①遺物概要報告書 管理番号: B-42-7319 名称: 脈動する蜂群核 危険度: B-7 外見: 直径約30cmの黒光りする球体。表面は無数の微細な孔から絶えず微動する黒い粒子が漏れ出し、内部で脈動する赤黒い光が透けて見える。触れると低周波の振動が指先から脳まで響き、幻聴のような羽音が聞こえる。粒子は空気中で蜂の群れのように振る舞い、半径2m内で渦を巻く。 収容室外観: 強化チタン合金製の10m×10m×5m立方体収容室。壁面は電磁シールドと振動吸収材で二重構造。中央に遺物固定台があり、周囲に8基の高圧電流発生装置が配置。観察窓はレベルB対応の単方向強化ガラス。入口は3重のエアロック式気密扉。常時赤色警告灯が点滅し、床面に粒子捕捉用の粘着ネットが敷設。 管理手順: - 収容室内気温を厳格に23℃±0.5℃に維持。変動時は即時警報発令。 - 遺物を固定台中央に配置し、電磁固定フィールド(出力150kV)を常時作動。 - 毎時1回、表面粒子を高圧電流パルス(500A、間欠0.1秒)で中和。担当者はΔ-ALT装備必須。 - ■■■■□■□■ - 担当者は収容室内滞在を1回15分以内に制限。暴露後24時間は精神診断義務化。 - 粒子漏出検知時は即時エリア封鎖、電撃網展開。 - ■■■□□■□■■■ - 観察記録は2名交叉検証後提出。幻聴報告時は即時交代。 - メンテナンスは隔週、遠隔ロボットアーム使用。 - ■□■■■□■■■ - 緊急事態時(粒子活性化率30%超)はB-7プロトコル発動:全電流注入後遺物凍結。 - ■■■■□■□■■■□■ 支給品表: - 強化防護白衣(電磁耐性仕様) - Δ-Fct義手用電流調整器 - Δ-ALT生体部品カートリッジ(3本) - 粒子捕捉グローブ(交換用5組) - 緊急用アドレナリン注射器 --- ②管理風景 章1: 覚醒の振動 N社の地下深く、無機質な蛍光灯が冷たく照らす通路を、エレクシは大雑把な足取りで進んだ。白衣はシワだらけ、ボサボサの髪が顔にかかり、右腕の義手「Δ-Fct」が鈍く光る。腰のベルトにはΔ-ALTの生体部品がずらりと並び、微かなうなりを上げていた。「ふっ、この脈動する蜂群核よ…我が電流の洗礼を受けよ!」と、若干厨二病的な独り言を呟きながら、エアロックの扉を乱暴に開ける。 対照的に、シェン・ツィフォンは優雅に後を追う。黒中華服に金花の刺繍が輝き、長三編の白髪と白髭が仙人の風格を漂わせる。筋骨隆々たる体躯は老いてなお猛々しく、数秒先の未来を捉える『仙見眼』が、静かに周囲を睥睨していた。「若者よ、好奇心は武の敵となるな。慎重に進め」と穏やかに諭すが、内心では純粋な闘争心がざわめく。 収容室に入ると、遺物が即座に反応した。黒い球体から粒子が噴出し、蜂の群れのように渦巻き始める。低周波の振動が空気を震わせ、幻聴の羽音が二人の耳を刺す。エレクシの目が輝く。「来たぜ! Δ-ALT、装填!」義手の肘ソケットに生体部品を叩き込み、スロットが開く。青白い電流が迸り、パルスを遺物に叩き込んだ。粒子が一瞬散るが、すぐに再生。危険度B-7の遺物は、甘くない。 章2: 仙見の予見 シェン・ツィフォンは動じず、仙見眼を発動。数秒先の粒子爆発を視る。「左に避けろ!」と叫び、エレクシを押し退ける。粒子群が壁に激突し、粘着ネットに絡まる。