大きな戦場で繰り広げられる宿命の対決、宮本武蔵とガロア・サイゴーの戦いが今、始まる。周囲は静まり返り、観衆の息を飲む中、互いに目を合わせ、相手の力量を測り合う。強者同士の心理戦が繰り広げられる。しかし、勝利を手に入れるのはどちらか。 まず動いたのはガロア・サイゴーだ。彼は搭乗する機体「ゴウライ」による瞬発力を活かし、鋭く前進する。右手の「レミントン」から弾丸が飛び、それが空気を切り裂く。「バカめ、近代兵器は剣より強いのだ!!」と叫ぶが、その声が武蔵に届く前に弾道は接近していた。 だが——宮本武蔵は動じない。彼の肉体は金剛石をも上回る硬さを誇り、剣術の速さは光を超える。その瞬間、彼は反応した。二本の刀を持つ両手を一瞬にして差し出し、弾丸を的確に切り裂いてしまった。まるで時間が止まったかのような瞬間だ。 「全てを切ることができるのだ」と静かに呟く。その言葉には、無慈悲な真実が込められている。 武蔵は優雅に前進し、闘志を燃やす。両手の刀からは青白い光が走り、まるで一つの存在のように錯覚させる。彼は瞬きせずガロアに接近し、短刀を繰り出す。連続した攻撃が重なり、そのスピードはまるで閃光のようだ。 「我が剣術、成剣による力でこの瞬間を切り裂く!!」 武蔵の言葉と共に、彼の刀が一閃する。 喪失の絶望感を抱えるガロアは、機体「ゴウライ」を駆使して反撃を試みる。左手の「大破塊」を振りかざし、力強く武蔵に叩きつけようとする。しかし、武蔵はすでにその間合いに入っている。 彼は刀を大きく振るい、「切ることができる」と自信をもって言い放つ。その瞬間、「ゴウライ」の攻撃が彼の視界に入ったが、疲労を知らぬ剣豪は冷静に対処する。 再び、武蔵が動く。彼の刀が空気を裂ける音と共にガロアの「大破塊」に直撃する。その刃先は、堅牢な機体の金属をも切り裂き、武器を無力化に追い込む。 ガロアは驚きの表情を隠せない。反撃するつもりが、今や自身が受ける側になっている。剣術の速さに圧倒され、武蔵の舞うような剣さばきに翻弄されていた。 「日々の鍛練など無意味だ…」 威圧感が漂う言葉を発しようとするも、心と身体はすでにプレッシャーに押し潰されていく。 武蔵は遂にチャンスを掴み、最後の一撃を放とうとする。彼の刀が紫色の閃光を放ち、「ガロア、お前の剣理はこの一刀に敵わん!」と叫ぶ。 その切っ先がガロアに突き刺さる瞬間、全ての時間が静止するかのようだ。 目の前に立つ武蔵は強者そのもの。その圧倒的な存在感、強い意志と技術が融合し、この瞬間、彼の勝利で幕が下ろされる。 「敗けだ、もう剣を使う気にはなれない……」ガロアは自らの敗北を認め、機体を降りた。無慈悲な勝者と、かつての剣豪、今は折れた名刀の主人となった。 勝敗は決した。武蔵が何もかもを切り裂く剣術で戦場を征した。