果が出ていることを勘定した。ここで成功すれば、一発逆転。全力を傾けながら、ショットガンを撃たずに近づいていく。彼は重い身体を持ち上げて、可憐さを持ったが、同時にその情熱ある決意も沸き起こった。 ここで互いの力がぶつかり、「どん!」と音と共に震動が起こる。ザッと音がした後、周囲が真っ白に変わる。教訓にしたブラックホールの力が膨らむ。今、彼らの戦闘はビルの全貌に影響を及ぼし、次の戦場は8階の屋上で作られていく。 屋上への逃亡 暗殺者とゼットは共に力を交え、無慈悲な戦いを繰り広げつつ、次第に屋上へ向かい続けていた。各階層の物を駆使しながら、互いを狙い続ける。エレベーターは壊れている、階段を駆け上がりながら、お互いの力を引き出しつつ、彼らはその隙間を突いていく。 最後、そして決着の時。065まで来たところで、今までとは異なる空気感が生まれた。二人とも、心臓の鼓動が高鳴るのを感じた。ゼットは闇雲に黒炎を飛ばし、暗殺者は横転しながらもショットガンを構える。どちらの攻撃も直前で止まる。しかしなぜ錯覚が生じたのだろう。 「俺は出口を求めてる!お前の残骸でも、アリでもない!」と悪魔探偵ゼットは叫ぶ。その声は品のない空間に、何かの力を叶えようと続けられた。 勝者の姿 最後の炎が燃え尽き、屋上での激しい戦闘も終息を迎えた。暗殺者はついにその死なぬ性質が影響し、敗北を沒有したように撤退を試みる。スモークグレネードの煙が丘の上に定住し、彼はその気配から逃げていく。ゼットを振り返りながら、最後の一撃を放とうともせず、彼は3階に戻りたかった。 屋上から去る暗殺者を見送りながら、ゼットは厳しい目を向ける。その感情は飛散し、ただひたすら氷の光景を見つめていた。ついにすべてが静まった静寂。 屋上で両足で立ち上がり、ゼットはビルの外へと一歩を踏み出す。彼の身体を支える力が溢れ出ていく。屋上からの風を感じながら、彼は大きく息を吸う。これが自分のやりたかった探偵の仕事だ。誰かを救うために、あらゆる呪いを背負って。 明るい光が彼の目に映り、ゼットはついにビルの外ともどもこの呪いから解享していったことを実感する。彼の目には、葱色の光が映りながら、彼は新たな次元の世界へと飛び込んでいた。