シェンは冷徹に合理的に動く。紳士的な微笑を消し、武人の闘争心が燃ゆ。拳を構え、遺物の振動に同期した呼吸で間合いを詰める。「この核、肉体を苛む毒だな…」 エレクシは大笑い。「師匠(?)、俺の電撃で焼き払うぜ!」Δ-Fctから高圧電流を一点突破で放ち、遺物の表面孔を狙う。火花が散り、赤黒い光が激しく脈動。だが■黒塗り事項を無視した過剰パルスが裏目に出る。粒子が活性化、半径2mを黒い渦で覆う。エレクシの義手が振動で痺れ、Δ-ALTが周波調整を要求し始める。「くそっ、オーバーロード寸前か…投擲するか!?」 シェンの仙見眼が閃く。未来の蜂群大爆発を予見し、即座にエアロック作動。粒子を封じ込めつつ、遺物を電磁フィールドで固定し直す。二人は息を荒げ、汗を拭う。だが遺物の羽音は脳に絡みつき、幻覚が忍び寄る。エレクシの好奇心が暴走しかけ、「もっと電流を…究極の融合を!」と呟くのを、シェンが白髭を撫でて制す。「武とは克己なり。若者、己を律せよ。」 章3: 抽出の狭間 管理手順を厳守しつつ、エネルギー抽出へ移行。エレクシは機転を利かせ、Δ-ALTを調整。周波を遺物の脈動に同期させ、安定した電流注入を続ける。シェンは粒子群の動きを仙見眼で予測、捕捉グローブで回収。黒塗り注意事項の「精神暴露制限」を破りかける幻聴攻撃を、武人らしい精神統一で凌ぐ。 遺物が悲鳴のような振動を上げ、内部から赤黒いエキスが滲み出す。エレクシの分析力が高まる。「これだ! 蜂群のエッセンス…装備化可能!」義手を通じて抽出を試み、粒子が義手に吸い込まれる。シェンは冷徹に援護、拳で粒子を義手へ誘導。極めてダークな世界観の中、遺物の怨嗟が空気に満ちるが、二人は職務を全うした。 ③職務終了 警報が解除され、収容室の赤灯が緑に変わる。エレクシはボサボサ髪を掻きむしり、「ふはは! 完璧な管理だぜ。次は俺の義手が蜂の王になる!」と厨二全開。シェン・ツィフォンは穏やかに頷き、「武の道は続く。よくやった」と紳士的に締めくくる。疲労の影が二人を覆う中、業務報告端末にデータを入力し、退室する。 ④リザルト 抽出装備詳細 名称: 蜂刺電核義手(Bee-Sting Δ-Core) 外見: エレクシのΔ-Fct義手が変貌。表面に黒い粒子孔が無数に開き、肘ソケットから赤黒い脈動光が漏れる。Δ-ALT装填時は蜂群のような黒粒子が噴出し、電撃が羽音を伴う。 概要: 遺物の蜂群核エッセンスを義手に融合。電流と粒子を統合し、高機動攻撃装備へ昇華。 効果: - 戦闘効果: Δ-ALTオーバーロードで「蜂群電撃弾」発射。投擲時、手榴弾級爆発(電撃+粒子拡散)。一点突破電流が2倍出力、数秒先の敵軌道予測(仙見眼シミュレート)。 - 非戦闘効果: 粒子捕捉でエネルギー微抽出(日常10En/時)。幻聴耐性向上、周波調整自動化。 獲得エネルギー量(En): 162 業務報告書 損害: 粒子漏出による収容室壁面腐食、修復費12,500En。Δ-ALTカートリッジ2本劣化、交換費3,000En。損害額: 15,500En 評価: 管理手順遵守率92%。黒塗り項目軽微違反もエネルギー抽出成功。遺物安定化に寄与。評価: B+ 報酬明細: - 基本報酬: 50En - 抽出ボーナス: 80En - 危険業務手当: 35En - 総報酬: 165En