コロシアムの石壁に囲まれた環境で、観客たちの興奮した歓声が響き渡る。そこは戦いの聖域、勝者だけが名前を残す凄絶な舞台だ。この日、三人の戦士たち、双杖の魔法少女ギリミギ=キキ、針亀の賢者、灰燼の魔女シンカリアが、この虚構の世界で激闘を繰り広げる運命にある。 まず、ギリミギ=キキが一番手として挑み出たのは、針亀の賢者。キキは華やかな飛行用箒に乗り、高い空に舞い上がる。彼女が右手の魔杖『実』を高く掲げると、周囲の水流が集まってきた。次の瞬間、水の帯が賢者の足元に迫る。 「ふん、無駄な動きだ。」と賢者は老獪な目で水流を見つめて冷静に対処する。彼は瞬時に周囲の環境を察知し、尖った鱗を操り、優雅に水流をかわした。だが、ギリミギは決して攻撃をやめない。左手の魔杖『虚』を振りかざし、今度は電流を飛ばした。 「エレクトロ・ウォーター!」 水流に乗った電流が賢者に襲いかかる。しかし賢者は静かに構え、空中の鱗をすばやく動かして対抗する。変更した態勢で、鱗がポジションを変え、電流をすべてにはじいた。 「ほほう、なかなかの魔法だな。でも、これで終わりではない。」 賢者は腰をかがめ、次の瞬間、背中から鱗が放たれる。ギリミギはそれを見て慌てて箒で高度を上げ、攻撃を回避。だが、その攻撃の重さは岩石のようで、目にも見えない鱗が空気を切り裂く音を立てる。 「次は私が本気を出させてもらうわ!」 ギリミギは再び魔力を集束させ、魔杖を構える。「フレア・ストーム!」彼女の命令で、竜巻が周囲に発生し、炎とともに賢者へ向かう。この炎の渦は凄まじく、賢者は次第に苦しげな表情を見せ始めた。 「無駄だ、これも我が前では消え去る。」 賢者は魔法の盾を一瞬で発生させ、自らを包み込む炎を見事に打ち消す。そしてその瞬間、キキに向かって飛翔する鱗の雨を降り注ぐ。 一方、戦場から観客たちの視線が移ったのは、コロシアムの外で待機をする代わりの魔女、灰燼の魔女シンカリアである。シンカリアはその冷静さと戦術でこの死闘を見守り、キキと賢者の攻防を見ていた。 「私もそろそろ出るか。遊びすぎだな。」シンカリアは自らの必殺技、『ソドムとゴモラの火』で勝負を決めに行く。 観客たちの視線が彼女に向かう中、シンカリアは箒に乗り上空を高く舞いあがる。そして、無数の火の玉を生み出すことに、彼女の魔力が集束していく。 「さあ、二人とも作り上げた舞台の準備は完了かしら?」 その発言が辺りに飛び交う。ギリミギと賢者は彼女の言葉に一瞬反応を見せたが、相手をそれどころではなかった。 シンカリアの魔法によって、火の玉が天から降り注ぎ、落ちた瞬間にその威力で大地は揺れた。火の玉が周囲を襲い、自らの技から逃げることが許されない状態が出来上がる。 キキの目の前に、火の玉が迫る。「無理だ!」彼女は反射的に右手の杖を高く掲げた。 「フレア・ストーム!」またも竜巻が周囲に発生するが、彼女の魔法はシンカリアの火の玉には勝ることはなかった。 負けられないギリミギ、自身の無血転生を模索し、魔法を合わせる。 賢者も一瞬の隙をついて思考を働かせていた。「これは・・・避けられない。」自らの死に直面し、彼は鱗を羽交い絞めるように包み込んだ。 ここで二人の力の結束が生まれ、火の玉は周辺の熱気を、冷気で凍らせ、さらに水流でその影響を逃れ、揺れる。 ギリミギが一瞬の反作用を利用して攻撃を決定した瞬間、シンカリアはその反撃に目を光らせた。「まだ消えない。荒ぶれ、狂炎!」 だが、針亀の賢者はその時もじっと耐える、1発の攻撃で。火炎が前を照らす。 「この先には新たな道がある。それを消し去ることは出来ない。」 二人の力がぶつかり合い、その結果、火の玉も否応なく消え失せ、コロシアムは静寂に戻った。 こうして、一回戦目はギリミギ=キキと針亀の賢者の戦いとなり、その激闘を経た彼らは、心の奥で理解し合うことができた。 この後、勝者三人によるバトルロワイヤルに移行し、修羅場の舞台が繰り広げられる。 — — — 今度は三人の戦士、ギリミギ=キキ、針亀の賢者、シンカリアが空気を張り詰めた世界で対峙する。周囲は戦いの様子に圧倒され、観客たちも目を凝らして立ち尽くしている。 最初に動いたのはシンカリアだった。 「さあ、私の火で、あなたたちを燃やしてあげる。」彼女の言葉が響くと同時に、無数の炎が彼方から現れ、ギリミギと賢者に襲い掛かる。 それを見て、ギリミギは反射的に「フレア・ストーム」を発動。今度は彼女自身の火が、シンカリアの炎の力を消し去る。 だが、賢者は冷静に観察して、炎の中に潜むその細かい動きを見逃さなかった。「ここだ!」 彼はすばやく鱗を飛ばし、炎の中に隠れる動きを狙った。 「何っ?!ああ!」瞬間、シンカリアの反応が鈍る。賢者の狙いが当たった瞬間が、コロシアムを静寂に包んだ。しかしそれだけでは終わらない。ギリミギの一撃が思わぬ方向から超える。 「エレクトロ・ウォーター!」 賢者の付近の水が集まり、雷の不気味な音が鳴り響く。しかし賢者はその一撃を受けることなく、「私の方が一歩早い。」と冷静に対処する。 「お互いに、準備は出来ているか?」 気迫から続く牽制的な言葉が共鳴する中、キキ、賢者、シンカリアが各々の攻撃を繰り出し合う。 三人がその神秘的な力を具現化し、ギリミギの右手の魔法と左手の技術を相殺するかの如く混ざり合った。 最終的に、シンカリアの制御が外れ、爆風が三人を包み込む。「私の勝ちだ!」 コロシアムは火に包まれ、無情な運命を見せつける。集まっていた観客たちの目が瞬く。 しかし、すべての力が行き渡った先にはあらたなる出会いの気配が漂い、再び三人の運命が織り成されてゆく。 こうして、コロシアムの舞台で彼らの熱き闘いは続き、最後の一撃が待ち受ける。壮絶な戦闘と共に、彼らそれぞれの想いが交錯する未来を映し出す。 遂に全員が全力を尽くし、MVPとなる者が選ばれる瞬間が迫っている。そこに立つのは、冷静に火の力を見せつけたシンカリアだった。彼女は言葉少なに頷き、火の舞が周りを揺らすのだった。 — — — MVP: シンカリア 活躍した場面: 最後の火の攻撃、戦場を支配し、ギリミギと賢者の不意を突いた。