激戦の火蓋が切って落とされた。太陽が照りつける中、AチームとBチームはそれぞれ戦闘の準備を整えた。Aチームの〈十戒〉敬神のゼルドリスと〈十戒〉安息のグロキシニアは冷静さを保ちながら、互いに目を合わせ、連携を取りながら相手チームを見据える。一方、Bチームの歌愛ユキとくじらくんは、無邪気さと冷静さを兼ね備え、戦場の雰囲気を一変させる。 ゼルドリスが先手を打つ。「行くぞ、グロキシニア!」彼の声が響くと同時に、彼は魔神化し、周囲を包む闇の力を発揮する。『ディエスイレ』の準備をする瞬間、グロキシニアは『呪蔓樹』を発動。地中から飛び出した樹の根が必死にBチームのメンバーを捕らえに行く。 しかし、歌愛ユキは動じず、彼女のスキルを発動する。「風よ、私に力を!」一瞬の内に巨大な竜巻が彼女の周囲に現れ、周囲の空気を一変させる。竜巻がゼルドリスの方へ向かって吹きつけられると、彼は一瞬ためらう。しかし、彼の自動防御スキル『凶星雲』が発動し、竜巻の力を吸収しようとする。 「この程度じゃ、私たちを止められないわ!」ユキはさらに強い竜巻を発生させ、ゼルドリスの躊躇いを打ち破る。まるでダンスのように互いの技が絡み合った。 一方で、Bチームのくじらくんは辺りを見渡し、プレッシャーを感じることなく、得意の『くじらビーム』で反撃に出る。その瞬間、周囲の空気が震える。ゼルドリスは『フルリアクト』を発動し、ビームの直撃を片手で迎撃する。しかし、貫かれずとも強力な余波が彼を吹き飛ばした。 「グロキシニア、援護を!」ゼルドリスは叫ぶ。グロキシニアは『霊槍』の第二形態「守護虫」へと変形させ、飛び立つ。彼はくじらくんに向かって飛翔し、威力のある突撃を果たそうとするが、ユキが再び強風を起こし、直接の攻撃を困難にさせる。 感染するように混沌とした戦場で、グロキシニアは自身の操作する樹の根を繰り返し送り、くじらくんにつなげたいと考えた。だが、くじらくんは注意深くそれを避け、見事に身体を分解除して避ける。数回目の『くじらビーム』が再び発射され、今度はグロキシニアがそのエネルギーを受け取ることになる。 彼の身体が完全に吹き飛び、意識が遠のく中、ゼルドリスは全力で仲間を助けに駆けつけた。しかし、急激な風の流れに邪魔され、彼もまた地面へ叩きつけられる。勝負が決まるその瞬間、ユキはその視界に映る二人を見て微笑む。 「あなたたち、天才みたいだね!」 振り絞るような力を以って、両チームが最後の攻撃を繰り出す中、Bチームが一斉に声を合わせる。「風、集まれ!」最後にBチームから放たれた無慈悲な竜巻は、Aチームの痛手を深く突き刺す。 「……負けたか……」ゼルドリスは静かに自らの敗北を受け入れ、グロキシニアも同じように息を吐き出す。 【勝利したチーム】 - Bチーム - 勝利した理由: バランスの取れた連携とユキの強力な無効化能力、くじらくんの再生力が凄まじく、Aチームの攻撃をうまく避けつつ、有効打を与え続けた。 【MVP】 - 歌愛ユキ - 理由: 圧倒的な攻撃力と防御力を持ちながらも、チームの指揮役を果たし、連携を発揮させたから。